テラーノベル
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わあすと
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Anonymousを捜しに行って、丸十分が経った。
「はぁ…はぁ…待って…Anonymous、いないよぉ…疲れた…」
Renは息切れしたように膝に手を着き、地べたに座り込んだ。
「疲れたか?そうか…地面じゃなくてベンチに座れよ。真横にあるだろ。…なんでそっちに座らなかったんだ?」
「え?あ!てへぺろりーん!」
コテっと頭を叩いてベンチに座った。アニメであれば星のエフェクトが頭から出ていただろう。出るわけないのだが。
「…ぷっ」
すると、どこからか笑いを堪えているかのような声が、微かに響いた。
「…ん?誰かいるのか?…もしかしてAnonymousか?」
「え?!いるの?!いるなら出てきてよー!」
静寂。返答はない。だが、さっきの微かな声は自分にも、Renにも聞こえていたはずだ。…Renに聞こえていたかはさておき。
「…あー、分かった分かった。降参だ」
観念したかのように、両手を広げて背後の木の影から出てきた。
ああ、やはりAnonymousだ。冷静なくせに、こういう時だけノリがいい。ノリがいいと言うかなんと言うか。
あのピザボックスが積み重なったヘッドアクセサリーを着用して、体の色も変えている。こいつは本当にピザが好きだな。
「Anonymousだ〜!もうっ、なんで隠れてたの!」
「いやいや…君たちが僕を探し回ってるのが面白くてね。つい影から見ていたんだ」
「酷いよ〜!」
Renは頬を膨らませてぷりぷりしている。本気で怒っているようには見えない。
「まぁまぁ、いたんだから結果オーライだろ。そうだな…ピザ屋でも行くか」
「ピザ?」「ピザ?!」
二人同時に目を輝かせた。冷静なAnonymousも子供にしか見えない。やはりピザという単語に弱い。
コメント
1件
はる。ですっ! 第4話読了〜!いやぁ、Anonymousの「隠れて観察」、完全に草。Renのてへぺろりーんからの頭コツンも可愛すぎて思わずニヤけたわ。ピザで二人同時に目輝かせるところ、解像度高い。この絶妙にゆるい空気感、好きすぎる🔥次も楽しみにしてます〜!