テラーノベル
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「ねぇじゃっぴ、今年の担任どんな先生だと思う?」
「えー、俺は女の先生がいいな」
えとさんとうりと席に着いて話していた時にふと考えた。
胸がでっかく…いや、お尻もありよりのありかな
「じゃっぴ、今絶対変なこと考えてたでしょ」
「…えぇ?」
声が裏返った。それを見て、えとさんにおでこをつつかれる。
「どーせ胸が〜とかじゃねーの?」
「いや俺おしり派だから」
「やっぱそうじゃん」
「堂々と言うなよ」
うりが足を組みながら指摘してきた。
えとさんなんか肩を震わせて机の上を叩いてる。
バンバンと机が揺れた。
「まぁ、男子高校生ですから」
朝の教室に笑い声が響く、まだ始業式前なのにも関わらずここだけが特に騒がしかった。
「でも実際どんな人だろうな」
「当たりの先生が来ますように!」
「授業中スマホ触っても許してくれる先生でありますように!」
「ダメだろそれは」
うりりんとえとさんが2人して両手を合わせ念懸けしてたけど内容が内容すぎて思わずツッコミを入れる。
「でも、めっちゃ厳しい先生だったら嫌だなぁ。宿題忘れたら廊下に立たされる系の。」
「今どきある?」
「あるかもしれないじゃん」
「バケツ持って?」
「そうそう、バケツ持って!」
そんな話をしていると教室の扉が勢いよくガラッと開いた。
反射的に扉の方へと皆の視線が集まる。
「はーい、お前ら席につけ」
「今日からお前らの担任になった、赤井 ゆあんです」
「よろしくな!」
艶々とした黒髪に赤色のメッシュがよく目立つ先生だった。
服装はピシッとしてて子供っぽい顔と反面、喉仏はしっかりしていて美形だ。
こりゃあ女子からいかにもモテるだろうな、というイメージ。
にかっと笑ったその顔に、女子からの悲鳴が少し上がった
…俺も例外では無いが。
「イケメンじゃん、俺の女の子は…?」
「いつからうりのになったの」
ああ、多分俺
「……」
「じゃっぴ?」
「…」
「じゃぱさんもの抜けじゃん、おーい」
うりに頬を軽く叩かれた。えとさんは椅子に腕をかけこちらの様子を伺っている。
「…先生の事、好きになっちゃったかも」
「…」
「「えええええええ!!?」」
「ど、どうしたんだよじゃぱさん熱でもある??」
「ワンチャン薬とか…」
「2人とも失礼過ぎない?違うしガチだよ」
「ガチか」
「いやいや、早過ぎない?」
失礼にも程があるほど全力否定してくる2人、なんなんだよ一体。
「世の中には一目惚れというものがあってだな」
「そうだけども」
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¿Mona-Chan?
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rai
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だって仕方ないじゃん。
顔よし、声よし、スタイルよし。特に歩いた時に揺れてるアホ毛がかわいい。
「しっ、声大きい。先生の声聞こえないでしょ」
「こりゃあ重症だ」
先生が黒板にスラスラと名前を書いた、意外と子供っぽい字なんだなとか言ったら怒られそう。
カツカツとチョークが黒板に削られる音が響く。
「質問とかある?俺、今回初めてクラス持つからあんま分かんないんだけどさ」
「好きなタイプは!!」
「…好きなタイプかぁ」
俺の前の席の女子がすかさず手を挙げた。
くそ、こいつもかよ。
俺の(になる予定)ゆあん先生なんだけど。
まあ俺もその質問の回答は気になる、無難にかわいい人とかかな。
…俺の勝ち目なくね?
「気が合う、人…とか?」
また教室から悲鳴(女子)があがった。
気が合う、先生なにが好きなんだろ。
「せんせー何が好きなの?」
「そりゃあ勿論ゲーム一択!」
「マイクラとか?」
「そう!」
嬉々として話す先生に目が焼ける、本当にゲームが好きなんだろうな。
「じゃあ先生FPSとかやる?」
「やるやる!昔めっちゃやってた!」
「何のゲーム?」
「フォトナとかヴァロとか色々な!」
先生が前のめりになった、特にフォトナなんか結構やってて、今はヴァロが殆どだけど〜…と話し始める先生。
「お前もやんの?」
「ま、まぁ…友達と」
思わず目が合ってしまってうりとえとさんを見た。
「昨日もやったよね」
「じゃぱさんが戦犯してたよな」
「余計な事言うなって!」
今その話題出さなくていいだろと思っていると教室のあちこちから声があがった。
「私もマイクラは好きだな〜」
「ヴァロめっちゃすき!」
いや、お前ら絶対知らねーだろ
そんなこんなでトントンと事は進みあっという間に下校時間、入学式初日なため短縮なのもあるが。
「ふ〜!終わった終わった!」
「早く帰ろ、2人とも忘れ物はない?」
「おう!じゃぱさんは?」
「…じゃっぴ!」
えとさんに肩を揺さぶらせてはっと顔をあげる。
2人ともバックを持ってこちらの様子を伺っていた。
うりが呆れたようにため息を吐く。
教卓の前ではゆあん先生が自己紹介シートをトントンと机の上でまとめていた。
黒板を消して、忘れ物を確認して、生徒に声をかけて。
前髪をかき上げる仕草も、 生徒に向ける笑顔も。
今日出会ったばかりなのに、気付けば目で追ってしまっていた。
「…うん、帰ろ!」
[newpage]
「でさ、サイズ間違ったんよね」
「お前アホじゃん」
教室を飛び出して下駄箱で靴を履いた、どうもうりりんが制服のサイズをミスったらしく、ぶかぶかで邪魔らしい。
自業自得だろと俺は鼻を鳴らす。
「アホじゃないですー!」
「いや、アホは2人ともでしょ」
「えとさんもアホだよ!!」
「私アホじゃないし!」
何とも馬鹿げた会話、まさにアホがする会話。
ぎゃいぎゃい3人でつつき合いながら門をくぐった。
「てかさ、じゃっぴ先生好きになったのまじ?」
「まじって言ってんじゃんか」
またかよ、一目惚れだって言ってるでしょ〜!
「3日で冷めるからやめとけ」
「冷めないから!!」
うりりんにもまた茶化された、デリカシーという言葉を知らない親友2人に呆れてもう1度リュックを背負い直す。
「あ、じゃあ俺こっちだから」
「ばいばーい」
「またねうり」
少しまた歩いたところで別れ道を目の前にし、うりと別れて手を振った。
するとうりがまたこちらを見返し手を伸ばして振る、やっぱガキだな。
なんて事を思いながらえとさんと並んで歩く。
「じゃっぴ幸せそうだね」
「いつもだけど…?」
「そういう事じゃなくて笑」
幸せそうな顔って一体なんなんだ。
[newpage]
制服を脱いで、お風呂に入ってご飯を食べて。
いつもならゲームをしているはずだけど、今日はぼーっとスマホを眺めている。
真っ黒な画面に映る俺の顔は気持ち悪いくらい笑っていて。
「……やば」
ベットに寝転がって枕に顔を埋める、ギシリと音が響いた。
「なんで先生なんだよー…」
恋愛なんて今まで何回かしてきた。
かわいい子を見かけたら好きだなって思うこともあった。
でもこんな、一日中頭から離れてくれないのは初めてだった。
コメント
7件
初コメです!(多分…) 学パロだぁぁー!!ゆあじゃぱ尊い 1日中も頭から離れないとか最高すぎますッ!!
学パロきたーーー❗️❗️❗️❗️❗️❗️❗️ もうこれを楽しみにしてて今日まで頑張ってきたのだ もう好きすぎてやばいです。一目惚れはもう最高です🫨🫨
うわ、めっちゃ青春してる……! 第1話からもう「一目惚れ」がガチで来てて、こっちまでドキドキしました。特に「先生のアホ毛がかわいい」ってところ、細かいけどすごくリアルで、主人公の気持ちがじわじわ伝わってくる。友達との軽いノリと、心の中の真剣な気持ちのギャップが絶妙で、続きが気になります!