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ほんとに涙が出てきました、最高です👍
『そばにいて』
※本人達とは関係ありません
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一人になりたいときもあれば
だれかと一緒にいたいときもある。
いまは……どっちなんだろう…
ときどき、分かんなくなっちゃう
そんなこと考えたって結局『よくわかんない』で終わるのに、
時間の無駄なのに……
…こうしてまた考えるから、どんどん時間がなくなっていく…
「っ……はぁ、ッ…作業しなきゃ」
そう一言呟いて、リビングから去る…
……………………………………
あぁ…あれから何時間作業してるんだろ、
「いま…なんじ?」
紫ーくんが裏方へ行って
いろいろ準備しているから、
ぼくも頑張る!と言って…新年初の曲作り
なのに、メロディは浮かばないし歌詞もだめ
……最近ずっとこうだ、
ライブが終わった後から……紫ーくんが裏方へ
行ってしまってから…
ずっと、気持ちがのらない…
気分も…なにもあがらない、
やっぱり『寂しい』のかな…
なんて、考えちゃうけど…そんなことは
皆同じで…紫ーくんのリスナーさんは特にそうだ。
同じ場所にいれるぼくがいってしまったら
リスナーはどうなんだってなっちゃう。
…寂しいもんは寂しいんですよね……
そんなこと、思ったって…戻ってきてくれるわけじゃない…
そもそも、紫ーくんは僕らがもっと上へ行けるように…
グループとしてもっと上にいけるように
裏方へ回ったのに……ッ
「はぁ……っ……」
大きなため息が作業部屋に響いた…。
ブーブーッ
…なんだろう、
そう思って見ると…
紫ーくんがツイキャスで配信をしていた。
ためらうこともなく、そのリンクを押すと
懐かしいサムネイルと…紫ーくんの声が聞こえた。
紫ーくんの声を聞くと安心するのはなんでだろう、
なんでこんなにも安定しているんだろう
どうして…涙がでそうになるの?
どうしてなんですか…ッ?
そう聞きたくなるほど、優しくて暖かい声。
目に涙がたまってきた頃、さっきと同じように…
ブーブーと、スマホがなった…
今度はなんだろう、そう思って涙を軽く服で拭いて画面をみると…
桃くんから、
「いま橙と紫ーくんの配信聞きながら俺の家で飲んでるんだけどこない?」
「ちょっとはなそーぜ、あの騒がしい二人は今動画とってるらしいからさ」
特に断る理由もなく、
「いいですよ、すぐ向かいますね」と返信をして必要な物だけつめたカバンと、ダウンをハンガーからとって家を出た。
途中でタクシーをひろって、運転手さんに 桃くんの家の住所を伝えると…
「渋滞しているので、少し時間がかかりますよ?電車で行った方が早そうですが大丈夫ですか?」と聞かれた、
たしかに…ナビをみるとこの先の道路が 少し赤くなっていることがわかる。
電車で行った方が早いのは…確かだが、 なんとなく、このタクシーで向かいたかった僕は…「大丈夫です」と告げ
イヤホン右耳に、紫ーくんの配信を聞くことにした。
やけに安心するこの声が、僕をリラックスさせた…。
ずっと、この声をきけたらいーのに
渋滞していたとはいえ、運転手さんが裏道を通ってくれたためすぐついた
お金を払って、桃くんの家のインターホンを押す…。
桃「はーい、お…やっときた!!」
橙「あ、黄ちゃんきたんや!」
黄「おじゃましまーす…」
桃「さ…黄もきたし、乾杯でもするかぁ!」
黄「えぇ…僕別にお酒飲みに来たわけじゃ」
橙「ま、だ!まだ!飲み足りないんだって!」
橙「ほら、黄ちゃんも!」
桃「う!わ!さ!」
黄「1.5.9ぱーせんと!」
桃「ふぅぅぅ⤴」
橙「いぇぇえぇい!」
桃「かんぱーい!」
橙「乾杯ー!!」
黄「かんぱーい…」
突然の、お酒とコールにちょっと 戸惑ったけど…なんか楽しそうだしいっか… なんて考えながら一口飲むと、
桃「ぁ、黄は9%のロング缶の方がよかった?w」
橙「いや、桃ちゃんそれはさすがにお酒王の青も潰れるでww」
桃「wwww」
…最年少より、最年長の方がテンションが高く 笑いすぎでは?と…思うがそれはあえて言わずお母さんのような、目ではしゃぐ二人をみていたら…
桃「あれ…黄ないたん?」
黄「ぇ…?」
橙「ほんまや、どしたん?目元赤くなってんで?」
スマホのカメラで確認すると、 どこかで泣いていたみたいで確かに目元が 赤くなっていた…
黄「…まぁ、紫ーくんの声久々に聞けて安心したら…ちょっと、笑」
なんて、ちょっと笑い話に持って行けるように笑って言うと…
橙「いやぁ…寂しいよなぁ」
いつの間にか、左隣に座っていた橙くんが僕の左手を強く握っていた…
黄「……っ」
……みんな、寂しいって思ってる?
ぼくだけじゃ…ない?
桃「…うん、寂しいな」
左隣に座っていた橙くんと同じように 右隣に座っている桃くんの手は、僕の右手… ではなく、頭に置いてあった
優しく撫でながら…
「寂しいな、寂しいよな」と声をかけるから
これまでずっと、 「僕らのために裏方行ったのにッ…」って 我慢してきた涙が溢れてきた。
橙「黄ちゃんは、なにも間違っとらんよ…」
「紫ーくんが裏方へ行って…そりゃ寂しくないわけないやんな」
桃「…寂しいな、紫ーくんとは会えないわけじゃないけど寂しいもんなぁ」
僕より身長が高い二人が包むせいか… 涙がとまらなくなってしまった
「っ…さみしぃ…ッ、寂しいよッッ…」
そりゃ、寂しくないわけがないだろう。 僕をこのグループに誘ってくれて… これまで一緒に夢叶えてきて、 去年だって復活してからはたくさんの挑戦をして…、ずっと一緒だった紫ーくんが
僕らのために、グループのために…裏方へ行った。
僕らのために…っていうのは、うれしいんだ。 でも……うれしいけどさ、
会えないのは 声を毎日のように聞けないのは 一緒に動画でふざけられないのは… 放送でいっぱいお話しできないのは… ライブのダンス、歌一緒に練習して… ステージに立てないのは…
『寂しい』
桃「寂しいな…」
黄「一緒が、ッ…いいよぉっ…」(泣
橙「そうやなぁ…一緒がいいんやもんな」
黄「せ、っ…かくッ…もどってきてくれたのにッ
離れ離れは、っ…嫌だよぉッ」
「もっと、ッ…一緒にいたいッ…」
桃「俺らも同じだよ」
橙「…そうやんなぁ、一緒がいいんよなぁ」
桃「でもさ、黄…紫ーくんだって、
同じだと思うんだよね…」
「きっと、俺らがここで紫ーくんと
一緒がいい、紫ーくんと一緒にずっと
やりたい!って…いったら紫ーくんは
戻ってきてくれるかもしれない」
黄「っ…ぅん、ッ…」
桃「そんなので紫ーくんが満足すると思う?」
「…紫ーくんは、リスナーさんが
楽しんでくれることたくさん計画
してくれてる。
でも、それがさ…俺らの「一緒がいい」で
なくなったら?」
黄「……っ、いやだ…」
桃「だろ?…絶対後悔する…。
今ここでこういう選択肢をとって
できるかも知れなかったものが俺らの
意見だけでなくなってしまったら…
それこそ、紫ーくんは…俺らは絶対
悔しがると思う。後悔する」
黄「っ………」
桃「…リスナーさんだって、
俺らだってさびしいけど…
紫ーくんが戻ってこれる場所を
守りながらかましていくしか
ねえんじゃねぇの?
頑張るしかねぇんだよ。きっと」
橙「…んー、黄ちゃんが寂しいようにきっと
紫ーくんだって俺らだって、
もちろんリスナーさんだって寂しいんよ
ただ…寂しいからと言っていまから
辞めるなんて無理だ、
…だからさ?黄ちゃん…寂しいときは
俺らといよう?メンバーでいたらきっと
さみしさだって、5分の1になるよ」
黄「……うん、っ…そうですねッ…」
桃「………笑」
桃くんがいってた…ここで終わったら後悔する
せっかく、紫ーくんが与えてくれたチャンス 逃したらきっと後悔するよね。
橙くんがいってた…みんな寂しいんだって
ぼくが寂しくって桃橙にこうやって 励ましてもらっているように、 寂しいリスナーさんもいるんだから… 次は僕がリスナーさんを励まさないとね!
黄「…うん、っ…」
黄「ありがとう!!二人とも、っ!」(抱
桃「ちょ、っ…笑」
橙「はは…っ、ほんと末っ子みたいやわ」
桃「まぁ…まぁまぁまぁ」
桃「またいつでもきなよ、話しでもなんでも聞いてやんよ」
橙「んーじゃあ、俺はぎゅーってしてやるな」
黄「……これからも、そばにいて…っ、くださぃ…」
橙「そんなんもちろんに決まってるやろ」
桃「いつでもいーよ」
黄「んー、っ…ね!今からお酒飲んでゲーム
しましょ!」
桃「…ぉ、なんのゲームする?!」
黄「えぺやりたいです!」
橙「なぁ…黄ちゃん、おれえぺ雑魚なんよ?」
黄「大丈夫です!生贄にしますから!」
橙「なに?生贄って!!怖い怖い怖い!」
桃「www」
この数時間後には、桃橙の間に座って寝落ちしてしまった黄くんがいたそうです。