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「電気消しますよ」

「ん」

横になっているミメイくんのくぐもった短い返事を聞き取り、電気を消す。


今日は珍しくミメイくんが僕の家に泊まりに来ていた。と言っても今までも何回か泊まったことがあるから、ミメイくんも大して緊張してないんだけど。


電気を消して、自分もベッドに入り布団をゆっくりと被る。目の前で背を向けて寝てるミメイくんはすっかり寝付いてしまったようだった。


「…ミメイくん、もう寝ました?」


「ん、なに」

声を掛けると背を丸めたミメイくんがもぞりと動いて返事を返してきた。


自分から誘うのは初めてだし、引かれないか緊張するけど、僕だって男だ、意地を見せなきゃ。


「したいです、ミメイくん」

ぼそりと小さな声になってしまったけど、この距離のミメイくんには聞こえただろう。 


「今日は無理、寝させて」

まあだいたい予想していた言葉が返ってきた。そうだろうと思ってこっちも準備していたから。

横になっていた身体を起こして、ミメイくんの体の上に馬乗りになる。

見下ろすことが出来るようになったミメイくんの顔を見ると、酷く驚いたような顔をしてこっちを見ていた。

「え、なにしてん」


「僕、毎回ミメイくんにやられっぱなしですから、たまにはやり返したいと思って」

そう言い早速ミメイくんのスウェットに手をかけるが、ミメイくんが早くも制止してきた。

「ちょちょ、無理やって今日は」


「大丈夫です、ミメイくんは寝ててくれればいいんで」

そのままミメイくんのスウェットをずるりと下におろした。

「いや、寝ててくれればって、っ、」

抵抗しようとしたミメイくんが自身のそれに触れられてビクリと反応した。

「ミメイくんの触ったことあんま無かったですけど、意外と感じるんですね」

そう言いながらもその触っている手をゆるりと上下に動かし始める。


「うるせぇ、んっ、」

ミメイくんの感じる顔が思った以上に可愛くて、もっとその顔が見たいと思って、それに顔を寄せて口を開けた。

「はっ、?ちょ待て、ピラフっ、」

ミメイくんの声を無視してそれを口に含むと、ミメイくんは顔を顰めて悶えるように喘いだ。

「きもひいいれふか?」

「そこで喋んな、んっ、」


ああ、可愛い。もっと攻めて声を上げるミメイくんが見たい。

先端だけを口に含み、余ったところを手で絡めるように上下に素早く動かしてみる。


「あっ、や、めろそのっ、やり方、」

「いっていいれふよ」

ミメイくんを絶頂へ誘うようにさらに速さを上げていく。


「あ、んっ、ピラフ、」

ミメイくんの手が頭をくしゃりと掴んできたので、最後に先端を指で少し強く押すとミメイくんは言葉を失って果てた。


息を荒くして必死に整えようとするミメイくんを可愛いな、と思いながら見つめていると肩に手が置かれた。

「ピラフ、」


「なんですか?」

ミメイく、と言いかけると突然視界が反転し、ミメイくんを見下ろしていたはずの景色がミメイくんに見下ろされている景色にすり変わった。


「え?」

「ここまで俺を煽ったんやし、覚悟は出来とるよな?」

今まで聞いたことの無い低い声で囁かれ、嫌な予感がしてどっと冷や汗をかく。


「えっと、ミメイくん?今日は無理って…」


「気が変わった」

息を切らして暑いとでも言うかのようにスウェットの上着すら脱ぎ捨てて、獲物でも見るかのようにこちらを見下ろしてきた。

「まって、ミメイく、あっ、」

思わず腰が引けて本能が逃げろと訴えていると、いつの間にか下のスウェットを脱がされており、後ろの孔に指がつぷりと侵入してきた。

いきなり容赦なく僕のいいところに指を突き立てるそれに、堪らず体がぶるりと震えた。

「んあっ、や、はげし、」


「お前の好きなとこ、ここやろ?」

その言葉が脳を通って理解する前に、中のしこりを指で摘まれ背中を反らせて喘ぐ。

「あ”ッ、やだ、いっちゃ、」

頭が溶けてしまいそうな快感に変な声が溢れ出てしまいそうで腕で口を塞ぐも、それを許さないミメイくんによって腕を剥がされてしまった。

「ほら、いけ」

腰を曲げて耳元で囁いてきたミメイくんの声を聞いて、僕も身体を震わせて果てた。


息を整えようと浅い呼吸を繰り返していると、まだ熱を持っている孔に何かが宛てがわれる感覚を覚えた。

「え、まってミメイく、今イッたばっか」

全て言い切る前にそれで最奥まで一気に突いてきて、視界が白くフラッシュした。

「ひっ、ぁ、や、だあっ、」

その後も続く激しい動きに体が勝手に拒絶するようにミメイくんを押す。

「ヤダじゃないやろ、お前から始めたんやから」

ミメイくんはそれを意にも介さず、その僕の手を掴んで腰の動きに利用すらした。

「ん”ッ、ぅう”〜、」

耐えきれない快感に諦めずに今度は唇を噛んで声を抑えていると、ミメイくんからキスをされ舌を絡められたのでそれも敢え無く玉砕した。

唾液を絡める口から漏れ出る声ですら甘ったるい自分の声に恥ずかしくて耳まで熱が移った。


やっと口が離れたかと思ったら、ミメイくんも限界が近いのか腰の動きがさらに激しくなった。

「やっ、あっ、ミメイく、きもち、」

「あー…、俺もやピラフ、」

頭が働かなくなって素直に気持ちいいと伝え、また顔を近づけてきたと思ったら今度は僕の項に噛み付いてきた。

本来なら痛いだけのはずなのに、今はその痛みすら快感になってしまって、最後に絶頂の一押しとなってしまった。

「う、ひ、ぁあ”あ”…」

情けない声を出して、ぴんと立って限界だと主張していた自分のそれも白濁の汁を出して絶頂を迎えていた。


「っは、あ、ミメイくん、今日乱暴過ぎです…」

普段するミメイくんらしくない行為に、不満の意を伝えると困ったように苦笑した。

「すまんすまん、ピラフが可愛くて」


「なっ、誰が可愛いですか!!」

予想外の言葉に、怠くてまともに動かない体でミメイくんをぽかぽか殴る羽目になった。




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