この作品はいかがでしたか?
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あれから、数日が過ぎて、今日が来る。
けど、
まだ普通に歩くことが出来なかった。
『申し訳ございません。』
しばらく、働けそうになかった。
『かまわん、今のうちに休んどけ。』
鬼塚さんがそう言ってくれた。
あれから、大きな問題は起きていないらしい。
レインたちも、あの外国人たちも、あれから姿を見せていないようだ。
そして、
あの夢。
全体的に眠りが浅いためか、少しずつしか見れなかった。
そして、まだ少し眠い。
『甘ちゃん、大丈夫?』
琥珀さんと茜さんが心配してくれた。
『大丈夫だよ。ここにいても暇でしょ?遊びに行ってきてもいいよ?』
本当に暇だ。
最初の方は2人と話したりして楽しかったけど、今はもう話すネタが尽きた。
『ううん、大丈夫。ここにいたい。』
でも、2人が近くにいてくれるだけで安心する。
今はゆっくりと、身体を休めよう。
と、
扉が開く。
『よ!体調はどうだ?』
如月さんが、入ってきた。
後ろには、桜乃さんもいた。
2人とも、松葉杖をついて、
『まだ、足は痛むの?』
『体調はいいんですけど、足がまだ痛みますね。でも、ゆっくりなら歩けるようになってきたので、もう少しで戻れると思います。』
多少は良くなった。
『そうなんだ、それなら安心だね。』
『そうですね。2人は、どうですか?』
僕も訊いてみる。
『私たちも、もう少しってところかなぁ。』
『へへっ、俺はもう大丈夫だぜ!』
如月さんは、松葉杖を持ち上げる。
『うおおっ!』
だけど、如月さんが、倒れそうになった。
『危ないでしょ?無茶しないの。』
桜乃さんに止められていた。
『にしても、アイツら、かなり強かったよな。』
本当に、強かった。
特に、あの外国人。
相当な腕だ。
『私の方も、かなりすごくて止められなかったよ。』
島田さんと岡野さんも戦っていた。
あっちも、人数はそれなりにいた。
『もう、悪さしないといいんだけど…』
『でも、放っておくわけにはいかないだろうな。』
できれば、もう戦いたくはない。
けど、放ってはいけないだろう。
『そうですね。レインたちと、関係があるかもしれませんし、止めないといけませんね。』
また、被害者を出さないために、
『そうだね。私たちが守らないとだね。』
僕は頷いた。
僕たちが、皆を守るんだ。
剣士として、
1人の人間として、
『銅、あの時…外人に銃を向けられてた時、何かあったのか?』
突然、如月さんが訊いてきた。
あの時、
『その、外国人に銃を向けられたあたりからの記憶がないんです。なぜ、去っていったのかもわかりません。』
まだ、今でもわかっていない。
思い出せなかった。
『そうか、ならいいんだ。』
気になる言い方だ。
でも、訊くのが少し怖かった。
だから、訊けなかった。
『じゃあまたな。』
『またね。』
『はい、また。』
如月さんと桜乃さんが、部屋を出る。
『・・・』
本当に、何があったんだろうか。
その答えは、わからないまま。
その後は食事をとって、外を見て、二人と話したりして、
また、暇になる。
さて、眠ろうか。
今回は、ちゃんと寝れるだろうか。
目を閉じた。
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