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≪ジェニアール視点 ≫
かなり歩いた,,,
「うわぁぁぁん!!」
子供の泣き声が聞こえた,,,
足が動いた,,,
先程とは,比べ物にならない速度,,,
そこには,幼い少女がただ独り冷たい人々の中心となって,頬を濡らしていた,,,
誰一人と彼女に目を向ける人は居なかった,,,
ドックン,,,
一筋,二筋と数滴の紅に狂った身体は反応してしまった,,,
騎士としても吸血鬼としても,最適な場面だ,,,
だが,,,迷いのある僕の身体にとっては,最悪な情景が広がっている,,,
騎士に振ったのであれば,一人助ければ良いだけの話だ,,,
吸血鬼にとっては,ただそこにいる一人の人間の血を吸いたいだけ吸い尽くせば良いだけの話だ,,,
少女)ヒックヒック,,,うわぁぁぁん!!グスッ,,,スンスン,,,(泣)
ジェニアール),,,
フラフラ,,,
ドサッ,,,(膝をつく)
ジェニアール)大丈夫?ニコッ,,,
迷いのない身体に,頭は,追いつかない,,,
鈍い訳ではない,,,なんなら頭の回転は速い方だ,,,
それでも,追いつかない,,,
少女)おにーさん,,,誰?ポロポロ,,,
水溜まりのように溜まる涙は限界を迎え,,,やがて,,,雨のようにホロホロと流れ落ちている,,,
ジェニアール)僕の名前は!
ジェニアール)ていk,,,
いつも通りの自己紹介に喉が詰まる,,,
止まった言葉は,崩れ落ちていくように頭に浮かんでは消えていく,,,
ジェニアール)名乗る価値もない者だよ,,,ニコッ,,,
少女),,,
ヒュー,,,
冷たい風がほんのりと温かみを持った身体に吹き込んでくる,,,
乱れた髪を押さえる少女の目には,光一つ入らない澄んだ目だった,,,
ヒュー,,,
風が吹き抜けたあと,少女は颯爽とボクから逃げるようにその場を去ってしまった,,,
≪グレン騎士団長視点≫
レオの治療を済ませた後,,,医療部隊と情報提供部隊,,,そして,本部で手分けして探した,,,
グレン騎士団長)おい,そっちはいたか?
シャロン)うんん,,,じぇーくんこっちにもいない見たいだわ,,,
カフカ)こちらにも,,,
グレン騎士団長)そうか,,,
アレン副騎士団長)兄さん,,,どこに行くよう言ったの?
グレン騎士団長)ここだ,,,
アレン副騎士団長)にしてはいないけど,,,(困)
辺りの日は昇り出していた,,,
明るくなればきっと帰ってくる,,,きっと,,,
そう心に停めるしかなかった,,,
コメント
2件
ありがとうございます!
うわあ、この回はグッときました……ジェニアールの「名乗る価値もない者だよ」ってセリフ、めちゃくちゃ刺さりました。騎士としての正義感と吸血鬼としての衝動がせめぎ合って、自分が誰かすら曖昧になっちゃってる感じが切ない。 でも泣いてる少女に自然と膝をついて「大丈夫?」って笑顔を向けるところに、彼の根っこの優しさが滲んでいて。少女が逃げたのも世界の厳しさを思わせて、設定の重みがじわじわ来ます。 団長たちが焦って探してる対比も効いてて、「明るくなれば帰ってくる」って願いがもう泣けます。次が気になるー!
㎎
18
1,945