テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
流石に納得行かなかったのでリメイクです ✊🏻💫
定期的にリメイクしようかなと思っている作品ですね w 🙄🙄
それではどうぞ !
1、一通の通知
AM : 12時
カタカタと激しく打たれるキーボード音が、静寂だった部屋に鳴り響く。
ここ最近は活動の仕事に追われることも多く、寝れないことも多い。
そんな忙しかったり寝不足だったりでイライラしながら仕事をしている中、1つの通知が届いた
桃「……んだよ…もう…っ」
雑にスマホを手に取り、チャットアプリを開き、内容を確認する。
そこに書かれていたのはとても信じがたいものだった。
見間違いなんじゃないかって何度も目を擦ったりアプリを更新したりしたがそのメッセージが消去されることはなかった。
流石に俺は焦って、メンバーを呼び出す
桃「まじで迷惑なんだけど…???」
なんてグチグチ言いながらメールを送る
そうすると深夜まで作業していたのかすぐに返信される
でもやっぱり、ちょっと怒っているような文面で返される
水『眠いんだけど。』
白『ホンマ、リリック終わってなくて焦っとるんやけど…』
そう怒られるとやっぱり気持ちは沈み「ごめん」と返すことしか出来なかった。
…アイツにあんなことを言われた理由はこれなんかな。なんて考えると俺のせいだと気持ちがグルグル黒い気持ちが渦巻く
黒『俺らを呼び出した理由は?』
赤『あれ、まろは?』
『まろ』
ソイツが今回グルチャを作った原因だ
息を吐きながらポツポツとメール内容を打ち込む
桃『まろが抜けるって。』
そう送り俺はそっとスマホの電源を消す
今はアイツらと話すより俺がまろを助ける。
それが最優先だ。
別にアイツらが居なくともリーダーの俺さえいれば救い出せるんだから。
桃「大丈夫…、大丈夫だから…っ。」
なんて自分を慰めるセリフを吐き、まろとの連絡を始める
まずは最初、『なんで辞めるの?』とだけ1言。
送るとまろは期待していたのかわからないがすぐに既読がつき返信される
青『俺が続けられるとは思えなかっただけ。』
なんて何一つとしていつものあの優しさのない返信が来る
見てるだけで胸が締め付けられる
突き放されるような返信でさっきのイライラが再熱する
…そんなことをしていたら家のインターホンが1回なる
桃「……誰だよ…めんどくさい……」
はぁ…っなんて軽くため息を付くと座っていた椅子から立ち上がり玄関へと向かう
空気読めや。
2、ご来客
ガチャッと扉を開けると見覚えのあるラブイットマークを頬に付けた白髪が居た
白「ウェルカムトゥーザないこハーウス!!」
今はド深夜だというのに大きい声で俺にそう声をかけてくるもんだから身バレと苦情の心配で早々に初兎ちゃんを部屋の中に入れる
白「で、さっきのメールについて詳しく教えてくれへん?」
桃「……ごめん」
そう突き放すと、初兎ちゃんは「えぇなんでや〜💦」なんて言いながら俺に抱きついてくる
初兎ちゃんを突き飛ばすと「まろちゃんが居らんとダメなんのに。」と小声で呟かれる
それに対して心ん中で「俺もだよ」って返しながらも初兎ちゃんの対応をする
白「…なんで…、なんでないちゃんはそんなに冷静なん??」
白「ただ1言残したくせに、勝手に逃げて……!!」
メンバー思いな初兎ちゃんはまろのことを大事にしていないって感じ取ったのか、急に怒りの眼を見せつけてくる
俺はそのために行動してるのに邪魔してるだけだろ。
なんて心の中では言い訳を述べて口頭では「逃げてない」とだけ残す
桃「……俺は…っ……、1人でまろを助ける……」
桃「わかったら俺と話さないで。」
わざと冷たく接すと彼は頭に血が上ったのか、息をフーフー呼吸をすると、俺の家を後にする。
さっきまで騒がしかった家ん中が一気に静まり返る時、俺の中の何かがプツンッと切れる音がした。
桃「待っとけ…相棒。」
3、俺は貴方のことを救いたい
桃『まろが抜けるって。』
なんのためにつくられたのかわからないグループチャットにそう1言作成主が呟く
そして、その内容は脳の処理がすぐに追いつけるほど簡単なものではなかった。
まろが抜ける?何から?どうして?
前者の疑問にはすぐ理由がわかった
赤「………」
恐らく、「いれいすから」だ。
ただどうして抜けるのかに対してなにも思いつかない。だからないくんへと「どうしてなの?」と1言送るが、既読は3
そんな考え事をしている時、新着メッセージが届く
水『いふくんが抜けるってなに?』
白『わからん、どーせドッキリなん。ちゃうん?』
いむしょーが話している
いつも五月蝿くてはっちゃけてる2人もメンバーを失うということに対してははっちゃけることも出来ないみたい。
真面目に話しているところにりうらが参戦したらそれもそれで違うのかな。
なんて考えながら2人話している様子を眺める
恐らく、アニキも同じ事を考えているのだろうな。
水『初兎ちゃん、ないちゃん家、行ってくれない?』
白『わかった。行ってくる。』
いつの間にか話が進み初兎ちゃんが家へと行くことになっている
そんな状況に俺はついていけないまま、家のベッドでゴロゴロしていると一通のメールが届く。
その内容を見て俺はすぐ近くにかけてあったコートを手に取り、外へと向かう。
その前に1つ『りうらはアニキんとこ行くね。』と送る。そうすると既読は2つ。
それにいむが『僕も』ってついたのを確認し、スマホを閉じ、静寂な夜の中を全力疾走で走る。
4、俺は貴方のことを救いました。
もうどれくらい走ったのだろう。
共に送られた写真の場所は中々に遠いところ。
でも自転車を引っ張り出して駐輪場に止めてからまたその場所へ行く。
と、なると時間の無駄。走ったほうがいいとすぐに考え走っているところだ
赤「はぁっ…はぁ”……っ」
寿命が縮むんじゃないかってくらい走った
そこでようやく、目的として居場所についた。
アニキは居るか。ただそれだけのために近くをキョロキョロと周りを探る
赤「……い…たっ…」
赤「アニキ…!!!!」
そう俺は大声で声を掛けるとこちらを振り向く
そんな彼の顔を見て俺は思わず言葉を失う
生気を感じられない。目がタヒんでる。
黒「…りぅ、ら……」
本当に俺が来ると思ってなかったのだろうな。
目をパチクリさせて口をポカーンとする
赤「なにやってんの…?バカじゃないの…???」
最年長なんてお構い無しに強く言う。
そうでもしないと彼は消えてしまう。
俺達の優しさに甘えて消える気がするんだ。
赤「危ないよ、アニキ。」
赤「ほら……寒いじゃん…おいで?ぎゅーしようよ。」
両手を大きく開いて「おいで」とジェスチャーする
それでも彼はこちらに心を開く気もなくまた崖の方へと向き直してしまう
赤「アニキ…こっち来て。」
黒「いやや……」
赤「嫌じゃない。こっちに来るの。」
俺は真剣に返す。
俺がアニキを救えなくてどうするんだ。
俺の1番尊敬する人で1番の師匠。
ないくんと初兎ちゃんがまろを救おうと頑張ってくれているのであれば俺がアニキを救うんだ。
水「……あに…き…?」
俺達が話している間に到着したのであろう、いむ。
彼の顔は驚きと恐怖に満ちていて、所謂「絶望」といった顔をしていた
水「なにやってんの?危ないじゃん。」
俺と同じ言葉をかける
無駄だなんて言ってもいむもアニキも利くような人じゃない。
いむがどれだけ言葉をかけてもアニキは消えそうなまま、そんな彼の背中を見ているうちに俺の足は気づいたら動いていた。
赤「アニキのバーカッッ…!!」
彼を落とさないよう、優しく包み込む
一体どれだけの時間をここで過ごし、ここで葛藤したのだろう。
体が冷え切ってしまってる
黒「りうら、俺から離れろ」
赤「嫌だよ、アニキがタヒのうとするんだったら俺。離れない。」
別にアニキとだったらここで一緒にタヒんでもいい。
後でメンバーから責められることもなく一緒にタヒねる。
でも…そんなの誰も幸せにならないじゃん。
黒「……俺は生きてちゃいけないんや」
赤「そんなことないし。」
黒「お前は未来に満ちている…」
赤「別に、アニキとタヒねるのであれば本望」
アニキの言う言葉に全て返答する
大丈夫、俺は貴方をタヒなせやしないよ。
ダッ……
黒「り……うら…?!」
水「りうちゃんッッ!!!!」
赤「なーんてね!アニキを殺すわけないじゃん。」
そう言うとアニキもいむもほっと肩を落とすのがわかる
ごめんね脅かして。でも……俺は貴方のことを救えましたか?
黒「ありがとうな。止めてくれて。」
水「本当だよ…りうちゃんすごすぎる……」
赤「いや?っていうか、いむがいなかったらなにをすべきかわからなかったし…w」
互いに褒め、互いに貢献し合う。
なんて素晴らしいグループなんだ。なんて思う
赤「……ないくんとしょにだ、…救ってくれると思う?」
水「知らないけどあの2人なら行けるんじゃない?」
水「あの人、意外と単純だし…」
さすがビジネス不仲している相方だ。まろについて他のメンバーよりも知っているだろう。
それはないくんもきっと同じ。なんならいむの知らないことも知っているだろうな。
黒「……まろ、生きてくれ。」
赤「ホントだよ。」
5、静かな森の中で
気づいたら足が動いていた
なにも考えずに、電車に乗り込み行先は東京の中でも田舎な方へと買ってしまっていた。
桃「……まろ…頼むからッッ……」
さっきまで眠たかった目もすっかり冴えてしまった。
目的の場所へ30分もせずに着き、電車から降りる。
そして駅から出て、また直感を頼りに足を運ばせる
そししたら居たんだ。彼が。
青色のかっこいいヤツが
青「お、ないこやん。」
桃「なにしてんの?」
青「ん〜?休憩…的な?」
桃「………なんであんなメール送ったん?」
出来るだけ正気を保ちながら話す。
油断すればすぐに抱きついて涙を流してしまう。
だからどれだけ俺の肉体が限界を迎えていたとしても耐えて、話をする。
だってリーダーだもん。
青「……無理やって言ったやん。」
青「変に干渉しても無駄やって。」
さっきまでは心配かけさせないようにかわからないが、笑顔だったのが急に消える。
一気にいつものまろじゃなくなる。…いや、さっきまでもいつものまろとはとてもいい難い状態だったな。
…好きだからこその怒りが込み上げてくる。
なんで俺を頼ってくれなかったんだ。って。
桃「俺達…、お前を取り戻すために頑張ってんだよ。」
桃「なぁ、お前はなんでこんなところに居んだよ。」
一歩、一歩と前へ…まろの方へと進む
まろの頬をすりっ…と撫でる。
青「……ここに居れば誰にも見つからずにタヒねるかな。って…」
桃「……は?」
小さな森に小さな風が吹く
そよ風に吹かれた俺の瞳も同じくらい揺れているのだろう。
6、結局救えない
桃「……タヒ…ぬ…??」
震えた声で1言言葉を発す
多分、俺は今にも泣き出しそうな顔をしているのだろう。
きっと絶望で酷く醜い顔をしているのだろうな。
青「そう、俺はタヒぬの。」
桃「なんで……なんでタヒんじゃうの?」
青「いやー……タヒんじゃえば「If」っていう存在が消えてくれるかなって…笑」
命を…「If」という人生を軽く見ているような態度に少しだけイライラする
…辛そうな顔しているのに…、なんでなんでなんでなんで。
桃「っ…、”泣」
嗚呼、泣き出してしまった。
ダメじゃん、俺1人して助けられてない
心の中で自分を酷く責める。
悪いのはまろでもりうらでもいむでも初兎ちゃんでもアニキでもない。
俺自身なんだ。
桃「…やだ…っ、まろが居ないと俺…やだ…っ”泣」
青「……うん、俺も生きていけない。」
桃「じゃあタヒなないでよッ”、泣」
俺の思ったことを伝える。
余計なものなんてない、本音をずっとずっと伝える
…そうしたら、なんかのきっかけで戻ってきてくれるんじゃないかなって。
青「…ごめんな、…ホンマに…ごめん……。」
桃「…ばかッ……ばかばかばかッッ!!泣」
挙句の果てには小学生以下の語彙力で相手に悪口を伝える
でもいいんだ、まろがたとえ最期だったとしてもそうでなかったとしても、別に俺はいいんだ。
まろを……まろを大事にしていることを伝わるのであれば…、それでいいんだ。
桃「………っ、あッ、ま…ろ…(鼻声」
青「ん?」
声をかけた俺に対してまろは今までにないくらい優しい声で返してくれる
やめてよ、離れるのが嫌になっちゃうじゃん。
ねぇ、俺が「浮気だ」とか馬鹿言った日々は?ないふ夫婦だとか言って、ゲームをした日々は?
桃「……好き。」
青「……俺ゲイやないんやけど?」
桃「俺もだよばーか。」
青「…w 知っとる、ないこは女の子がええもんね♪」
桃「別に、今は恋愛に興味ないし。」
今、目の前にタヒんでしまいそうな人がいるとは思えない会話をする
でもいいんだよ、1秒でも長くまろが生きてくれるのであれば俺は幸せなんだよ。
青「……なぁ。ないこ。」
桃「ん?」
青「お前は……俺達を……俺を………」
青「東京ドームに、連れて行ってくれるか…?」
突然そう訊かれる。
急になんだよと思いながらも、「もちろん」と答える
青「………そっか。」
そう微笑んだ彼の表情はやけにさっきとは違く、穏やかな表情をしていた。
7、救えましたか。
青「……すまん、迷惑かけた。」
桃「……は?」
青「……なんか、辞める気分やなくなったし、続けても……ええか?」
急な発言にびっくりする。
なにか裏があるんじゃないかとドキドキするがどうもそうとは思えない。
そっか…俺、救えたんだ……
まろの命を救えたんだ……
青「……ホンマに…すまん。」
そう言ったきり、俺の肩に顔を埋める
グリグリしてくるその顔は湿っていたような気がした――。
水「本当に心配したんだよッ?!?!」
青「うるせぇなー……」
雑にあしらわれるいむ。
その後にりうらが「りうらより馬鹿だ」と貶す。
流石にこればっかりはフォローのしようがない。
俺からも言いたいことばかりだ。
桃「本当…上2人がなにやってんの……」
びっくりしたな、アニキもタヒのうとしてたっていむから鬼の形相で言われたときは。
…まろもアニキも溜め込み過ぎなんだよ、本当。もっと頼ってほしい。
俺とまろなんか1つしか違わないくせに。
水「アニキもそうだけどりうちゃんもりうちゃんだからね?」
桃「りうら…?」
黒「俺がタヒのうとしてたとき、りうらも一緒にタヒぬとか言ってたな。」
桃「りうら?????」
6分の3人がタヒのうとしてどうすんだよ。
まじ洒落にならねぇって、大炎上じゃ済まないよ、本当に。
赤「ほんっと…りうらが居なきゃアニキはタヒんでたね。」
黒「なッ…お前だって、本当は俺が居なかったらタヒんでたんやろ?!」
青「………なにしとんねん…笑」
赤/黒「まろには言われたかねぇ!!!」
青「……っす。」
2人にそう言われて凹むまろ。
不覚にも面白くて吹き出してしまう。
またこういう風にバカやれる日が来るだなんて、あのメールが送られた時、思いもしなかっただろうな。
白「…あ、ないちゃんさっきはすまんな。」
桃「俺こそごめん、やり方間違えた。」
白「いやいいんよ……!」
比較的平和な会話を交わす。
そうだよ俺まろのこと最優先にして初兎ちゃんを傷つけたんだよ
初兎ちゃんが優しい人で良かったな。
水「はぁ……帰ってきてくれてよかったよ」
水「いふくんもりうちゃんもアニキも。」
1番冷静だったいむがそう呟く
そうだよな、コイツ。表ではアホやら煩いキャラを偽っているが本当は冷静で頭いいもんな。
そういうところギャップで惹かれる。
桃「お前ら、おかえり。」
赤「…それって、りうらも含まれてる??」
黒「おう。」
青「……うん。」
桃「………いむしょーも、よくがんばったな……」
そう言いながら5人の頭をゆっくり撫でる
そして5人の顔をゆっくり眺める
その5人の目が暖かくて心がホカホカしてくる。
桃「………お前ら、大好きだよ。」
そう呟く。
今日誰かが命を落としたかもしれない、今日誰かが傷ついたかもしれない。
そんな世界でも諦めずに生きてほしい。
だって俺達みたいに生きていけるんだから。
桃「ほんっっと……おかえりっ!!」
end
ちょっとオマケ
赤「っていうかないくんも頑張りすぎなんですけどー??」
水「そうだよ!!あのLINEで1言送っただけで後は全部1人でやったんでしょ?!」
白「……僕、会いに行ったけどすごい疲れた顔しとった。」
黒「お前ホンマにぶっ飛んでるよな。」
青「え、LINEってなに?聞いとらんのやけど???」
桃「え、俺なんでこんなに言われないといけないの??」
end
今日これ投稿したんで明日の投稿はなしでお願いします 🥲💭( 多忙のため )
コメント
9件
すいません絶対ここでゆうことではないのですが間違えて紫夢音様のオプチャを抜けてしまったのですがどうしたらいいのでしょうか