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私は普通の家庭に生まれたと思った。
いや、思っていたかったのかもしれない。
よく考えてみればおかしなことも沢山あった。
でも気付けなかった。
それが当たり前なのだから。
私は事件に巻き込まれやすい体質だった。
その中で最大で最悪で最後の事件をここに残す。
「はぁ〜」と大きなため息を着く青髪の友人。彼女は美美。美しいをふたつ書いてみみと読むらしい。
「どしたん話聞こか?」と、後ろから声がする。振り返るとそこには校則違反である化粧をしまくった友人の姿。彼女は沙織だ。美美の後だと割と普通すぎて何も言えない。
「それがさぁ?最近よくでかけてるひといるじゃん?」
美美が本当に不安そうな声で言う。
「その人ガチの犯罪者っぽいんだよねぇ、、、」
私は「またか」と思ってしまった。
いつも犯罪者に絡まれる私からしたら慣れっこだ。
私は興味が失せてしまった。沙織は興味があるようで美美から詳しい情報を聞き出そうとしている。
と、ここまで来てわかったかもしれないが私は属に言う不良なのだ。ただ、ギャルな訳では無い。普通に喧嘩する方の不良だ。そう、喧嘩する方の。
Q.じゃあなぜいまギャルっぽい人達と一緒にいるの?
A.男と絡みたいわけじゃないから。
という簡単な理由だ。
ふと気がつくと沙織が真っ青だった。まさに真っ青、なんて頭のなかで言ってたら沙織が、
「今の美美の話聞いてた?!」
と、言ってきた。正直聞いてなかった。
「うん、聞いてなかった。」
あ、ホントのこと言っちゃった。ま、いいか。
「美美!話してあげて!その話怖すぎる!」
「うん、あのね?」
美美が話し始めた
「最近よく遊びに行ってる人いるじゃん?この髪を青く染めてくれた人。でね?その人犯罪者で薬物もやってるし殺人もやってるし強姦もやってるしもう何でもかんでもやってる人らしいの。でね?その中でいちばん怖いのは人間の体で釣りをするって噂!人間を針に着けて海に投げ込んで魚を釣る、、、イカれてるよね?!」
殺人は慣れっこの私はなんとも思わなかった。まず、父親が刑事なせいで事件について詳しいのだ。
こういう場合は被害届が1個でも出てない限り何もしてないことが多い。でも1個でも出てる場合は全てかそれ以上のことをやってると思った方がいい。
このことは父親に聞いてみよう。
「父さんに聞いてみるね」
「うん、聞いてみて、、、」
沙織、、、あんたまだ真っ青だったの、、、
「お願いね?みくちゃん」
みくとは私のことだ。名前が平仮名なのは一生気にし続けるだろう。
その時、チャイムがなった。授業が始まる。授業中ずっと寝続けたせいで美美の話を忘れかけていた。
家に帰ると父親がパソコンと睨み合っていた。なぜ父親が家にいるんだろう。
「とーさん。仕事は?」
「今日は番じゃない」
「ねえ、最近麻薬やってて殺人やってて強姦やってる人いない?」
「は?なんでお前が俺の捜査内容知ってるんだ?」
ビンゴ。
「友達がその男と仲良いらしくて、、、」
父親の顔つきが一気に険しくなった
「今すぐ離れさせろ!絶対に今すぐだ!」
「なんか離れにくいみたいで、、、」
「死ぬぞ!」
父親は普段から死という言葉を嫌っていた。なのにその言葉を使うということはよっぽどなんだろう。
「わかった。言っとくね。」
そういうと私は自分の部屋に行った。
寝る時、例の男について考えていた。そんなにやばいやつなんだろうか?それともただの噂か、、、
気がついたら朝だった。しかも8時半。遅刻決定。サボります。
そういえばなぜ父親が死を嫌っているか、と、ふと思った。ああ、思い出した。確かおばあちゃんが死ぬ前に
「死という言葉を簡単に使うなよ。」
と、言っていたからだ。
なんて考えていたら目的地であるゲーセンに着いてしまった。
ゲーセンで私が大好きな音ゲーをしていると、
「君上手いね!お。てかよく見たらかわいい!」
ナンパだ。まあ、私は実際可愛い。ショートカットが似合う顔だったしスタイルもいいほうだ。
「ねぇ、俺たちと遊ばない?」
ナンパを続けてくる男たち。まあいいだろう。
「いいよ?何して遊ぶ?」
OKしてしまった。何やってんだ私。
その後は普通にご飯食べたりゲームしたりして遊んだ。セクハラまがいののことはしてこないし家に連れ込もうともしない。ただ遊びたかっただけか。そう思っていたら連絡先を交換しようと言われた。
「いいよ、はいこれ、私のID」
またOKしてしまった。大丈夫か私。
その後は普通にバイバイして、家に帰った。
今日は親が家にいない。つまり勝ちだ。テレビを付ける、とその時スマホがなった。先程のなんぱ男たちからだ。メッセージ内容はこうだ。
「今夜遊べる?地下にデカいゲーセンがあるとこ知ってんだけど行かね?」
正直めちゃくちゃに行きたい。うん。行こう!
「わかった。行くね。待ち合わせどこにする?」
向こうに指定された時間に指定された場所に行った。
そこにはナンパ男以外にもたくさんの男がいた。女は私1人。何かあってもその辺のヤンキーじゃ私には勝てない。しかし、普通に男たちは親切だった。すぐタクシーを2台呼んでゲーセンへ向かった。タクシー代は男たちが払ってくれた。まさに紳士だ。帰りのタクシー代もくれるらしい。最高に優男かな。
ゲーセンに着くとそこは小さな倉庫だった。その扉を開けると地下へ続く階段が出てきた。ここからはいるのか。
中はありえないぐらい広かった。というかゲーセンと言うよりはパチンコ店だった。
とりあえず男たちが言うままに遊んだ。そしてふと目に止まったものがあった。無料で髪を染めます!という大きな看板があった正直染めてみたい。美美みたいな青髪になりたい。男たちにあそこに行きたいと伝えた。するお男たちは嫌な顔をした。なぜだろう。とにかく行っていいか聞いたところ渋々OKされた。
染めるとこに入るとそこには1人の男がいた。大学生ぐらいだろう。身長は多分180超えてるし体格もいい。多分勝てない。
「あ、女の子ご来店?まじ?めっちゃ久々なんだが。嬉しいなぁ」
声はイケボだ。
「青い髪にしてくれますか?」
そう聞くと男は
「うーん。出来るんだけどさ、連絡先くれね?そしたらやるから!」
こいつ、、、無料とか言っといてこの美少女の連絡先を、、、
まあ、いいだろうと連絡先を渡すと髪を青く染めてくれたそしてその後はその髪染め男も加わって遊んだ。なんぱ男たちは嫌がっていた。そして2時半ごろにタクシーで家に帰った。
家には誰もいないだろうと思い普通に入ると父親が仁王立ちで私の帰りを待っていた。
青髪になった私を見て父親は呆れていた。
「父さんはもうお前が何しても驚かないからな。危ないことだけはするなよ。」
そう言って寝室に行ってしまった。まあいいかと私も風呂に入り寝室に向かった。
ベッドの中で明日髪の毛を美美達に自慢しよう!と思っていた。
次の日。現実とはいつも上手くいかないことを思い出した。
美美は死んでいた。
そう、紛れもない死亡だ。
昨日失踪してその後水死体として海で発見されたらしい。
(、、、、、、なんで?)
私は困惑した。
自殺するような理由はなかったはず。
となると他殺?いやいや?そんなわけない。そんなわけ、、、
嫌な考えが頭を横切った。
(人間を餌にして釣りをする奴がいるって、、、)
私は教室から飛び出した。目指すは下駄箱。ドアを開けるとそこには青髪になった沙織が居た。
「えぇぇ?みくその髪どうしたの?」
美美のことを知らないんだろうか。
「美美について知らないの?なにも?」
「え?何かあったの?」
「あのね、、、」
話した。
最悪の可能性は話さなかった。
沙織は真っ青だった。髪もだから尚更青く見えた。
とにかく下駄箱に走った。
家には運良くお父さんがいた。
「お父さん!女の子が殺された事件ない?!」
「は?なんでお前は俺の捜査内容を全て知ってるんだ?」
「その事件について詳しく教えて!」
しかし、案の定首を縦に降らなかった。
粘ったが無駄だった。
仕方ない。
「その人、私の友達なの。」
お父さんはびっくりしていた。しかし
「なら尚更教えられない。お前は殺人事件に関われるほど強くない。復讐はやめろ。」
(は?頭固すぎだろ。なんでやろうとしてることわかんの?)
なんて思ってるとふとお父さんの言った言葉をリピートしたそして
「お父さん。これ殺人事件なんだね?」
「はひ?」
「だって殺人事件に関われるほど強くないって。」
父親は大きくため息をついた。
「独り言を言うとするか、、、はぁ。女性が水死体になって浮いているのが深夜に見つかった。その水死体は自殺にしては不審な点が多かった。1つ目、裸だったこと。2つ目、明らかに人の手の加わった切り傷があったこと。3つ目、」
ここでお父さんは喋るのをやめた。私が首を傾げているとお父さんが、
「3つ目、釣り針が、、、大きな釣り針がつけられていたこと。」
私もお父さんも黙り込んだ。やはりそうだ。そうだと思った。許さない。許せない。怒りが治まらない。
お父さんが言った。
「なにかする時は父さんを頼りなさい。」
私は部屋に向かった。
考えた。しばらくは男と関わるのをやめよう。そうしよう。調査して自分の中で狙いを搾ってそいつをこの手で、、、、
気がついたら朝だった。寝落ちしていたようだ。スマホを見ると4時半朝だろうか夕方だろうかなどと意味がわからないことを考えながら着替えて歯を磨いた。お父さんはいなかった。
散歩に出かけた。夏だとは言えど朝は涼しかった。スマホをもう一度見るとナンパ男たちから連絡が来ていた。内容は、、、、、、、、、え?内容はこうだ。
「もう二度と会えなくなるかもしれない。だめだ。地下のゲーセンに二度と行くな。斎藤、いや、髪を染めるやつを信じるな。だめだ。やつは必ず来る。やつは女にばかり手を出す。信じるな、あいつは数多くのさつじ」
ここで終わっている。不自然な終わり方というより何かに追われながら書いたんだろうか?焦って送ったようにしか見えない。何か送っても反応はない。
「まじか、、、」
お父さんにメッセージを送る。
「いつ帰ってくる?」
返信はどうせすぐ来ないと思ってスマホをしまいかけた途端に通知がなった。
「今お前の後ろ」
後ろに思い切り蹴りをした。しかし何もいなかった。
「冗談だ」
キレそうだった
「いつ帰ってくんの?」
「今帰ってる。」
「わかった」
スマホをしまって全力ダッシュした。
家にお父さんが居た。
「話したいことがあるの。実はね」
地下にゲーセンがあること。ナンパ男たちからの不審な連絡。髪を染めてくれる男と殺人事件との関係性の考察。全て話した。
「そうか。まあ、関係性があるかどうかは分からんがその男は怪しい。もうその地下には行くなよ。」
「行かないよあんなとこ。」
「そいつの連絡先とかわかるか?」
「わかる。」
「え?まじ?」
「うん。まじ」
連絡先を見せるとご協力感謝します!と言い出したので笑ってしまった。
しかしどうしたものか。またこうやって事件に巻き込まれてしまった。
どうすればいいのだ。明日沙織に相談しよう。そうしよう。
やっぱり何かおかしい。なんで沙織まで、、、