※ attention ※
・ stxxx
・ nmmn
・ 青紫
・ 監禁
・ DV
・ 両者 病んでる
確かに、付き合おう。と言い始めたのは、おれの方だった。おれは、ころんの事が好きだった。元気で、可愛くて、カッコよくて、誰に対しても優しいころちゃんが。月並みかもしれない程度の惚気だけど、そんなころちゃんを、おれは愛していた。ずっとずっと、好きだった。
「…ねぇ、ころん」
「ん。どーしたの?」
元々ころんが『男同士』の恋に関心を持たないことは知っていたし、分かっていた。だって、ころんの恋愛対象は『女の子』だから。ふわふわしていて、可愛い女の子。そんな女の子が、ころんが好きなのは知っていたし、それはおれも同じだ。
でも、おれは振られてもいいから、ころんに気持ちを伝えたくて、おれはころんに告白した。気持ち悪がられるかと思ったが、ころんは、思ったよりもあっさりと告白をOKしてくれた。それが、おれには嬉しかった。
「もし、さ。おれが『別れたい』って言ったら_どうする?」
だけど、相手が男だったのが悪いのか。それとも、おれなのが悪かったのかは分からないが、次第に、ころんはおかしくなっていった。
始まりは、おれの方からの、一方的な愛だった。でも、いつの間にか、ころんの愛の方が大きくなっていった。それは、嬉しいことでもあるが、問題は、大きくなりすぎているのだ。ころんからの、おれへの愛が。
「……そーだね。まず、『答え』はNOだよ。僕はなぁくんと別れたくないし、離れたくない。ずっと隣は僕がいいし、僕以外有り得ない」
「…うん」
「次に、『どうするか』っていう質問だけど……何があっても、僕はなぁくんを逃がしたくないから、僕以外目に入らないようにするために、監禁して、調教して。いっぱい愛して__堕ちたら、心中しようかなって思ってるよ」
ころんは微笑んでいる。けれど、愛嬌の欠片もないその笑いは、歪んで見えた。実際、歪んでいるのだろうけど。おれらの愛も、関係も、全部。
冷たい部屋の中、2人きりで、少し不穏な会話をする。ただでさえ吸いずらいここの空気が、会話によって、ピリつき、更に吸いずらいものにへと変わっていく。
あと、どのくらい日が経てば、おれは死ねるのだろう。それは、近い未来なのか。遠いとおい、ミライなのか。予測もつかない日々を、今日もころんと過ごすのだ。
「おれはね。ころんの事、本当に大好きだし、誰よりも、ころんのことを知ってるし、誰よりも、愛してるよ」
「嬉しい、ありがとう。」
「うん」
本心ではあった。実際、こんなころんの姿を知っているのはおれだけと言う事実に、優越感を得ていた。それほどには、結構好きなのだ。彼のこと。
「でもさ」
「なに?」
「_『誰よりも』って、何?僕となぁくん以外、ここには居ないし、存在しない」
「ぁ……」
「…………ねぇ、なぁくん。『誰よりも』って、具体的には『誰』を示してるの。なぁくんの中には、僕以外の『誰か』がいるの?」
迫るころんの圧。そうだ、この部屋にはおれところん以外いないし、実在しない『設定』なのだ。おれら以外存在しない、つまり、自分自身を生みだした親も、今まで活動を共に過ごしてきたメンバーも、名も知らない他人だとしても。おれ達以外の『人』を出してはいけない。それは、おれ達のルールでもあった。
しばらく黙り込んでいると、ころんは泣き出した。その涙に、恐らく『情』なんてない。そんな訳なんてない涙を流しているころんは、どこからか取り出したナイフを、おれに向けた。おれは、この時間が嫌いだ。
「ねぇっ、なぁくん……ッ、どうして、どうしてどうしてッ!!!!」
「ぁ゛う゛……ッ!!」
「なんで…ッ、僕以外がいるの……?僕以外要らないでしょ?ねぇっ、なんでなんでなんでッ!!」
「ぁ゛あ゛あ゛あ゛ッッ……!!」
ころんは、ナイフを掲げると、おれに向かって思いっきりナイフを刺す。それを、ころんの暴走が落ち着くまで、何度も何度も刺されまくる。あぁ、この間に死ねないかな。なんて、淡い期待を持つが、人間は思いの外タフらしく、何度刺されても死ねずにいた。
一体、何処からが間違いだったのだろう。
全体、誰のせいなののだろう。
答えは分からない、分かったところで、解決には繋がらない。ゲームの世界じゃないから、時なんて戻せないし、セーブも出来ない。やり直し。なんて、出来るならしたい。でも出来ない。
「なぁくんッ…、なんでッ……?僕だけ見てよ……ッッ、ねぇっ!!」
「こ、ろ……ッッ」
やり直し不可能だから、できること。それは、ゲームオーバーになるしかない。おれらの未来には、ハッピーエンドなんて存在しない。いや、あるのかもしれないが、考えられないのだ。今の頭じゃ、どうにも希望が見えない。おれらに満ちているのは、闇と愛だけ。それだけは確かだ。
「ころ、して……ッ、ごほっ、ころ、ん……」
「なぁくん、すきスキ好き………ねぇ、僕ら、ずぅっと一緒だよ……?♡」
ころんは、ナイフを大きく上に掲げる。それを合図に、おれは目を閉じた。
最愛だったあなたへ。
おれは、あなたのことが好きでした。カッコよくて、可愛くて、ゲームが得意で、イキがりで、お酒が強くて、泣き虫で、優しいあなたが。おれは大好きでした。でも、あなたは壊れてしまい、おれは、あなたの好きなところが無くなってしまいました。ですが、それでも、あなたを嫌いになることはできませんでした。なので、せめて、この、狂ってしまった日常と、あなたを救おうと、おれは、あなたの手によって殺されました。あなたは悪くありません。悪いのは全部、あなたとの関係を築くキッカケとなってしまった、おれが悪いのですから。
違う、違うよ。
冷たくなったあなたの手を温めようと、彼の手を握る。けれど、その手が暖かくなることはなかった。それはそうだ、だって、殺したのは僕なのだから、最愛の、彼を。
悪いのは、僕の方なんだ。
「なぁくんに、依存しすぎた……僕が。」
コメント
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月並み程度しか言えないのは 照れてるからって勘違いします BL無理って言ってたくらいですし ふわふわ可愛い女の子は皆好きだよ 振られてもいいのに言うって 紫さん勇気ある 紫さんだからって理由だと思う 段々と青→→→←紫こうなってそう 微笑んでるけど言ってること 1つも笑えることがない 歪んでる関係ほどいい関係 息吸う度に肺がちりちりするくらい 痛い空間って耐えられない
依存大好きなんですよね✨️ 今回も最高でした✨️
依存系ハマりそう 😔