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「暁山って変だよな」
「なんだよそのフリフリ、だっせー!」
やっぱそうだよね。
やっぱりボクにこんな服似合わないし
せっかくお小遣いで買ったのになー、
ホントバカみたい
これからはちゃんと生きていこっと!
でもなんでだろ
なんか、どうしても好きなものを捨てられなかった
中学のある日だったな。
ボクはいつも通り屋上で授業サボってた
教室にいると、みんなの視線が怖かったから。
またなんか言われるんじゃないかって。
家族はボクにカワイイ服を買ってくれたり、お姉ちゃんは一緒にショッピングしに行ったりしてくれた。
「瑞希は好きなものに正直でいいの!
だって、好きでもないものを買ったり、したりすることって面白くないから!」
「うん!」
中学入るまではそう思ってたよ。
ボクが男なのにカワイイものが好きだってバレてからずっと苦しかった
自分自身を全否定されてるようで、教室にいる時間が明らかに減った。
-いつもの屋上。誰もいない、ボクだけの空間。
自分だけの世界のようで、心地よかった。
ガチャ
ん?
だ、誰?まだ授業してるはずなのに、、
もしかして先生、?
「おや?」
「えっ」
紫の髪色の人。
3年かな?なんか気まずいし、話しかけないでおこう…
「君は何をしているんだい?」
げっ。
話しかけてきた、、えーと、
「ちょっとした気分転換、かなぁ」
「僕と同じだね。教室には戻らないのかい?」
、、、教室。
「その、戻りたくないんだ。心地無いとゆーか ここの方が落ち着きます」
「戻りたくない理由は-…
聞かないでおくよ。僕も聞かれたら嫌だからねぇ」
〖僕も聞かれたら嫌…?〗
というか、さっき同じだって….
もしかしてこの人もボクと-
「みんなと少し違うんだろう?」
、、えっ。
その時ボクはどんな顔してたかわからない
でも、嫌な顔ではなかったことは知ってる。
なんで、なんでわかったのか聞きたい。
「ねぇ、なんでわかっ… 」
「僕もそうだからだよ。他人と比べたらズレてて、除け者にされるんだ。
君の表情や状況を見たらすぐにわかったよ
もし良かったら、2人で少し話さないかい?」
「は、はい、!」
世界が彩って見えた。
同じ状況で、同じ悩みがある人がいたんだ。
初めて《理解者》ができた気がした。
~~~!
~~~~、~~…
~~~。
~~~~~!
ボクの事を全部話した後。
何を言われるか、不安だった。
でも、それと同時に少しドキドキしてた。
「君は君のままでいいんじゃないかい?」
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胸が弾けそうだった。
初めてだ、そんなことを言われたのは。
その一言で、これからのボクの生き方がわかった。
ボクはボクのままで、ありのままで!
本当の想いの1部を見つけれた。
高校に入った。
スカートを履いて、カワイイリボンもつけた。
萌え袖のカーディガンに、サイドテール!
最大限の《ボク》を活かした、世界一カワイイボク。
たまに男子達になんでこんな格好をしてるのかって聞かれるけど、
ありのままの自分で答えた。
「君は君のままで」のように、《ボクはボクのままで》
ね!
最後に
最後まで読んでくださり誠にありがとうございます!
瑞希ちゃんの中学生時代や、
類くんとの出会いを少しでも上手に表現できたらな
と思います。
高校の始まりで終わりましたが、
高校時代でもまだまだハプニングは起こりますよね、、
えななんやニーゴ、荊棘での出来事は書きませんでしたが
気に入ってくれたら嬉しいです。
🎀
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