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あぁ、見てしまった。

本当に居た。

俺は早足ですぐに家へ飛び帰った。


今さっきみた得体の知らない化け物をまた頭のなかでリピートする

全身が包帯で覆われ、多少血が滲んでいた。

背中には日本刀を背負い、自転車を乗りながらこちらへ向かってきたのは本当に恐ろしかった。この文章だけ読めば、嘘つけと、そんなわけないと、言われるのはわかっている。

しかし、本当に俺は見たのだ。


妖怪を


無知な俺でもわかる。日本では昔から妖怪をの存在を信じ、そして倒したと言われている人物だって証拠だってある。俺の母国イギリスでもゴーストや狼男は有名だ。だが俺は正直そのような存在を一切信じていなかった。ただの作り話だろうと思っていた。日本の妖怪もだ。証拠があるから本当に居ると言う訳ではないのだ、偶然が積み重なりたまたまその様に見えただけでそんなものはない。居ない。幽霊だって宇宙人だって今でも信じてはない。自分の目で確かめなければ分からないだろう?


そう思っていた。


軽いパニックが起こっているので、ゆっくりと深呼吸をする。3回ぐらい繰り返しようやく落ち着きを取り戻した。

「…なんだ、さっきのは」

こんな心臓の音が大きくなっているのは初めてだった。

それほどまでに非現実的な光景だったのだろう。

幸い、相手は後ろを向いた状態で遭遇したので良かったものの、そいつと目があっただけでと想像すると鳥肌が立ち冷や汗がわいてくる。

「と、とりあえずシャワー、」

もうここにはいないではないか、

怖がる必要がどこにある?


風呂場にいるとき、生きた心地がしなかった。透明の小さな窓から視線を感じたがいるわけない。洗面所の鏡を怖がっても何も無い。部屋のカーテンをすべてしめ、布団の中に包まる。

本当に怖い

自転車のキコキコなる音がずっと聞こえる。


いやだ、いやだ、うるさい、うるさい、うるさい


そのまま寝落ちしようと思ったが寝れず、

結局朝まで起きていた。地獄の時間だった。


今日も授業があるのであの道を通らないといけない。

だが大学では友達に会える、なぜか早く友に会いたいがゆえ早めに支度を済ませ家をでる


「あれ、今日早いじゃん」

案の定そこにいたのは腐れ縁のフランシス

こいつも俺と同じで日本の大学に行くことになったのだ。

毎日ここに待機して俺を驚かせようとしてるらしいがそんなんもうわかっていて一回もびっくりしたことなんてなかった。


「ま、まぁな」

「…お前どうした?顔面蒼白だぜ?」


そりゃそうだ、昨日の夜あんなものを見て、まともに寝てないからな。


「あー、夜更かししちゃってな、」

「え、夜更かしでそんな死にそうな顔になる?幽霊でもみたのかよ」 


無駄に感の良いひげに感心を抱きつつ昨日あったことをすべて話した。


「それってトンカラトンじゃね?」



トンカラトン?なんだその名前は

「自転車こいだ包帯男でしょ?」

「あぁ、それに日本刀を背負ってた」

「絶対それじゃん、妖精じゃなく妖怪もひっつくのか、お前って」

「しらねーよ、あ、ここで見た!」


歩いている間に昨日の場所に着いた、朝だからまだ怖くないが、鳥肌が立つ、


「ふ〜ん、いや朝だからなんにもねーだろ、

てかお前がビビるぐらい怖かったのか?めっずらし」

「お前も見ればわかる」

「や、おにーさんも気になるけどこうゆうのは体質だよ 」

遠回しに不幸と言ってるヒゲに苛立つが今は起こる気力なんてなった


「あ、またトンカラトンに会ったら、「トンカラトン」っていえばどっか行くらしいぞ」

「もう会いたくないけどな、トンカラトン…覚えとく」

「 もぉ、ありがとうの一つぐらいいいなさいよ!」



 

!!続く!!


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