どうも、あぃらです!
前回のアンケートで多かった祐藍or藍祐のお話。どっちでも読めるようにしました。続きはどちらか固定にします!
14さんがずっと12くんが可愛いと言ってますが12くんも14さんのこと可愛いと思ってます。つまり𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬――という2人の14さんの嫉妬のお話。ちょっと12×13要素ありますが2人はお友達です。
ではでは前置きが長くなりましたがどうぞ本編へ!
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ざわり、と胸が騒ぐ。
「小川さんってば!聞いてますー?」
「はいはい、無駄にでかい声のお陰でしっかり聞こえてるわ」
「ちょ、なんすかそれ!おれうるさくないし!」
「誰も言ってねーつーの笑」
休憩中、2人の声が聞こえてくる。言い合いをしているようで何だかんだ気が合っているのか、よくじゃれ合っている。
「まーたやってるよ、あいつら」
隣にいた山内が半分呆れ、半分は見守る父親のような感じでそう零した。
「…なんか、犬が戯れてるみたい」
「犬って笑
ともに関してはどっちかって言うと猫っぽくね?」
「たしかに笑」
かわいいなぁ、と呟くと山内には聞こえたようで、驚いた顔でこちらを見ていた。
「…?どしたんすか?」
「いや、…祐希って藍と付き合ってるんだよな?」
「そうっすけど、」
こちらで会話している間にも、山本が巻き込まれたようだ。
あ、今の藍のむくれた顔、幼くてかわいい。
「かわいいって、どっちが?」
「え、…うーん、どっちも?」
「へぇ、お前もオトナになったわけか」
どういう意味、と聞こうとするとその前に山内は言葉を続ける。
「前のお前だったら、かわいいとか言う前に嫉妬してただろ。藍奪われたーつって」
その言葉にドキリ、とする。
「…まぁ、別に。」
「いいんだ?」
「だって藍、楽しそうだし、俺のじゃないし…」
「藍はみんなのものってか?」
「…まぁ、そういうこと、っす」
「へぇ?ふーん?」
ニヨニヨとこちらを見る山内になんとなく羞恥心が湧いてくる。
「どういう顔っすかそれ?」
ズイ、と山内に近づき迫る。
「べっつにー?…うわっ、ちょ、ゆうきやめろ!、っはは!」
未だに謎の笑みを浮かべる山内にくすぐり攻撃を仕掛ける。
「うわー!ゆうきにセクハラされるー!」
わざとらしくそう声を上げる山内に、さらにくすぐってやろうと体に腕を回しハグをするような体勢になった。
「祐希さん」
「っえ、藍?」
先程まで小川とあちらにいたはずの藍がすぐそばに来ていた。
「おい、祐希いい加減離れろや」
「あ、すいませーん」
口先では謝りつつ、回していた腕をほどくのみで山内に体重をかけて寄りかかる。
「っうわ、お前重!」
「失礼な。わざと体重かけてるんですー」
藍は俺たち2人の様子をじっと黙って見つめていた、かと思えば。
「ほら、祐希さん。こっち来て?」
なんて、急に彼氏面してきた。
「ひゅー、ほら彼氏様に呼ばれてんぞ。はよ退け」
「はーい」
山内から離れ藍の方に近づくと、グイッと肩を抱かれた。珍しい。人前ではどちらも触れ合うことはあまりしないように心がけているというのに。
「ぉわ、びっくりした、」
「そろそろ休憩終わりますよ?」
「あ、そーだった」
休憩終了の声掛けをし、各々練習にもどる。しかし、藍は祐希にくっついたままだった。
「…らん、いつまでそうしてるの」
「えー、やだ?」
わずかに低い位置から顔を覗かれ、思ったよりも近い距離に少しだけ戸惑う。
「やじゃないけど、そろそろ練習しよう?」
「はぁい」
素直に返事をして去っていく後ろ姿に、忠犬、の2文字を思い浮かべずにはいられなかった。
やっぱり犬みたいでかわいいやつ。
そう、思っていたのだが。
前言撤回、可愛いけどかわいくない!オトナになった俺でも耐えられないっていうか耐えたくない。彼氏の俺を差し置いて、あいつら近すぎ。
ひとつめ、練習の休憩中。
俺のところに来ることもある。でも、その前か後に必ず、小川のところにも行っているのだ。しかも、俺がくっつこうとしたら
「おれいま汗臭いからNGです!」
とか言うくせに、小川にはベタベタして後ろから乗っかったりしている。ふざけんな羨ましい。だから、本人に聞いてみた。
「…なぁ、藍。俺はくっついちゃダメで智は良いのなんで?」
「え、…ぇーと、別に小川さんならおれが汗臭くてもいいかなーと」
「俺も気にしないのに」
「いやいやいや、俺が、気にするんです!」
と、断られた。解せぬ。
ふたつめ、練習が終わってからの部屋で過ごす時間。
今回の合宿は幸運にも藍と同部屋だったのだが、シャワーから戻ると藍がいない(八割方小川の部屋、残りは大塚とか色々)。もしくは、小川が来ているのだ。
「え、智?来てたんだ」
シャワー室から戻るとベッドに座っていつものようにじゃれあっている2人の犬と猫に偶然遭遇したことがあった。
同じベッドの上に近い距離で座る2人の姿に、心臓がざわりと嫌な感触を訴える。
「お邪魔してまーす、祐希さん助けてくださいよ、藍がウザくて!」
「な!小川さんひどー!」
「うっせ、ほんとのことだろ」
「そんなこと言って実は構われるの好きなくせに〜」
ニヤニヤとしながら小川の頬を抓ろうと手を伸ばすその姿に、自分の心臓がひときわ強く締め付けられるのがわかった。
「…おれ、髪乾かしてくるわ」
「、ぁ、ゆうきさん、」
気遣うというより何かを察したような、居心地の悪そうな顔をする小川に、大丈夫だと伝えるため言葉では発さず頭をひと撫でしてやる。しかし、当の藍はと言うと、その小川に対してジェラシー全開の顔をしていた。
「…祐希さん、俺は?撫でてくんないんすか?」
「…あとでな。」
なんとなく、今までのモヤモヤとした感情が素直に藍を甘やかすことを引き止めた。
みっつめ、連絡頻度。
俺も藍も、メッセージのやり取りは簡素だ。絵文字も付けないし必要最低限な連絡くらいしかしない。直接話す方が楽だしちゃんと伝えられるから。それに異論はなかった。しかし、藍と小川は高頻度にメッセージをやり取りしているようで。この間食事の席が2人と向かいだったときのこと。
「てか、小川さんこの前送った動画見ました?」
「んー、どれのこと?お前俺に動画送りすぎててわかんね笑」
「たしかに笑
あれっすよ、子供のおもしろ動画!」
「あー、あれか。見た見た。」
そのあとも感想やら他のおすすめはやら話が進んでいく。
(俺には、動画なんて教えてくれたことないくせに。)
また、胸がツキンと傷んだ。
とまぁ、こんな感じで。俺のハートはぼろぼろとまではいかないけど、確実に蝕まれていた。
しかし、俺は相当な負けず嫌いなわけで、やられっぱなしは性にあわない。だから、やり返すことにした。もちろん、俺もほかのメンバーとイチャつく、なんて幼稚なことはしないが。
ーーーよそ見なんて許さないよ?藍。
to be continued
(続きは12×14か14×12かでまだ悩んでます…コメント頂ければそちらで行こうかと!)
コメント
6件
めっっちゃ最高でした😭😭 12×14見てみたいです🥲
14×12で読みたいです!
好きです 🥲 最高でした !!