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目黒ー残念がってたよ。
渡辺ー知ってる。
目黒ーモデルやってやんないの?
渡辺ーん〜康二な、応募欄に名前書いてた。
目黒ー何か撮るのかな?
渡辺ーモデルとタイトル欄は空白だった。
目黒ーしょっぴーを撮りたいんじゃない?
渡辺ー分かってる。
あの夜、身体がとろけそうだった。
それほど気持ち良かった。
でも、まだ我慢させている。
次もきっと我慢させてしまう。
まだ向井を受け入れる勇気はない。
指なら何とかなる。
目黒ー俺たちだけが知ってるだけで、一般の人たちはどんな朝か知らないと思うよ?
渡辺ー分かってる。
目黒ーまぁ、無理にとは言わないし。
渡辺ーん。
そう、あれが熱い夜の次の日の朝だと分かる人はメンバーだけだ。
ただ、渡辺はその熱い夜に問題がある。
まだ、あれから先に進むのが怖いのだ。
あの写真を撮ってから、何度か熱い夜を過ごしてるが、今まで通りに戻ってしまった。
身体がとろけそうで気持ちいいが怖いという思いもある。
どうなるか心配なのだ。
渡辺ー康二、今日の晩ご飯は?
向井ーうちに来てくれるん?
渡辺ー食べたい。
向井ー冷しゃぶサラダと何しよ?
渡辺ー唐揚げ!
向井ー分かった、買い物して帰ろか?
渡辺ーん。
渡辺は向井が料理してる間、あの雑誌を見ている。
締め切りまで後10日。
渡辺ー康二。
向井ーん?
渡辺ー今日泊まる。
向井ーええよ。着替えあるし。
渡辺はペンを探した。
向井が料理してる間に、あの雑誌のモデルの欄に自分の名前を書いた。
知らん顔して雑誌を戻す。