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私達3人は、いつも一緒だった。


別れたのは、いつだったっけ。ああ、そうそう、お兄ちゃんとペコちゃんが、

『超高校級』になって希望ヶ峰学園にスカウトされた時だったわね。

私も、私が、私だって、『超高校級』になれたらよかったのにね。

『超高校級』じゃない私が、2人と肩を並べて歩けるわけがないのだから。


家でも、なんとなく気まずい空気になっちゃうのよね。特にお兄ちゃんとは。

どうやらお兄ちゃんは私の方が極道としての才能があるって思っているみたい。

でも、次期当主に相応しいのは紛れもなくお兄ちゃん1人。

私とペコちゃんの大好きでとっても誇らしい人だから。


ペコちゃんは、なんだか…あまり話してくれなくなっちゃった。

私1人だけ『超高校級』じゃないのを気にしていると思ってるみたいね。

それで私を傷付けないように、離れて行こうとしている…

…うん、やっぱり2人のそばにいるには『超高校級』になるしかないわね。


待っててね、お兄ちゃん…ペコちゃん。今は予備学科なんてクソつまんないところにいるけど、必ず本科になってみせるから。そうね…まずは欠員が必要よね。

誰かをイジメでもすれば、耐えきれずに自殺なり退学なりするでしょ。

例えば…あのいけ好かないそばかす女とか。

ああ、それがいいわ。私、写真部でもそばかす女にはちょっと劣ったかもしれないけど、ずば抜けた腕を持っていたし。


あの九頭龍組の次期当主の兄を持ち、加えて何もかも平均以上にこなせてしまう…

完璧な『超高校級の妹』、なんてのはどうかしら。

ああ、良いわね。きっと学園にも認められるはず。

そうしたら…お兄ちゃんとペコちゃんとも、肩を並べて歩けるはずだから。

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