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そうしていったん解散になったわたしたちは、聖女神セーラ教会領からの仲間が到着するまで各自自由行動になっていた。

わたしはというと、アイリスの気遣いでレインとふたりきりで彼の自室で過ごすことになって、現在、室内にある布張りの立派な椅子に彼と隣りあって腰かけていた。

青を基調にした彼の部屋は、さすがは王族の私室で調度品のひとつひとつが作りこまれたものだったけれど、当の本人があんまり飾り気がないからか、室内はこざっぱりとしていてどちらかというと殺風景だった。

なんだかこういうところひとつとっても、男の子らしいというか、レインらしい部屋だなあと思う。

そんなことを思って、ついくすくす笑いながらすぐ隣に肩を並べて座っている彼を見あげると、彼は不思議そうにわたしを見返してからつられるようにほほ笑んでくれた。

ああ、よかったなあって、またレインがこんなふうに飾らない笑顔で笑いかけてくれる関係に*************

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