「あー、疲れた….」
そんな独り言を呟き_
俺は、ある人の元へ行く_
「どうしたんですか?」
「…..睡眠薬、ください」
「わかりました、座っててください」
たった1人の相談相手_
「….ぐちつぼはさ、思ったことないの?」
「…なにがですか?」
「死にたい、って思ったこと」
「そうですね….特にそういうことは、」
「そ、」
「あなたがいるだけで、それだけでいいですから」
「…..どうせ、猫被ってんでしょ?笑」
「そんなことはありません、本心です」
「そっか….ん、ありがと」
俺は、薬屋のぐちつぼに
睡眠薬を貰うついでとして、相談を聞いてもらっている_
本当、彼には感謝してもしきれないぐらいだ
「できましたよ」
「ありがと、」
少ないな、と思っていると_
ぐちつぼが口を開いた_
「過剰摂取はできないようにしといてますから」
俺の心を読んだかのように、
ぐちつぼはそう言った_
これも、俺のためなんだろうが_
俺は少し残念だった_
「あれ、それなに?」
レウさんに睡眠薬のことを聞かれ_
俺はとっさに隠した_
「なんにも…」
「….見せて、お願い」
レウさんのまっすぐな瞳を見て_
俺は、少し唖然として_
睡眠薬について話した_
「….睡眠薬だよ」
「…寝れないの?」
「別に、いいじゃんか….」
寝れないのもあったが、過剰摂取のこともあり_
俺は深くは聞かれないようにした_
「ラダオクン!アソボ!」
「ん、いいよ」ニコッ
俺はみどりくんとトランプで遊び_
そのまま眠りについた_
愛されたい_
そんなことを思いながら_
みどりくんの寝顔を見つめる_
ありのまま_
誰も、見てくれないのに_
なぜ、愛を求めるのだろうか_
「ばかだなぁ….本当」
そんなことを呟いていると_
「どした?自己嫌悪か?」
きょーさんが話しかけてきた_
「なんもない」
「そんな感じには見えないけど?」
俺はきょーさんに顔を熱心に見つめられ_
何かあるのだろうかと思い
頬に手を当てると、
俺の目から、涙が零れ落ちていた_
「なんで、泣いてんの….?」ポロッポロッ
「こっちのセリフ」
俺は、泣いてる所を見られたくなく_
部屋まで走って行った_
「なんで…なんで….?」ポロッポロッ
いままで、”一度も泣いたことがない”俺が
なぜ泣いてるのか、わからなかった_
“悲しい”という感情のない俺が_
コメント
2件
3話とも呼んだんですけと良すぎてガチめに滅茶苦茶泣きました。 ( ߹ㅁ߹)続きがあるなら是非とも読みたいです!無くても待ってます 長文失礼しました