『私は空っぽな人』
子供の頃からそう思っていた
特に好きな物も嫌いな物も何も無い
幸せな事も無いがかと言って辛いことも無い。
そんなつまらない人生を歩むのに少しだけ嫌気がさし
ついさっき通学路にある橋から川に飛び込もうとしたのを
現在ジュースを飲んでるこの子に助けられた
最初傍から迷惑な子だと思った
同じクラスの私とは真反対な明るく根っから性格が良い女の子。
様子を聞かれても特に答える事も無く黙りこんでいたら
「私が殺してあげるよ
だかそれまで死なないで。」
なんて言うの
その時私の中で人生で初めて身体をめぐる血が熱く流れる感覚がした
こんな感覚は初めてだ。
「殺してあげる」周りは絶対に言わない言葉。
ずっとこんな言葉を掛けて欲しかったのか私は口角が上がるのを抑えられない
「えと…どうかした?」
少しくせ毛気味の髪を耳に掛けそう言った姿は
他の何よりも美しく可愛い
「ッ、あの!」
こんなに大きな声を私は出せたのかと自分でも内心驚いたがそんなのはどうでもいい!
私は君の手を取り、口を開く
「私を殺してくださいな!♡」
「……え?」
15年間のつまらないモノクロの人生に色が着き鮮やかになる。
しかしこれから殺されるのならそんなのはどうでも良い
「あ、今すぐにでも制服のスカーフで首を絞めて頂いても…」
「いやぁ……、え?」
「なるほど!絞殺はお好きでは無いのですね!刺殺?撲殺?何でもどうぞ!」
「ま、……まぁ、まずはお友達…からで」
はい!と、これからどう
人生という長く惨めな演目の幕を絞めて頂けるのか
そんな期待を膨らませ二つ返事で了承する
はぁ…♡
これからどう殺して頂けるのか…夜も眠れな…いや、
折角殺して頂けるのなら万全な状態で……
早く寝なくっちゃ!!!
そう!
殺して頂ける様にっ…♡
コメント
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好きすぎるぅぅぅぅ! ぼくストーリーかけないからプロローグだけ書く部屋作ろうかな、
うっわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⤴⤴⤴ 好き、絶対関わっていくうちに情が沸いてタヒにたくないとか思って、バトエンならばその子が事故とかで亡くなって、主人公?ちゃんが「56してあげると言ってくださったのに……酷い人ですわ」とか言っちゃってぇぇぇぇ⤴⤴⤴⤴⤴⤴
セレス……???()