「」大好きです「」
そう、伝えといて下さい___。
ぁ、あと、
____
と。
────
🍣「最後の言葉。」
🥂「…さいってい。」
🍣「言うなら言えば?」
🥂「っ…やって…!」
🍣「…ねぇ」
🥂「何」
🍣「…大好きだよ」
🥂「っ…」
────
🍣「最後の言葉、言っていいの?」
🥂「まだ…やだ。」
🍣「…笑」
────
🍣「ねぇねぇ」
🥂「お呼びで?」
🍣「海行こうよ。」
🥂「急やな、どしたん」
🍣「知らなーいニコッ」
🥂「はぁ?笑」
🍣「ん~っ(伸」
🥂「綺麗やなぁ…」
🍣「__みたいな青だね」
🥂「うるせw」
🍣「ぁ~そんな事言って良いんだ~へぇ?ニヤ」
🍣「…__と見れる景色は後何回かなぁ…?」
🥂「無限だよ、きっと。」
🍣「…ずるっw」
────
桃side
俺は末期の心臓病と診断された。
寿命は残り…
分かんないやっww
ずっと__と一緒に居たいよ…っ
🍣「あがっはっ…ふぅっ…」
🥂「深呼吸…深呼吸。…苦しいな。」
🍣「っ……(ギュッ」
か弱い力で__を抱きしめる。
こんな物…と自分を泣かせる。
それでも__は一緒に居てくれる。
🥂「っ…」
🍣「助…け…っごほっはぁっ…(ポロポロ」
🥂「ごめんなっ…(泣」
何で、何で謝るの。
悪くないじゃんっ…。
────
青side
胸が苦しかった。
何も出来なかった自分に嫌気がさした。
弱々しい声、抱きしめの力。
___が苦しんでる姿を散々見てきた。
大好きだから…さ。
もっと弱音吐いてよ…。
自分で自分を責める。
“情けない”、と。
────
___に日付が付いた。
4/12。
彼の余命だった。
今日は4/11。
ほとんど動けない彼を見ながら泣く事しか出来ない俺は、病院の部屋で声を殺し、泣いていた。
🥂「グスッ…っ…」
もっと一緒に居たかった。
🥂「まだ、最後の言葉…聞いてへんよっ?」
🥂「__を置いてかないでよっ…」
🍣「…(ニコッ」
微かに彼の頬が緩んだ。
…ような気がした。
────
あれから何年が経ったのだろう。
数年…3年ちょっとか。
俺は毎日スーツ姿で仕事をしていたのに…。
🥂「けほっけほっ」
___の後を追いそうだ。笑
ギュッ
___が置いていった1枚の紙を掴み握る。
“__へ。”
最後の言葉、どーせ聞いてないでしょ笑
そんな勘がする。
じゃあ、言うね。
これなら記憶にも残るでしょ?
「」大好きです「」
ぇ、愛してるんじゃ無いの?
そこは大好きって返してよ。
まだ、…声聞きたかったなぁ。
こっち来ないでよね?
…でも待ってるからね。
愛してる。
🥂「分からねぇなぁ…あいつの考えは。」
どうして「」愛してる「」なんだよ。
枠に収まって無くね?笑
🥂「っはぁっ…ごほっ」
呼吸が段々しずらくなってくる。
でも…もう良いかな。
────
目を開けるとそこに写っていたのは前に行った海だった。
でも、それだけじゃなくて。
___の姿も。
俺には、ここが何処なのか。
すぐに分かった。
🍣「まだ来ないでよ…笑」
🥂「待った?」
🍣「んな訳…」
タッタッタッ
ギュッ
🥂「ただいま。」
🍣「…おかえりっ(涙目」
🥂「やっぱ待ってんじゃん。」
🍣「うるさっ…w」
🍣「…やっぱ待ってない!無理…だし…!」
🥂「___?」
🍣「…何?」
🥂「大好きだよ。愛してるんじゃない?」
🍣「見てたんだ…やっぱ。」
🥂「当たり前やん。」
🍣「…疑問に思わないの?」
🥂「ぁ~「」?」
🍣「うん。」
🥂「分かったよ。」
🍣「ぇっ…?」
🥂「囚われない。それがお前の願いなんだろ?」
🍣「…分かってんじゃん。ニコッ」
🍣「早く行こっ。皆待ってる。」
🥂「はいよ。」
🍣「…大好きだよ。“まろ”。」
🥂「俺も大好き。“ないこ”。」
この一瞬を大事にして欲しい。
____って文字は届かない。
けど、今じゃ無いだけだ。
これからだから。
もっと、傍にいて欲しい。
…そうでしょ?
違ったかな笑
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