テラーノベル
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玲奈が通う星霧学園。
近頃ある噂が流れていた。
「旧校舎に、何に使われているかも分からない空白の教室があるらしい。」
「そこには、自分を忘れて欲しい人が行くんだって」
次第にその噂は広がり、まるで都市伝説のようになっていったけれど、誰も信じる人はいなかった。
だって、まだ誰も消えたことがないから。
人は問題が起きてから事の重大さを知る。
そんなことあるわけが無い。私もそう思っていた。だけれど、何かが引っかかる。
なぜなら、自分のクラスメイトの中に
昨日まで確かにいたのに、みんなが名前を忘れている生徒がいたから。
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