kn×shk
kn視点
【今日も好きだよ。あ、ゴミの捨て方間違えてたから気をつけて。】
kn 「………また、か、」
kn 「いつまで続くんだろ、、」
突然だが見ての通り、俺はストーカー被害にあっている。
かれこれ1年くらい続いているコレは悪化するも退化するもなく、一貫して手紙を送り付けてくるのみだ。
実害がないから警察に相談しようにも相手にされないし、言うなれば”一方的なラブレター”であるこれは一層気味の悪さを引き立てている。
そして今日の手紙から察するに俺のゴミの中を漁ったらしい。
kn 「はああぁあぁ…」
shk 「どうしたんだよでっかいため息ついて」
kn 「ん?お、シャケじゃん。買い物帰り?」
shk 「まあそんなとこ。で?どうしたんだよ」
kn 「これ、」
俺はシャケに今日入っていた手紙を見せる
shk 「……あー、またストーカー?」
kn 「うん、もうかれこれ1年は続いてるなって思ってさ」
kn 「…なあシャケ、。1年間も直接手紙届けられてるのにストーカーと鉢合わせたことないって…おかしいと思わない?」
shk 「あ、ああ…確かにそうだな、」
kn 「シャケも俺のストーカーに会ったことないんだよね?」
shk 「あるわけないだろ、 」
kn 「だよねーー、じゃあいつ届けてるんだろ…」
shk 「さぁ、?どうなんだろうな…」
kn 「…てか!気になってたんだけど手に持ってるそれ、なに?」
shk 「あーこれ?これはさっき大家さんがくれたお菓子の詰め合わせみたいなやつ」
kn 「えなにシャケ子供だと思われてんの?w」
shk 「ちげーわ!!w 俺がここに来て1年記念だからってさ」
kn 「そっか…もう1年も経つのかぁ」
shk 「時の流れってはえーよなほんと」
kn 「…そういえばストーカーが始まったのもちょうどシャケがここに越してきたときなんだよなぁ」
shk 「、っ…へぇ、、そう、なんだ…」
kn 「あーー、ごめんな?こんな話聞きたくないよな笑」
kn 「俺部屋戻るわ、じゃあな、!」
shk 「あ、うん…じゃあ、」
side shk
shk 「はあぁぁ…..」
分かってる。
俺のやってる事は常軌を逸してるって。
やめないといけないって。
shk 「今日もかっこよかったなぁ……」
shk 「あ、これはきんときが触ったから保管しないと…!」
shk 「昨日のゴミから拾ったのどこやったっけ…….あ、あった」
shk 「写真も増えてきたし幸せだなぁ…」
俺の部屋はきんとき一色。
文字通り本当にきんとき一色なのだ。
壁一面にはきんときの写真。
棚にはきんときの私物だったりゴミの中から拾ったもの。
引き出しの中にはきんときが触れたものをジップロックに入れて保管してある。
━━━約1年前、ここに引っ越してきて初めて話しかけてきてくれたのがきんときだった。
一目惚れだったのだ。一目見たときから今までずっと俺の心を掴んで離してくれない。
どうにかお近づきになりたくて、お隣であることを利用して”普通の友達”くらいには仲良くなれた。
宅飲みなんかも頻繁にするので、そのときにはこの部屋だけは覗かれないように細心の注意を払った。
だけど当然、俺が望んでるのはもっと違う関係である。
そこでタガが外れた。
世間一般で言う”ストーカー行為”に手を出してしまった。
きんときのことは俺が1番知ってると優越感に浸れる感覚を覚えてしまった。
それからずっとこの行為を止められずにいる
……….でも、そろそろ止めなければいけない、と最近はそう思っている。
もうストーカー被害で困っているきんときを見たくないのだ。
自分でしておいて何様だという感じだが、最近きんときの口から”ストーカー”という単語が出てくる率が明らかに高くなった。
それだけ困っているということだろう。
きんときを困らせてしまうのは俺の本意ではない。
shk 「止められるかな……」
shk 「いや……止めなきゃ、!」
kn視点
シャケとわかれてうちのドアを閉めた後、 ストーカーさんからもらった手紙を持って部屋に向かう。
ガチャン
kn 「ふぅー、、」
kn 「はああぁ……今ごろ罪悪感に苛まれてるんだろうなぁ…♡」
kn 「あ、これも保管保管、、」
<ザザッ
kn 「お、反応あり、!」
<『今日もかっこよかったなぁ……』
<『あ、これはきんときが触ったから保管しないと…!』
kn 「ふふっ、ほんとかーわい、」
kn 「あーあ、ストーカー止めようとしなくていいのに…」
kn 「そしたらずっと俺のこと見てくれるんでしょ?ねえシャークんそうなんでしょ?」
kn 「俺に全部知られてるってこと知らずにそのままストーカー続けてよ….」
俺は耳から意識を離し、部屋を見回す。
今日撮ったばかりの写真が追加されて、より一層シャケに包まれてるみたいだ。
さっき盗聴器から取った音声ももちろん保存済みである。
あ、ちなみにいわゆる”ストーカー行為”をしているという自覚はある。
シャケと違って俺はちゃんと跡をつけるっていうもっともストーカーらしいこともしてるし。
それに気づいてないところもまたかわいい。
kn 「ん〜〜…どうしようかな…」
kn 「たぶん…というかほぼ確で両想いだとは思うし素直に告るか…?」
kn 「それとも家にシャケを監禁して堕ちるまで待つ…?」
kn 「んーーーー、、悩ましい…。」
____
悩みに悩んだ挙句、結局俺は普通の幸せを選ぶことにした。
まあつまり素直に告ろうと思う。
案外自分も合理的なんだなと思った。
kn 「ねえシャケ。」
shk 「ん?どうした?」
kn 「俺ね、ずっとシャケに隠してたことがあるんだ。 」
shk 「え…なんだよ…?」
kn 「…..俺はシャケのこt、」
shk 「まって、!お、俺も…きんときに隠してることがある、」
kn 「え…….?」
いや嘘だろ…?この期に及んで”実は俺ストーカーでした”とか言わないよな、?
kn 「…神妙な顔してどうした?笑」
shk 「すぐ終わるから、!先に話してもいい?」
だめだ。もしさっき予想したことが起こってしまったら全て水の泡。
何としてもシャケが先に言うのは阻止しなきゃいけない。
kn 「…俺も先に言いたいんだけど?」
shk 「俺も…..!だめ、?」
うぐっ….上目遣いはだめだろぉ…
そんな顔をされてしまっては断れる訳がない
kn 「……いいよ。特別ね。」
shk 「ありがと笑」
shk 「……実は、最近ストーカーされてる?気がして…」
kn 「…は?」
shk 「バイト帰りとか大学から帰ってるときとかなんだけど…」
…….なんで、?全部抜かりなかったはず。
だって今まで、、1年以上バレてなかったのに
なんでなんでなんで!!!
━━━とき、?
shk 「きんとき!」
kn 「、え?」
shk 「聞いてる、?」
kn 「ごめん聞いてなかったかも、」
shk 「もーー、!だからそのストーカー?の正体の話なんだけど、」
kn 「…ぇ、っ、」
shk 「あの…ほんと勘違いだったらごめん、」
kn 「………….」
shk 「いやたぶん俺の勘違いだと思うんだけど…」
shk 「この前跡つけられたときに後ろ振り返ってみたんだよ、」
shk 「そしたら……きんときの…服が見えた、気がして…」
shk 「、ごめん。何バカな話してんだよって感じだよな…」
shk 「ごめんわすれt、」
考えるよりも先に体が動いた。
こんな真正面から言われて上手く嘘をつける自信はない。
バレてしまったものはどうしようもない。
…なら。
閉じ込めるしかないじゃないか。
この行為を始めたときから…こうなることは決まってたのかもな…
━━━カラン…ガチャン……
後ろで鍵の落ちる音とドアの閉まる音がした
なんか毎回似たような…愛が重い系(?)の話になってしまうのほんとどうにかしたいです。
こういう激重感情とメリバ好きっていう私の趣味嗜好が溢れすぎてますよね…自重します…
書き納めです!!!間に合ってよかった!!
良いお年をお迎えください🙌🏻💙
コメント
2件
愛が重くてドロドロなのほんと好きですー!!!✨knshkってやっぱりこういう系に合いますよね😽💕良い一年を🥹✌🏻