⚠️グロ⚠️
「ゴホッッ“」
咳き込むことと寝たきり、そんな毎日だ。
らんの身体は強い訳ではない。俺らと同じ、人間だ。だから辛いのも苦しいのも当たり前なんだ。
それでも弱音ひとつ吐かないこいつを馬鹿だと思う。“嫌““辛い““苦しい““助けて“
そんなことが言えたら楽だろ?
まぁでも、らんが言ったか。
“言えないんだよ、助けてって。“
それが普通かもしれない。
「ッおぇ“…ッ“」
俺らは交代でらんのことを見ることにしていた。
今は耐えれるが、眠気もかなり限界。
らんはそれ以上にしんどいとは思う。わかってる。だけれど一人最低3時間らんのことを見る。
それが1人の睡眠時間が増えていくごとにその人の見る時間は増える。
かれこれアイツらが寝てから5時間は経つ。
さすがに俺も疲れ、たな、
「…らん、少しすちを見てくるから、待てるか?」
らんはこちらに耳を傾けない。
でも一応それを伝えておく。耳に届いただろう、そう思い、俺はすちが寝る部屋に行った。
この行動は後に後悔した___。
「すち?」
「んぇ…ぁ~交代?」
「そ…いけそ?」
「何時間経った?」
「5時間以上…?」
「…マジ…?変わるよ…寝てな?」
「あぁ、助かる、」
「…隈すごいし…、今日はもう寝ときね?」
「そ~する。」
<らんッ!!?
「…そうはさせてくれないよな、、、」
なつの声に駆け寄ることにした。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「は?」
血を吐き続けるらん。
咳込みでの吐血ではない。
そんな量じゃない。嘔吐とかそんなLvでもない。
流れるように出る血。
当の本人は、苦しそう、とも言えない感情。
「らん、大丈ッ」
カランッと音が聞こえて、ふと見ると
“睡眠薬240錠“
と記載された瓶
「…おま“ッ…ぇ…ッ“?」
“薬がダメな体質でね…“
「血じゃなくて薬を吐けッ!!」
「らんッなんでこんな事ッ“…」
そんなこと言うとらんが自分の口から出る血を手で救うように手を口元に持っていき、こちらを向き微笑んで言った。
「…ぉ“れ…ッ“し“な、“ッなぃ“ッよ…“…?」
そういう問題じゃない…ッッ…。
「…しな“ッなぃ、、ッ“だか“ら…ッ“」
「み“んな“が…ッしん、ど“ぃ、“んで、しょッ“」
違うッ“
「違う……ッ…違うッ“!!」
「やめろ…ッ“俺らこんなこと望んでねぇッ“!」
「…“…ん~ッ“ゲホッ…ッおぇ“ッ」
「…“なに“ッ“…いッ“っ…て…か…ッ“わ…ッ“な…ッ“」
「は?」
「…み“んな“の…ッ、だ“ぃす…ッきな…ッこぇ…ッッ“き…こ…ぇな…ッ““ッ…」
「ッ!?」
「…ッ…病院に連絡ッ…」
「…もうしたよ。」
「あと5分かかる…」
「ッ“…らん、薬…吐いて、」
らんに瓶を見せて手で吐けとジェスチャーしたが、伝わってるのか伝わってないのか、わからないが、
「…ん~ッゴホッ…ッ…ビチャビチャッ」
出てくるのは血だけ。
「……なぁッらん…ッポロッ」
「………ど“…ッ“して…ッ“…なく“ッ“の…ッ“?」
掠れた声は、いつもの儚く綺麗で多彩な声を消した。
次回最終話。
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