#6 隠し事
初登場から動画投稿をしていくうち、
X(旧Twitter)、Tiktok、Instagram
そして個人チャンネルで活動している。
どこにでもアンチはいる。
インフルエンサーにアンチは付き物っていうしね
ピコン
ん?通知?
スマホをチェックするとXからの通知だった。
視聴者さんからのフォローだろうか?
見てみるとコメントだった。
『ロミアちゃんめっちゃ可愛くて大好き!
推しにさせてください』
推し…?
私を推してくれる…?
ポチ
私はそのコメントにいいねを付け
スマホの電源を切った
あまり…自分の言葉で話せない気がしたから。
「うわあああ!!」
ん?叫んでる?
リビングから聞こえてきた。
メンバーじゃない…よね、この声。
ガチャ
「あ、ロミア!」
「シルクくん…?どうした…って!?」
私は驚く。
いや驚かないはずがない。
「はじめしゃちょーです!初めまして!」
はじめしゃちょーさんだった。
いや本物!?てか動画で見るより高身長だな…!
「は、初めまして!
フィッシャーズロミアです…!」
「今はじめくんとスマブラしてたんだよね〜!」
「シルク強すぎぃ…」
叫び声ってこの事だったのか…笑
てか動画撮ってるw
「せっかくだし
ロミアとはじめくんで戦ってみたら?」
「えっ?笑」
「ロミアは俺でも勝てねぇ強敵なんだよね」
確かにメンバー全員と戦って全勝したけど
変なプレッシャーかけないでよぉ!笑
「え、オレ絶対勝てないんだけど??笑」
「まぁまぁ笑」
「笑笑」
数分後
「よしっWin!」
「うわあぁぁw負けた!」
「やっぱロミア強いっすよねっ??笑」
「うん、オレなんか勝ち目なかったよw」
「いやいや…はじめさんも強かったですよ、
対戦ありがとうございました」
「対戦ありがとう!勉強なった!」
「それはどーも笑」
撮影後
「よしっ今日はありがとうございました!」
「ありがとうございました」
「こちらこそありがとう!
ロミアちゃんとも戦えたし満足だよ笑」
「あ、てかこれ個人チャンネルの動画?」
「そう、前にも
はじめくんと対戦した動画出したからさ」
「まぁ結果はお察しという事で…w」
「まぁシルクくんも強いですから…笑」
「じゃ、また動画撮ろ!またねー」
「ありがとうございましたー」
数時間後…
「……」
はぁ…やっぱり悩みが解決しない…。
ホントどうしたら…
「コトッ(ココアを置く)」
「…?」
「なにかお悩み事ですか?」
シルクくんだ。
「えっ…いや、そうゆう訳じゃ…」
あの事を相談してもいいの…?
でももし怒られたら…
10年前
「実はさ…ーーー」
「…はぁ?」
「?」
「そんな事でやったのかよw」
「…え」
「知らね。(殴る」
「うっ…」
「その声、もっと聞かせてw」
親に相談しても虐待に変わっただけだった。
『相談』…私にとってはトラウマもの。
いじめも受けた、虐待も受けた、
ボロボロになるまで…。
「………」
「…隠してない?」
「…!?」
「なんかさ…変、だよ?」
「だ、大丈夫だよ、あははっ…(苦笑い」
「なんで…無理してまで笑うんだよ」
「えっ?」
「なにか困ってることあんじゃねーの?
俺には気遣わなくていいから」
「…怖いの」
「え…?」
「相談することが…怖い」
「…詳しく聞かせてくれる?」
私は恐る恐る過去の話をした。
シルクくんはあんなこと言ってたけど
やっぱり…だめ…かな。
「……だったの…」
「……」
シルクくんは真面目に真剣な顔をして
話を聞いてくれた
「で…虐められるように…なったんだ…」
「…えっ…?」
「…(。_。`)コク」
「…それは辛かったよな…。ヨシヨシ(。´・ω・)ノ゙」
え…?変に…思ってない?
「でさ…私って メンバーとしても…
シルクくんたちのとこにいていいの?」
「…は?」
シルクくんは少し怒ったような口調で言った。
やっぱり…やっぱり…!
「っ…ごめんっ!!ガチャッ!!(外に出る」
「…あっ!おいっ!!」
やっぱり私は…
ここにいちゃいけんないんだ…!!
最初から思ってたはずなのに…
「なんで…泣いちゃうのかなぁっ…」
涙がポロポロ出てくる。
止まらない…だって…
好きな人にぐらい…気持ちを伝えたかった…!
マサイくん…。
ごめん……
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