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初ノベル〜異能力者の方も出すけど!今回は悲しい物語なのだよ〜!
めっっっちゃ長くなるから気をつけて!それでもいいって方は!文スト注意!!
これは黒の時代────────
子供は知らないおとぎ話─────
??「だーざーいー!ひーまぁ!!」
幼稚な彼女はまた僕に構ってきた
太宰「はぁ…うるさいんですけど…鈴夢」
そう、彼女は鈴夢(リム)、彼女も異能力者だ
鈴夢「だってぇ〜!暇なんだもん!」
太宰「任務にでも行けばいいじゃないか」
鈴夢「任務ぅ?ないない!もう終わっちゃったもんね〜!」
鉄の棒に足をかけてぶら下がる彼女に、僕はこう言い放った
太宰「君、コウモリみたいだよね…」
鈴夢「はぁ〜?女の子にそんなこと言ったらモテないぞッッ!」
僕の鼻にツンっと指を当てて少し声を荒げた
太宰「はいはい…」
鈴夢「分かってないなー!!」
完璧で、とても幼稚で神出鬼没な彼女は織田作とも仲が良かったようだ
織田作「鈴夢、久しぶりだな」
鈴夢「織田作〜!きゃわわ〜!」
織田作「?きゃわわとはなんだ?」
鈴夢「相変わらずド天然…!!」
織田作「分からないが、面白いな」
鈴夢「まぁ!それでもいいけどね〜!」
織田作「鈴夢、何を飲む?」
鈴夢「カルーアミルク!」
無邪気に笑う鈴夢はそう答えた
織田作「わかった」
鈴夢「そういえば、最近太宰とはどう?」
織田作「?どうとはどういうことだ?」
鈴夢「そ、そこから〜…?」
頭を悩ませた鈴夢は思いついたのか…
鈴夢「…そう!そうだ!太宰とは任務とか上手くいってる?」
織田作「あぁ、上手くいってるぞ」
鈴夢「良かった〜!太宰は織田作の話ばかりするからねぇ笑」
織田作「そうなのか?」
鈴夢「そうだよぉ?笑」
織田作「そうか、それは嬉しいな」
鈴夢「も〜2人して楽しそうだね?笑」
織田作「もうすぐ三時のおやつだな」
鈴夢「三時のおやつ好きなの?」
織田作「あぁ、子供たちに会いにいくんだ」
鈴夢「子供好きだもんね〜…って」
鈴夢「あ!やば!?任務忘れてた!!もう行くよ!!」
織田作「わかった、また飲もう」
鈴夢「うん!!やばぁ!」
鈴夢は慌ててバーのルパンを出ていった
鈴夢「はぁーっ…つっかれたぁぁぁ!」
と…音が鳴り響く
鈴夢「いっだぁぁぁぁ!!?」
中也「うるせぇぞ!」
鈴夢「…あ、なんだチビかぁ」
中也「あ”ぁ”!?」
鈴夢「あっはっはっ!笑」
中也「チッ…せっかく鈴夢の好きなチョコマカロン買ってきてやったのによ!」
鈴夢「え!それは貰う!!」
中也「チビって言われたから俺が食う!」
鈴夢「嫌だぁぁぁ!!疲れたもん!!食べたい〜!」
中也「駄々こねるなよ…」
鈴夢「だってマカロン好きだもん」
中也「あーへいへい…ほら…ぽいっ!」
中也はマカロンを投げた
鈴夢「わぁぁぁ!?ガシッパクッ」
器用に掴んで食べた
中也「犬か手前は」
鈴夢「〇△□✕%※!」
中也「食べ終わってから喋れよ!」
鈴夢「ゴクンッ…だから!中也が投げたんじゃん!このチビ!」
中也「んだとぉ!?」
ふしゃーッッふしゃーッッ
太宰「仲良いねぇ…ねぇ?森さん」
森「いや喧嘩してるの見えていないのかい!?」
太宰「見えてるさ、そんなに僕目悪くないんだけど?」
森「なら止めて欲しいねぇ…」
太宰「めんどくさーい」
こんな日が続けばよかったのに_______
太宰「織田作!織田作!!」
織田作「…太宰…人を救う側になれ…」
太宰「…ッ」
織田作「どちらも同じなら…いい人間になれ…」
織田作「弱者を救い…孤児を守れ……」
織田作「正義も悪も…お前には大差ないだろうが…」
織田作「その方が…幾分か素敵だ…」
織田作「俺は…お前の友達だからな…」
包帯を解いた織田作は…体が冷たくなって、いくら揺らしても、返事をしてはくれない
太宰「織田作…」
机を叩く音が、病室に鳴り響く
鈴夢「なんで…なんで私を呼ばなかったの!!!」
太宰「………」
太宰は何も喋らなかった
鈴夢「私を呼べば!!!私の異能力の1つ…!君死給勿で…!!助けられたのに!!」
口を開いた太宰が言った言葉は…
太宰「僕はポートマフィアを抜ける」
鈴夢「は…ぁ?」
私は織田作が亡くなってから精神病で動けなくなっていて、少しだった後、太宰に問い詰めた、だけど、太宰はそれしか言わなかった
鈴夢「なんで…太宰まで私を…置いていくの…」
鈴夢「私を1人にしないでよ…」
鈴夢「…笑顔病?笑」
私は笑うことしかできなくなっていた
森「あぁ、それが鈴夢君の病名だ」
鈴夢「…奇病かぁ笑」
森「この病気は、笑うことしか出来なくなるんだ、鈴夢君はこれから苦労するだろう、」
森さんはそう言った
鈴夢「私は大丈夫!これからも任務するよ!」
本当はとても泣きたかった、でも、私は笑うことしか出来なかった
森「……そうかい…わかったよ」
鈴夢「笑笑」
太宰「乱歩さーん…」
乱歩「なんだ?」
太宰「今日の事件、誰が犯人か分かります?」
乱歩「…分からない、恐らくポートマフィアではあると思うが」
太宰「証拠がない…か…」
太宰は下を向いて何となくわかった顔をしていた
乱歩「どうした太宰?」
太宰「…いえ」
ナイフが5本飛んできた
太宰「!」
乱歩「!?」
太宰は乱歩を抱えて避けたが、2本、腕に刺さった…
太宰「こんなに正確に当ててくるのはあの人しかいないね…ッッ」
鈴夢「……」
あの人は笑顔で見下ろしていた
太宰「…(笑顔…?いや…違うね、あの人は…病気にかかっている)」
鈴夢「…」
ずっと黙るあの人に問いかけた
太宰「ねぇ、鈴夢、私のことをどう思っているのだい?」
鈴夢「笑笑…」
その質問には答えてくれなかった
太宰「…織田さ…」
鈴夢「ドカッ」
太宰「うぐッッ…」
鈴夢「黙れ…」
鈴夢「私の事を呼んでいれば…あの人は…今頃、笑ってくれていたよ…」
震える手を自分の手で押さえ込んで
鈴夢「太宰さんのせいで…私も先が長くなくなってしまったよ…」
太宰「……」
太宰「昔は太宰と呼んでくれていたのに、もう、そんな呼び名に下がってしまったのかい…」
鈴夢「黙れ…私の気持ちなんかもう分かりっこないのに!!」
ノイズのかかっていた…鈴夢の顔のキリが晴れたように、見えてしまった…見えたくないものまで
太宰「…そうだったね…鈴夢は…失明しているんだったね…」
随分と変わってしまった鈴夢の髪を見つめた
鈴夢「失いたくないものを失って…悲しい私の気持ちがわかるなら…さっさと失せてしまえ!」
笑いたくないのに、笑うしかない鈴夢を可哀想と思う太宰
鈴夢「…チッ」
社長「大丈夫か、太宰」
太宰「…えぇ、腕を少しやっただけなのでね」
鈴夢「…」
鈴夢はバックステップでジャンプし、屋根に登る
鈴夢「私は一生許さない…安吾もね」
太宰「…そうかい…」