剣持の病み!
ろふまおだよ!
自傷行為、嘔吐、吐血注意!
それじゃ〜本編どぞ!
剣持
いつからだろう、心から笑えなくなったの。
いつからだろう、何もかもが嫌になったの。
自分のことがよくわからなくて、何もかも。
…本当はきっかけなんてわかっている。
あの日、ふとしたコメントがきっかけだ。
ty「んぅ〜…配信終わった〜」
ty「寝れないし…エゴサでもしよ」
…これがよくなかった。
ty「 …」
なぜだか、普段無視できるアンチが、一つ一つ、心にきた。
疲れてたからなのかも。
その中でも一番嫌なやつがあった。
コメント:なんか最近剣持が剣持っぽくない
前の方が好き
なぜかはわからない。
ただ何かしらが刺さった気がした。
…僕は[剣持]を演じなければいけない。
そこからだった、どんどん何も感じられなかった。
僕自身が、死んじゃったって思ってた。
でもね、今はちゃんと実感できるんだ。
ty「…綺麗」
自傷行為だ。
自分を傷つけるたびに、ゆっくりと真っ赤な血が流れていって。
僕には血が流れていて、ここに存在している。
これだけが僕の存在を照明するものだった。
加賀美
…なぜだろう。
1番の先輩であり、1番歳下の、我らの末っ子。
普段は真面目だが時々年相応の反応を見せる、可愛らしく、愛くるしい末っ子。
彼は意地っ張りで責任感が強くて、人一倍人のことを考え、優先する。
だから誰かに頼るなんてことはそうそうないって事も知っていた。
だけど…
kgm「…大丈夫ですか?」
ty「?何がです?」
kgm「隈がありますよ?」
ty「あぁ…実は昨日夜更かししちゃって…多分それですよw気にしないでください」
…明らかに嘘くさい。
だがわざわざ隠している事を深掘りするのは野暮だろう。
だが…心配は心配だ…。
どうしたらこの人に頼ってもらえるだろうか。
不破
最近、もちさんの様子がおかしい。
何となくだが張り詰めてるような、無理している気がする。
だけどあの人は頼ることを知らない。
…いっかい探り入れてみるか。
fw「もちさん!」
ty「どうしたの?」
fw「いや最近ぼーっとしてるっすけど大丈夫っすか?」
ty「…大丈夫だよ!僕は剣持刀也ですよ?現役高校生をなめないでください!」
fw「そうっすか?あんまし無理しないでくださいっすよ?」
ty「わかってるよw心配しすぎw」
fw「ならいいんすけど…」
…何となく引っかかる。
この人をこのままにしてちゃいけない。
何となくやけど、そう感じた。
甲斐田
もちさんの顔が白い。
てか全体的に痩せこけた気がする。
心配だ…。
彼は先輩である前に、歳下で未成年である。
…いっかい聞いてみるか。
kid「もちさん〜!」
ty「どうしたの甲斐田くん?」
kid「顔色悪いですよ?大丈夫ですか…?」
ty「大丈夫だよw確かにちょっと体調悪いけど… 気にしないで?」
kid「…わかりました」
ほら…またそうだ。
また何だか不自然な笑顔をする。
ねぇもちさん、何か抱えてるなら言ってよ。
何だかこのままにしていると、あの子が消えてしまいそうで…怖かった。
剣持
…何だか今日はいつにも増して気持ち悪い。
昨日睡眠薬飲みすぎたからか?なんて考えながらどうにかして起きた。
…がダメだった。
堪えてたものが一気に出てきそうになった。
すぐに近くのゴミ箱に吐いた。
何も食べてないので胃液しか出てこない。
薬も飲んだせいで苦いし…。
ty「ヴェッ…オエッ…ケホッ!コホッ!…カヒュー…ヒュー…」
なに…この赤いの…。
「血…?…まあいっか」
今はそんなことよりろふまおの会議に行かなければ。
迷惑をかけてはならない。
だって、僕は”剣持刀也”だから。
ty「…あっちで血吐かなきゃいいけど」
吐いた物を処理し、身支度をする。
「…まだ早いな」
何かを食べるでも、しようにも体がだるい。
ty「…やってもいいよね」
言うが速いか、すぐ近くにあったカッターをとり、腕の適当な位置に刃を滑らせた。
パックリ切れた傷口から血が垂れていく。
…ダメだ全然足りない。
もっと、もっともっともっと切りたい。
無我夢中で切った。切り続けた。
ty「いっ…」
そこで我に帰り急いで処置する。
…フラッとするが大丈夫だろう。
そろそろ出る時間だ。
行かなければ。
鏡の前で笑顔を作り、家を後にした。
…気持ち悪い。
今日は本当にダメな日かもしれない。
嫌なことばかり考えて、気持ち悪くなる。
…もうヤダな。
ty「早く行こう…」
ついたがまだ誰もいない。
まあ好都合っちゃ好都合。
今のうちに宿題をすませよう。
…ダメだ集中できない。
また変な考えが出てくる…
もし…本当の僕を知って嫌われたら…、
離れてったら…、1人ぼっちになったら…、
僕は、耐えられるのだろうか。
きっと、途中で逃げ出すだろう。
それすらも、喜ばれるのかな。
…きっと僕は誰からも望まれていないのだろう。
…嫌だ。
嫌だ嫌だ嫌だ…どうして?何でみんな僕じゃなくて理想の剣持刀也を必要とするの?
何で誰も僕を必要としてくれないの?
ty「カヒュッ…ヒュッ…ヒュッ」
息がしずらい。
呼吸が浅くなっていくのがいやでもわかった。
どんどん呼吸が浅くなり、まともに息も吸えない。
ty(あぁ…このまま、消えればいいのに… )
そう思いながらガタッと言う音と共に僕は意識を飛ばした。
加賀美
kgm「今日は大丈夫かな〜…」
これはもちろん、我らが末っ子の剣持のことである。
kgm「…嫌な予感がしますね」
何だか早く行った方がいい気がして、足早に事務所に向かった。
kgm「おや?不破さんに甲斐田さん」
fw「しゃちょ〜おはようございます!」
kid「おはようございます〜」
kgm「早いですね?」
fw「いや〜…なんか…嫌な感じしちゃって」
kid「僕も…」
どうやらみな、心配してることは同じらしい。
kgm「早く行きますか」
fw「っすね」
kid「ですね」
そして私たちは廊下を走った。
控え室についた時、中からガタッという音と共に何かが倒れた音がした。
…まさかとは思いたい。
急いで扉を開けた。
…目を疑った。
大切な人が倒れている。
kgm「ッ!剣持さん!」
近寄ったが起きない。
呼吸が浅い。
今にでも止まってしまいそうで怖かった。
どうにかしなければいけないのに、パニックで呼吸が浅くなって、頭が真っ白になっていく。
fw「社長、俺らが焦ってもどうしようもないっすよ」
fw「もちさん、起きて?」
ty「ヒュッ…カヒュ…ふわ…ヒュー…」
fw「起きれて偉いね、ゆっくり深呼吸できる?」
私とは違って焦らずに対応してくれている。
何もしないのはあれなのでスタッフさんに会議を延期してもらうように言いに行こう。
ふと剣持さんが倒れた拍子に落ちてしまったであろうカバンを見た。
中身が出ていて、参考書なんかが散らばっている。
…その中に見たくないものがあった。
(…カッターに、睡眠薬、か)
剣持さん、あなたはどれだけの苦しみを1人で抱えてたんですか…?
不破
正直、焦った。
倒れてるのを見た時、頭が真っ白になった。
だがそれは全員同じ。
俺がしっかりせな。
甲斐田は放心状態で使えへんし。
fw「起きれて偉いね、ゆっくり深呼吸できる?」
ty「スッカヒュ…ハッ…ヒュ」
fw「落ち着いて、俺に合わせてなもちさん?」
fw「スー、ハー、スー、ハー、」
ty「スッ…ハッ…ヒュ…スッ」
fw「上手いでもちさん、もっかいやってみよか」
ty「スー…ハーッ…スッ…ハー」
fw「ええよもちさん、そのままやで?」
よかった…心底安心した…。
とりあえずソファに寝かせな。
fw「甲斐田?」
kid「…」
fw「甲斐田!」
kid「あっ…はい!」
fw「運ぶから手伝ってくれるか」
kid「わかったっす…」
…多分甲斐田の職業上、倒れた人を見たことあるんやろな。
トラウマかなんかやろ…後でなんかやったげるか。
kgm「不破さん、甲斐田さん、今日の会議は延期にしていただきました」
kid「ありがとうございます社長」
fw「…なんでここまでなるのに、何も言ってくれなかったんすか…」
kgm「…とりあえず今は休んでください、剣持さん」
そう言って、社長は優しく頭を撫でた。
剣持
何だか落ち着く…。
ty「ん…?」
kid「?!おきだぁぁぁ…よがっだよぉ…ポロポロ」
ty「何で甲斐田くん泣いてんの?」
fw「もちさんが倒れてたからっすよ」
僕が倒れた…?
ty「マジか…」
kgm「過呼吸にもなってましたよ…大丈夫ですか?」
…心配かけちゃった。
笑わなきゃ、大丈夫だって言わなきゃ。
でも、言葉が出てこなかった。
代わりに涙が出てしまった。
ty「あっ…ごめんなさい、すぐ止めますのでポロポロ」
だがなかなか止まらない。
早く止めようとするほど涙が出てくる。
それと同時に、出てはいけないものが出てきそうになった。
fw「…?もちさんどした?」
kgm「大丈夫ですか?」
kid「グスッどうかしましたか?」
ダメだ、見せたらダメだ、そう思うのに体は言うことを聞いてくれない。
ty「カハッ…ケホッコホッ…!」
…やっぱり血が出た。
最悪だ…絶対引かれた…。
ty「あ…ごめんなさい、汚いですよねw」
そう思ったのに。
ギュッ
ty「えっ…?なんで…ポロポロ」
社長が急に抱きついてきた。
kgm「…こうなるまで…1人で抱え込んで、さぞ辛かったでしょう…ポロポロ」
どうして社長が泣くの?
やめてよ、泣かないでよ。
fw「もちさん、これからは俺らを頼ってや…な?」
何で?
何でそんな悲しい顔するの?
やめて、そんな顔で見ないで。
kid「お願いだから自分を大切にしてください…もちさんがいなくなったら…僕は…ポロポロ」
何でそんなこと言うの?
違う…僕は必要じゃないんだ。
みんなが好きなのは理想の剣持だけ。
僕なんかじゃ…。
fw「違うっすよ…もちさん…みんなあなた自身が大好き何ですよ」
嘘だ。そんなわけない。
だって本当の僕なんて…。
kgm「私の目を見て、そんなこと言えますか?」
ty「ッあ…ポロポロ」
社長の目は優しい目をしていて、その目が
“嘘なんかじゃない”と言っているようだった。
kid「お願いだから、これ以上僕の大切な人を悪く言わないでください…ポロポロ」
そう言われた瞬間、涙が溢れた。
fw「これ以上、無理に演じなくてええんやで、もちさん」
kgm「そうですよ、素でいいんです」
kid「そうですよ!ポロポロ」
ty「うぅ…あぁ…ポロポロ」
もう止められなかった。
ひとしきり泣いた後、僕は寝てしまったらしい。
その後、僕はしばらく活動を休んだ。
気持ちも楽になってきたし、何より、あの言葉が僕の心を安らかにしてくれた。
“素でいい”、その言葉を言われた時、本当に嬉しかった。
活動を復帰しても、僕は素でいることにした。
今でもあんなコメントはちらほらいる。
だけど、僕には頼り甲斐がある大人___仲間がいるから、もう大丈夫。
こんなもんですかね?
なんか長いし最後雑だし…まあいっか。
ん?なんだって?シオンの響のやつはどこいったって?
…登場人物多すぎて苦戦中だよ!
ハロウィンにしよとか思ってたらもう1月だよ…
許してくれ!出したい人いっぱいいたんだ!
許しをもらったんでね(?)
それじゃ〜またね✨
コメント
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許しをあげてるんでね? まぁ待ちますぜ(/ω・\)チラッ いやぁしっかし最高だねぇ 大好物だよ~!おまけに吐血なんて あんた俺の癖ドストレートで射ぬき過ぎじゃなぁい?!