別に男にしか時めかないとか、女が嫌いだとかそういう事じゃない。私が恋というものに触れたことがないだけかもしれないが、ただ彼が私の目の中で他人よりもキラキラと輝いているんだ。
「オダサク。若し君が生きる意味を問われたらなんて答える?」
君はキョトンと目を丸くして私を凝視した。暫くすると左手に持ったグラスを傾けて一つ、溜息を付いた。
「自分で考えろ。だな。」
からんっ。
織田作のカップに入った氷が冷やかな音色を奏でる。迷いのない目で何処かをまっすぐ見つめていた織田作は私に「太宰ならなんと答える?」と
私は暫く思考した後、口角を上げ、自信満々に「理由がないなら死ねば良い!」と。
織田作は呆れたのか目頭を抑えた。
「答えになっていないだろ」
「なあに。真理さ . . . .
そもそも生きる意味を見失った時点で人間として生きている意味はないのだよ」
冷たい風が頬をくすぐる。砂色のコートが風を孕みふわりと広がる。街の光は銀河のように輝き宇宙に身を投げるような気分になりソワソワしだした。此の美しい背景にこの世とお別れできるだなんて私は幸せものだ。
ビルの端に足を掛け、くるっと銀河に背を向ける。
「我が生涯に悔いなし。唯、少し寂しかった」
体の力を抜いて重力に惹かれる儘、落下。
骨と肉が地面に叩きつけられ鈍い音。誰かの悲鳴。それとあの店の暖かい光。
「 」
「今日は飲みたい気分だ」
此の時間ほんと伸びないけど勿体ないから上げる。毎度毎度ぼくのモチベーションを宜しく頼みます。
コメント
31件
あ、私って生きてる意味無いんだ……(((( 推し様が書いた推し様がそう云うのであれば違いない( ˇωˇ ) ノベル上手すぎて泣きそうです(?)
ねーーーえーーー大好きィィ 僕に画力があれば漫画化したい… はぁ…天才…
流石すぎる\(゜ロ\)(/ロ゜)/ 前世σ(´・д・`)作家さんだったりする!?(⌒‐⌒)