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ある朝。
アラームが鳴り響く。
「…ん…」
珍しく制作中に寝落ちしてしまったみたいだ。
アラームセットしといて良かった。
今日は大事なミーティングがあるので、その前に数々の資料の確認をしておきたいのだ。
だが、少し、頭痛と喉痛がする…
机の上で変な体制で寝たのが悪かったのだろうか。それとも水分不足。
とりあえず水と頭痛薬でも飲んでおこう。
ズキズキと痛む頭に苛立ちを覚えた僕は、頭痛薬を大量の水で流し込んだ。
「お”はー」
あの後、頭痛はほぼ治まったものの、ダル気と喉痛が強まってきて…
念の為、のど飴と水を多めに買いに行ったため、少し遅れてしまった。
「ごめん”、遅くなった」
h「おはよ…って、元貴、大丈夫そ?」
「ん”ん”っ、あー、うん」
r「風邪かなぁ…最近は特にのど乾燥しやすい季節だもんね…今日は特にレコは無いし、のど大事にしてね〜」
「うん、あ”りゃと」
あの頭痛薬のせいだろうか…
おかげで声もガラガラだ。 心做しか、立ってるのもキツくなってきた。
だが、病は気から。
こんなことは忘れて、ミーティングに集中しなければだ。
僕は、さっき口に放り込んだのど飴を噛み砕いて、マネージャーに予定を聞いた。
一応予定時間になったのだが、元貴が来ていない。だが、これはいつもの事だ。
なので、涼ちゃんと雑談をして待っていると、予定時間から5分くらい後にドアが開いた。
元貴かな?と思い、ドアの方を見ると…
m「お”はー」
元貴が珍しくマスクをしていた。声も枯れ気味だったし、喉風邪かな?
今日はレコは無いので、良かったのだが、少しダルそう…それも心配だ。
本人は「大丈夫」と言い張っているが、様子を見ておくことにした。
僕は今、かなりやばい状況かもしれない。
頭痛はしないものの、喉痛+咳、視界がグラグラする、急激に寒いの、3コンボだ。
文字もまともに読めないし、話も聞けていない。今は何の話だ?
「けほ、ふ、」
俺、しっかりしろ。
みんなに迷惑がかかるじゃないか。
h「ちょ、元貴、大丈夫じゃないじゃん…!」
若井と涼ちゃんが心配するのも分かるが、僕がミーティングを休んだらダメだから。
「ん”…?だいじょ、げほっ、かふ、」
r「も、元貴…!?」
マネ「…おし、会議中断!」
え…?中断…?
「なっ…!だ、めだょ…ごほ、ぅ”…」
マネ「今の元貴の状態の方がダメだろ…」
m「けほけほっ、俺は、だいじょぶ…っ、」
なんで、足に力が入らない。
m「は…?ぇ”、なんで…」
h「元貴、立てる…?」
r「僕っ、部屋開けてくる!!」
涼ちゃんはそう言い残し、ダッシュで部屋を出て行った。
m「ぁ”、ぅ”…けほけほ、たっ、立てな…っ」
俺はこの状況に絶望しながら若井とマネージャーを交互に見た。
「立てない」ってちゃんと言葉にすることは出来なかったけど、2人に伝わっただろうか。
マネ「…俺、元貴おぶってくから、若井は元貴の荷物お願い」
h「う、うん、分かった…!」
伝わったらしい。
安心だけど、きっと迷惑だろうな…
「ご、ごめん”…マネ…けほ、こほ…っ」
マネ「…こんくらい、俺にとっちゃ普通のことだ、これからも頼ってくれよ、元貴。」
俺をおぶりながら言う、マネージャーの頼もしい声を聞いて安心したのか、俺はそこで意識が途絶えた。
長くなっちゃいそうだから、
一旦ここで切るね
読んでくれてありがと