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こちらはいれいす様の作品となっております
お間違いなければお進みください
『羞恥心』
赤×桃
R18作品
学生
桃視点
学校の学年LINEに匿名から写真が送られた
顔は黒い線で塗りつぶされた、 誰か分からない人の全裸の写真
飛び交う言葉に誰も追いつけない
ただ、俺だけは違う…
画面の端に写った鞄のキーホルダーを見る
桃「ぁ…ぇッ、うそ……ゃ、やだッ…泣」
桃「晒さないって…約束、したのにっ…泣」
そんな時、電話が来た
『大神りうら』
今一番見たくなかった単語が画面に写った
そんな人から電話がか来たんだ
桃「うッ、ぁ…でなきゃっ…泣」
桃「もしもしッ、なんですかっ……」
赤『あ、学年LINEみたー?笑』
赤『大変なことになっちゃったね〜…笑』
桃「ッ、あんたのせいでッ……!!」
赤『そんな事言っちゃうんだ〜……?』
許さないっ、こいつのせいなのにっ…
俺の立場がこいつよりも低いから…
憂鬱な気持ちを押し込めながら、学校に来た
大好きだったキーホルダーを外して、無機質な鞄になった
桃「やだ、な……… 」
モ「あ、ないこ〜昨日の画像見た?」
桃「ぇ、ぁ…うん……」
モ「あれやばくね…?普通にキモかったくね…?」
返事をしたくても、自分のこと
気持ち悪いのは確かだが、喉につっかえてしまう
モ「ないこ…?」
桃「ぁ…うん、ちょっと気分悪くなっちゃうよね…」
モ「だよな〜…」
女子が昨日の画像について話している声が教室内に響く
聞きたくもないのに、勝手に脳内に入って来てしまう
気持ち悪いだの、無理だの…
拒絶する言葉だけが聞こえた
桃「っ……」
赤視点
下駄箱にないくんの靴がある事を確認する
早く学校に来たって、きっと辛いだけなのに
赤「馬鹿だよねー……」
赤「早く行って、俺が構ってあげなきゃ笑」
窓枠に寄りかかって友達と話しているないくんを見つける
赤「なーんだ……」
心のどこかで嫉妬心が湧いて来る
りうらの物だと思っていたのに、りうら以外の物になったみたいで…
赤「ちッ、また拡散してやるよ……」
次はどの画像にしてあげようかな…?
この間のは裸なだけだった
じゃあ、今回はもっと恥ずかしいのにしていいもんね?
赤「ぁ…これいーじゃん……♡」
ないくんが美味しそうの大人の玩具を飲み込んでいる写真
本物を飲み込んでいる所でも良かったけど、流石に可哀想だもんね
桃視点
一人の陽キャが声を上げた
『また画像が来た、きもちわる…』
と、言った
桃「はッ、はぁっ……ぅ”ッ……」
桃「さい”ぁくッ、ぉ”ッ……」
必死に嘔吐するのを堪えた
でも、無理だった
モ「ないこッ”…?!ほ、保健室行こッ!」
もう、嫌すぎた
こんな醜態を晒す事が最悪すぎたんだ
桃「いゃ”ッ、ほっといてッ……!!」
桃「お願いだからッ…やめてっ……泣」
机に一人座り、スマホを見つめるりうら
そんなりうらを涙が滲んだ目で睨みつけながら、教室から逃げるように出た
赤視点
チャイムが鳴って、先生が来てもないくんは戻ってこなかった
一つ話す事があるとすれば…
誰かが写真の事をちくったんだろうね
教室内だけじゃない、学校の問題になっていたんだ
先「お前ら、誰がしたかは知らないが、これは立派な犯罪だ」
先「もしやった奴がこのクラスにいるんだったら名乗り出てこい」