桃赤 微青赤
曲パロ 時系列前後します
文化祭のクラス劇に緞帳ってたぶんないですよね…細かいことは気にしない方のみどうぞ…
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赤『~~~♪』
緞帳が上がり、ヒロインであるりうらの心地よい鼻唄と台詞によってこの物語は幕を開ける
やっぱりうら演技上手いな……と思っていると上手から歩いてくる青髪の男
この劇の、主人公
楽しそうに笑うりうらの目線の先は当然その男だ
しばらく二人の会話は続き、青髪の男が去ったところで俺は軽く深呼吸をした
次は俺とりうら2人のシーン
ポケットに小道具のナイフを隠し持って、俺は舞台へと歩き出した
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文化祭1ヶ月前
与えられた台本を読んでみると、改めてこの悪役は最低なやつであることがよくわかる
隣に座っているりうらを見ると真剣に台本を読んでおり、こちらの視線には気づいていないようだ
りうらは、この役をどう思っているのだろうか
きっとりうらも、こんな悪役じゃなくて優しい主人公のほうが好きだろう
しばらく見つめているとやがてりうらの真剣な表情は少し困った顔へと変わった
桃「りうら?どうしたの?」
赤「あぁ……えと…上手くできるかなーって…ヒロインなんて、そもそもりうら男だし…」
桃「りうらならきっと大丈夫だよ。いい演技できると思う」
赤「そ、そうかな……」
少し照れ臭そうに微笑むその姿に胸がきゅんとなった気がする
桃「いつも都合いいときは『ないくん、おねがーい♡』って可愛こぶってるじゃん」
赤「……」
少しからかうとりうらが可愛い顔して怒るので慌てて謝罪する
桃「ごめんって!でも、頑張ろうね」
赤「うん…りうらたち、一緒のシーン多いからね」
そう言ったりうらの表情は少し悲しそうに見えた
青「なに話してんの~?」
台本を読み終わったらしいまろがやってきた
桃「んーと、一緒に頑張ろうねーって」
青「たしかに、俺達ってみんな出番結構あるしなぁ、頑張らへんと」
桃「あれ、まろも不安なの~?」
青「も~…揶揄わんといてや…そういうないこはどうなん?」
茶化したように聞くとうざったそうに聞きかえしてきた
俺はどう、か
桃「んー、俺は結構楽しみだよ?」
「きっと、この役も俺にぴったりだしね」
青「ぴったり……?ないこはどっちかって言うと…いやまぁ、楽しみならいいんやけど」
楽しみなんて嘘だけど
桃「もうすぐ読み合わせ始まるし俺らも集まろっか」
俺は2人に向かってにこりと微笑む、ほら、俺だってきっといい演技してみせるよ
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赤『どうしてそんなこと言うの…?』
桃『お前はあの男に騙されてるだけだよ』
悲しそうな表情のりうらを前に俺はシナリオ通りの台詞を放つ
何度も練習した大嫌いな悪役、でもそれが俺にはお似合いで
台詞を重ねるたびに、最低なのは俺なのか、悪役なのかわからなくなって嫌気がさしてしまう
赤『っ…なにするの…!!』
ナイフをりうらの首元に突きつける
どれだけ自分を誤魔化そうとしたって物語の結末は変わらない
りうらの想いだってそうだ
だから今はただ、りうらが大嫌いになれるような俺を演じるだけだ
to be continued…
コメント
7件
続き待ってました!! このペアも曲も大好きなので最高でした!!⤴️😭😭💘 「大嫌いになれるように」っていいですよね…
お久しぶりです!!!!😭😭😭😭😭 めっちゃ待ってました!!!!!!🥹︎🫶🏻💓 やっぱこのお話大好きすぎるし、3人全員幸せになってもらいたいぃ…!!!))とにかく赤くんがヒロインすぎて可愛いです😵💫🫶🏻️ 続きも楽しみに待ってます✨✨
まってた…!!😭😭😭😭😭 私の大好きなペアの作品だからもうやばすぎる😇😇😇😇😇😇 優來ちゃん本当に作品書くの上手すぎて🥹 続き楽しみ🫶🏻💞