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【砂時計】
shk×kn
knの誕生日
↓
わんく
↓
kn「…確かに、時計が欲しいとは言ったけど」
あまりにも物欲のないきんときの誕生日。本人がプレゼントなんでもいいだなんて言うもんなので、本人に欲しいものを聞けば「… 時計?」と 返ってきたのでメンバーからはいくつもの腕時計をもらい、スマイルは懐中時計を渡して帰って行った。
全員が全員違うパターンの時計を置いて行ったので、場面に分けて使えるだろう。
それに合う服があるかは… 目を向けないことにしよう。
それで、2人きり、当然自分達の家なので 帰ることもなく、「プレゼントは俺♡」なんていうことをシャークんがするわけないという心情の元ソファでくつろいでいたところ、シャークんが差し出したのは青のラッピングに緑のリボンを施されたプレゼントだった。
kn「…あれ?」
shk「時計、欲しいって言ってたじゃん?だから、買ってきたんだけど…」
全員が時計になるとは思ってなくて、出せなかった。そう言った彼は、若干の抵抗をしつつプレゼントを差し出した。
kn「… シャークんからの時計が1番嬉しいな」
少し口角がニヤついているのを彼にバレないようにラッピングを開け、出てきたのは小さな箱。 懐中時計とも腕時計とも取れないその大きさに、目を丸くする。
kn「シャークん、これ…」
shk「…やっぱ、変だよな」
透明なガラスに、閉じ込められているのは緑と青の砂。そう、砂時計。インテリアとして飾る、手のひらに乗る程度のサイズ。時計と宣言して懐中時計を持ってきたスマイルにもびっくりしたが、シャークんにはそれ以上にびっくりさせられた。時計と言って腕時計を持ってこない奴が2人もいるとは、やはり自分が所属してるこのグループは頭が沸いているらしい。
shk「1番最初に思いついたの、それだったんだけど… みんな、腕時計、だったし… 恥ずかしくなった」
kn「…全然、嬉しいんだけど」
shk「そうか?ならよかった、」
kn「しゃけ、調べたの?」
shk「うん。」
kn「これ、プロポーズ?」
shk「そ…ん、んん、ちょ、なん、」
kn「だって、」
shk「…〜!! 言うな!!ちょっと待てって!!!」
kn「…行っちゃった」
何を思ったのか、彼の部屋に逃げ込んだらしい。追いかける間もなく彼が戻ってきて、その手にあるのは手のひらサイズの小箱。
kn「え、2個目はいらないんだけど」
shk「違うわ!!… はぁ、本当はもっと雰囲気出してやりたかったんだけど」
彼が跪く。あ、これは。
shk「…俺と結婚して、きんとき。もちろん、法律じゃ認められないけど… それでも、俺のそばにいるって、誓ってくれますか?」
kn「…可愛いことしてくれるじゃん」
目の前にあるのは緑のペリドットが埋め込まれた指輪と、青いサファイアの埋め込まれた指輪。 思わず笑みが漏れて彼を見た。
shk「…うるさい。どっちだよ」
kn「受けるに決まってるでしょ、シャークん。」
跪いてる彼を箱ごと引き寄せて、そのままキスをした。彼が真っ赤になってるのがよく見えて、そのまま息切れするまでキスを繋ぐ。
kn「…はは、俺の勝ちだねぇ、シャークん。」
shk「くっそ、先手はとったのに…」
kn「しゃけ、これつけていい?」
shk「…うん」
いつの間にか指輪のサイズを計られていたのか、サイズはぴったりだった。
kn「しゃけ、手だして?」
shk「ん」
彼の手に指輪をはめる。もちろん左手の薬指に。 風情もへったくれもないけど、彼と一緒ならどこでもいい。これからも、この先も、今まで歩んできた彼との日々も。ずっと、どこまでもそばにいてくれる彼と、共に歩めばいい。愛しく思える彼の姿に、もう一度彼を抱きしめた。
あとがき
砂時計には、【過去】【現在】【未来】を表す意味が込められています。 つまり、過去の積み重ねにより現在があり、これからも一緒にいたい、傍にいてほしいという未来への願いが込められているんです。