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セバスがミィコの枠に入ったのは、夜23時頃。ミィコの声が響いていた。
「ねえ、みんな、さっきの曲どうだった?コメント、たくさんありがとう!」
シンプルな服を着た少女が、控えめな笑顔でギターを持っている。
配信を始めてほぼ1年、彼女の声には経験からくる自信が感じられた。
セバスは
「どうせ偽物だろ」
と冷めた目で見ていたが、なぜか画面から目を離せなかった。
ミィコが視聴者リストに目を向けた。
「あ、初めて来てくれた人…!『セバス』さん、ありがとう!いらっしゃい!」
彼女の明るい声に、セバスは一瞬目を丸くした。自分が登録したハンドルネームが呼ばれたことに驚き、胸が微かにざわついた。
「えっと、せっかく初見さんが来てくれたから…セバスさん、リクエストないかな?」
ミィコの提案に、セバスは戸惑った。コメント欄に書き込むなんて、彼には考えられない行動だった。
だが、彼女の純粋な笑顔に押され、初めてコメントを書き込んだ。
「名探偵コパンの『秘密』」
ミィコが目を丸くした。
「え、名探偵コパン…?『秘密』って、あの有名な曲?うーん、私、まだ歌ったことないんだよね…!」
彼女は少し緊張した顔を見せたが、すぐに笑顔に戻った。
「でも、セバスさんからのリクエストだし、頑張ってみるね!」
ミィコは深呼吸し、ギターの弦を爪弾き始めた。
「隠された真実 コパンが解き明かすよ~♪ 心の鍵 秘密のドア開けて~♪」
音程は時折外れ、歌詞もぎこちなかった。
だが、ミィコの懸命な姿に、セバスの胸が微かに震えた。彼女の純粋な努力が、彼の心に波紋を広げていた。
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