この作品はいかがでしたか?
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2万いいねありがとうございます(>_<)՞ ՞
⚠️ネタバレ注意
・一虎のお話
・若干暗めかも!!
最後まで見てってね〜 すたーと!!
そして迎えた10月31日。
東卍 vs 芭流覇羅 の戦いは誰一人犠牲者を出すこともなく、東卍が勝ち、終わった。
11月に日付が変わっても場地がいることに安心し、俺は思わずみんなの前で号泣してしまった。 ほんと、最近の俺はどうしちまったんだろ。これじゃまるであいつみたいじゃんか。 みんなの泣き虫のヒーローは一人で充分。
俺はこの日決心した。今日で泣くのは終わり。
俺にはまだ達成してないミッションがある。それを達成するまでは絶対に泣かない。そう決めた。
武 「マイキーくんは真一郎くん、場地くん、エマちゃん、イザナくんがいれば闇落ちすることはないと思います。」
真一郎くんと場地は今のところ安全だろう。となると、怪しいのはエマちゃんとイザナ??って人か。でもイザナって誰、??
「あのさぁ、イザナって人とマイキーってどういう関係??」
武 「…… マイキーくんのもう1人のお兄ちゃんです。……血は、、繋がってないけど、」
「そ、うなんだ。…で、その2人が殺された日はいつなんだ?」
それから俺は武道に色々な情報を教えてもらった。
そして最後に「…しなないでくださいね、約束ですからね」と、言って去っていった。ほんと、どこまでもお節介だな。笑
俺の最後のミッションはエマちゃんを助けること。多分俺はエマちゃんを助けたあと死ぬだろう。だからイザナくんのことは武道に任せることにした。
それから更に月日が経ち、ついに2月22日。この日が来た。
俺はマイキーとエマちゃんにできるだけくっついて行動するようにした。最初は怪しまれたが、そういう気分。ということにしておいた。
マイキーがお墓参りに行く。そう言ったので俺はマイキーとエマちゃんについて行った。
お墓に着くと、1人にしてくれないか。と頼まれたので、エマちゃんとその辺をブラブラすることになった。
エ 「ねぇ一虎?? マイキーと仲良くしてくれてありがとね。」
「ん?? いきなりどうしたの、笑 」
エ 「…笑 マイキーはね、人前で強いところしか見せないの。でもほんとは、今でも使い古したタオルケット握りしめてないと寝れない弱い男の子なんだ。」
「…俺は、どんなマイキーでも受け止めるよ、。マイキーを救うためならなんだってする。だからエマちゃん、もし俺になんかあった時はマイキーを支えてやってくれ。」
バイクの排気音が聞こえてくる。きた。俺は直感でこう思った。稀咲がバッドを持ってこちらに近づいてきている。
稀咲がバッドを振ろうとした瞬間、俺はエマちゃんをこちらに寄せ、抱きしめた。
頭に強い衝撃がはしる。ズキズキと裂けるような激しい痛みが俺を襲う。しばらく経ってバイクは走り去っていった。
エマちゃんは驚いたような顔をして、こちらを見ている。
「エマ、ちゃん、どこも、怪我、して、な、い??」
エ 「してない、 ! ! 一虎のおかけでウチはどこも怪我してないからッ、ねぇ、ねぇ! !やだよ、! ! ! ! 」
…よかった。守りきれた。エマちゃんがどこも怪我してないという言葉を聞いて俺は安心したのかそのまま意識を失った。
俺の意識が戻った時、俺は誰かの背中の上にいた。
「ま、いき、??」 俺がこう呼ぶと、マイキーの肩がピクリと動いた。
マ「一虎!?!? 無事なのか !?大丈夫だ。俺がすぐ病院に運んでやるからな。」
一応意識は戻ったが、もうすぐ死ぬことは自分が一番わかっていた。だから、せめて最後だけは素直になろう。そう思った。
「なぁ、マイキー??俺を仲間って言ってくれてありがと。お前は俺のもんだって言ってくれて、俺、すげぇ嬉しかった。ここに居てもいいんだってそう思えた。…東卍の創設メンバーは俺の宝物だ。 これからも東卍を頼む。…マイキー、みんな、だいすきだ。」
武道、お前との約束守れそうにねぇや。ごめんな。武道が居てくれたからここまで頑張れた。だから最後のお願いだ。みんなを幸せにしてくれ。泣き虫のヒーロー。
マ「一虎ッ!!!!一虎!!! 俺も、! お前のことがだいすきだ、! だから、だから !! ぜってぇ死ぬな、!!!!」
その瞬間、俺の長い長い人生が幕を閉じた。
エ「マイキー!? 一虎は、!? どうなったの、!?」
マ「…エマ。俺の上着一虎に掛けてやってくれ。一虎がなんかつめてぇんだ…」
エ「うそ、なんでッ…!!っ…ふ………っ…」
あれから10年がたった。
みんな「おめでとう!武道!ヒナちゃん!!!」
冬 「相棒!!ヒナちゃん幸せにしなかったら殴るかんな!!!!」
あっくん 「でもまさか武道が1番最初に結婚するなんてなぁ、」
みんなの騒がしい声が聞こえる。
あの日、一虎くんはこの世を去った。
そして、みんなが一虎くんを忘れてしまった。
まるで最初からいなかったみたいに。世界が、みんなが、一虎くんを忘れている。
そんなことを考えているとマイキーくんが突然こう言った。
マ「俺、今すげぇ幸せだ。でも何か足んねぇ。そんな気がする。俺たちを大事に思ってくれてた誰かを忘れてる気がする。」
場「あ〜、なんかそれ分かるワ。1番大事なもんを忘れる気がすんだよな。」
その言葉を聞いてマイキーくんと場地くんの頭の隅に少しでも一虎くんがいるんだと分かり、どうしようもなく嬉しかった。
マイキーくんも真一郎くんも場地くんもエマちゃんもイザナくんもみんないる。みんなが幸せに暮らしている。
これは、一虎くんがつくりあげてくれた最高の未来。俺はこれを大切にしていきたい。だから一虎くん。安心して。安らかに眠ってね。
そのとき、「リンッ」という音が聞こえた気がした。
ベタかもしれないけど、俺は一虎くんが返事してくれたんだ。と、そう思った。
END
コメント
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まって!涙!!涙がッ!最後の鈴の音が追い討ち...ッ!
あ、え、めっちゃ好こ♡( ᵕωᵕ♡ )