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今日は幸運な事に、躾は暴力だけで終わった。
僕は痛々しいほど腫れ上がった自分の体を見て、今日はこれくらいで済んだのだとほっとした。
ーけれど、その後芥川が発した言葉は残酷で、僕は頭が真っ白になった。
「…貴様は今日から外出禁止だ…。」
「…え?」
…そう、僕の逃げ場であった外に出る事が出来なくなった。
僕はもう一生外には出られない。
死ぬまで芥川の奴隷だ…。
こんなの恋人でもなんでもない。
今まで逃げ場があったから僕は必死に耐え抜く事が出来た。
でももう、僕に逃げ場はない。
一生、芥川からの暴力や強姦に耐え続けるしかない。
でも生憎僕は死ねなくて、死ぬ勇気もなくて…。
ーだから、選択できなかった。
これから僕がどう生きて行けばいいのかなんて。
死ねる度胸さえあれば、僕は迷わず死んでいただろう。
でも僕にはそんな勇気なんてない。
逃げ出す勇気もない。
ーじゃあどうする?
…そんなの分からない。
もう耐えるしか道が無かった。…それ以外何も思いつかなかった。
もう既に、心までもを芥川は支配していた。
僕の性格を分かっていて、あえてこの選択をさせるように仕向けたのだ。
自分に反吐が出た。
僕の無力さに。
…そして、この性格にも。
ーそして、躾の回数は増えていき、3日に1回、2日に1回、そして毎日となった。
今までの躾はきちんと理由があった。
大抵、僕が気に食わないことをした時だ。
でも今は違う。
ただ、芥川にとっては毎日の日課のようになっている。
僕はもう芥川にとっての恋人ではなく、本当に奴隷になっていた。