ジン=ヒョン又は貴方で使い分けてます。
楽屋に戻るとヒョンはユンギヒョンとなにやら楽しそうに話していた。久しぶりにユンギヒョンがあんなに楽しそうに笑っている。どんな話をしているのだろうか。
二人とも凄く楽しそう。
ヒョンとユンギヒョンの間には誰にも入れない世界がある。永遠のルームメイトというほど、二人は本当に仲がいい。たとえ接する回数が少なくても、二人の仲の良さはずっと保たれている。
羨ましい、、、。
ヒョンが何でも本音で言い合えるユンギヒョン。ヒョンに頼ってもらえるユンギヒョン。
会話の内容を聞くために二人にどんどん近づいていっく。
「やっぱりユンギヤが一番だよ!」と、突然そんな言葉が聞こえた。
前に進んでいた脚が止まる。ヒョンの一番、貴方の一番になりたい。
ヒョンの言葉に見たことないほどの笑みを浮かべるユンギヒョン。
あっ、いやだ、イヤだ、嫌た!!
これ以上二人っきりにしたくなくて、僕はヒョンに向かって走って抱きついた。
「ねぇ、ヒョン。今日はみんな宿舎に泊まりますよね。だから今夜僕の部屋で一緒にゲームしましょうよ!」
先ほど実感した気持ちはどこにいってしまったのか。今の僕はユンギヒョンが隣にいるのにもかかわらず、二人の話を遮って、「ねぇ、ダメ?いいでしょ!」と、これぞマンネとでもいうかのような態度でヒョンにお願いする。
いきなりのことにヒョンは少し驚いて「ちょっ、ちょっとジョングカ。」と困惑していた。
ユンギヒョンは、クリクリの目でヒョンを見つめている僕を見て少し呆れて、
「久しぶりですし、いいんじゃないですか。久々の宿舎だから、一緒に過ごしてあげてくださいよ。あっ、俺は着替えてきます。」
とヒョンに伝え去ってしまう。
ユンギヒョンはやっぱり大人だな。だからヒョンとも対等な立場でいられるんだろう。
去っていくユンギヒョンを見つめていたヒョンが、僕の方に振り向き「そうだね!久しぶりにゲームしよっか!」と年下に対して向ける可愛がるような笑顔を向けた。
なぜだろう。久しぶりにヒョンと二人きりで過ごせて嬉しいはずなのに。ヒョンと僕との関係が長男とマンネであることを強く実感させられ、どこか腑に落ちない。
悔しい。5歳差という壁が僕を囲み行く手を塞がれる。このままじゃダメだ。変わらないと、僕が変わらないと!!
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宿舎に戻り僕達はゲームをして過ごした。片付けを終え、僕は勇気を振り絞ってヒョンに声をかける。
「ヒョン、ヒョンにとって僕はどういう存在ですか?」
いきなりの質問に驚き、ヒョンが振り返る。そしてニコッと微笑みベッドに座っている僕の横に腰を下ろした。
「どうしたの急に。ヒョンにとってお前は僕の大切な弟の一人だよ。」
予想通りの答えに少し落ち込む。わかってはいたけど、これじゃあ嫌なんだ。
だから、
「僕はヒョンが好きなんです。愛してるんです。」
と伝える。人生初めての告白に心臓は今にも飛び出しそうなほどバクバクだ。慣れない言葉に照れが隠せない。
そんな僕とは対照にヒョンは
「僕もグガが大好きだよ!愛してるよ!」
とニコッと笑って頭を撫でながら言った。
あぁ、なんて余裕そうなんだ。
僕は、意味は違えどもずっと思い続けてきた貴方からの愛の言葉と、僕の大好きな綺麗で可愛らしいのその笑顔のダブルパンチをくらって今にも失神しそうなのに。
なんで貴方はそんなに余裕そうなの?
こんなにも嬉しく感じているのは僕だけなの?
やはり貴方にとって僕はまだまだ可愛いマンネでしかないの?
照れて目を合わせられないでいる僕を見てヒョンは「可愛いなぁ、お前は。」と僕を可愛がる。
何故か凄い悔しかった。
可愛いのは貴方の方でしょ!
負けず嫌いの性格だからだろうか。ヒョンを余裕じゃなくしてやりたい。僕のことを可愛いマンネだと思えなくしてやりたい。
ねぇ、僕ももういい大人だ。一人の男だよ。
よし、決めた!
僕、ヒョンのこと堕としにかかるね!
そう決心した途端何かが燃え出したような気がした。そしてニコニコと微笑みながら僕を見つめていたヒョンに抱きついて、
チュッ
頬にキスをした。
「僕の『愛してる』は別の意味ですよ。」
そうヒョンの耳元で囁いた。
目と口をぱっくり開け唖然としているヒョンに、今度は僕がふふっと微笑んで部屋を後にした。
ヒョンに男として意識してもらえるようにしますからね!
覚悟しててくださいよ😉
今回ちょっと長くなりました🙇
最後まで読んでくださった方ありがとうございます!!
コメント
10件
堕ちるよね 、これは ........♡
面白すぎて泣きそうです。 世界にこんな素敵な作品を作れる人がいるなんて✨✨ 毎回毎回、最高すぎますよ!マカロン星人様!!応援してます!