テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
※旧国あり
病み表現あり
それでも大丈夫って方のみどうぞ
↓↓↓↓↓
1946年7月1日
今日はioが「旧国」という存在になってから約一ヶ月。現国のときioは2人_枢軸国を裏切った。もちろんioの意思ではない。それでも裏切ったことは事実。だからもうずっと会わないと決めていた。
でも会わなければ行けない。現国の役目を終えると月に一回旧国で会議室のような場所に集まる日があるらしい。正直言えば行きたくない。だがそこは絶対参加じゃないといけないのだと言う。中に入れば外の時間は止まり、いくらいても外へ出れば来た時間のまま。ただし、そこにいれるのは24時間と決められていて、それ以上経つと強制的に放り出される。また誰か1人でも出れば強制的に放り出される。そこはいつ、どこで、誰が作ったのかも分からない。いつからあるのかす ら。
そんな不思議な空間を旧国の間では「時の部屋」と呼ばれていた。そこへioはこれから向かう。
…行きたくない。
この扉を開けたときどんな顔をされるのか。睨まれるのだろうか。貶されるのだろうか。少し指先が震える。それに自分は気づかぬふりをして扉を開ける…
入るとまずはじめに彼_ナ千ス・ドイツと目が合う。見ていて自分の心の汚れに嫌気が差すほど綺麗な青い瞳。彼はしばらくioを見てからようやく口を開いた。
「久しぶり。」
一言だった。普通の人が見たら気づかないほど優しそうな声だった。でもioはすぐ分かった。彼は怒っている。何年一緒に居たと思うのだ。怖い。優しいけど優しくない目つきが怖い…
次にひょこっとした耳の彼_大日本帝国。目が合う。彼は何も言わなかった。怒りも呆れもない。ナチスとはまた別の恐怖心を覚えた。
それから何分経ったろうか?多分そんなに経っていないのだろうが、ioからすればとても長く感じた。周りは楽しげに話している。だけどここは明らかな沈黙が走っていた。そんな沈黙を破ったのは日帝だった。
「なぁイタ王…
お前はなぜ裏切った?」
聞かれるのは分かってた。それでも怖いものだ。
…でも…日帝は怒ってはいない?ioの話を聞こうとして…くれてる…?話しても信じる…?
「ioが裏切りたくて裏切ったんじゃないんよ 」
小さい声だったが2人にはしっかり聞こえていた。反応を示したのはナチ。
「…は?」
あぁ…やっぱ信じないか。分かってたよ。……無理だ。この空間。やっとの思いで口には出したけどこれ以上話すことも居続けるのすらもう無理。
「ごめんio帰るんね…」
「えっ…いや待てよ…」
「帰るって言ってるんねッッッ!!!!」
少し怒鳴るようにして言うとナチだけでなく日帝、その周りも肩をビックっと震わせていた。そんなことは気にせずioは外に出た。
…帰る間もこの出来事_2人の顔が頭から離れなかった。
「…ただいま」
そう言ったって誰も返してはくれない。前は枢軸の3人で暮らしていたから賑やかで楽しかったのに。ioが出ていったから…
部屋にいきベッドに倒れ込むように横になる。今日のことが頭にこべりついて離れない。本当はしっかり話せば分かってもらえたかもしれない。…いやあれだけ酷いことをしていたのだ。どっちにしろきっと変わらない。………それでもしっかり話せばよかったのかなぁ…勝手に涙が出てくる。止めようとしても止まらない。ioなんか泣いてもいい存在じゃないのに。
ioなんか…ioなんか枢軸にいなければ良かったんだ。
ioなんか2人とも始めから会ってなんかいけなかったんだ。
ioなんか… 生まれて来なければ良かったんだ。
2人とも…いやみんな…ごめんなさい…この世に生まれて。
でも怖くて死ぬこともできない。生きたくない。でも死にたくない。なんでこんなにioはわがままなのだろう。いっそ誰か殺してくれ…お願いだから…
イタリア王国、ある1日___END