1、全ての始まり
「僕と付き合ってください」
この言葉もう聞き飽きた。
私は男をすきにならない今まで関わった男はみんな狂ってる父さんも兄さんも…悠雅だって…だから私は男を好きにならない
私の名前は津崎乃愛。私は彼氏なんていらない、どうせ裏切られるに決まってるどうせ男なんて酒とギャンブルに取り憑かれるんだ
「乃愛さん何度もごめんなさいでも僕は乃愛さんのことが好きなんだ、」
この人は志堂寺奏太有名企業の社長の息子らしいけどどうでもいい
「あの人志堂寺様の好きな人らしい 志堂寺様のこと振るなんていい度胸してるわ」
学園の女子からこんなことを言われるけど私は気にしない逆にどうして気にする必要があるかも分からない私は好きでもない男と付き合う方が考えられないからだ
2.この日から
「乃愛そろそろ志堂寺君に飽きらめさせるか付き合うかしたら?乃愛友達私しかいないんだし」
そう言ってくるのは私の唯一の友達 橘風華
「別にいないんじゃない 友達なんていらない 風華だけで十分だよ 彼氏もいらない」
「まっそれが乃愛らしいからいいんだけど」
“乃愛らしい”自分ではよく分からないでもあの人からも言われた
『乃愛さんのそのノアさんらしさに引かれたんだ』よく分からない 自分らしさとはなんなのか
風華に乃愛らしいって言われから3日がたったあのからずっと自分らしさというものを考えてる相変わらず志堂寺君は私に好きと言ってくるしもううんざりだ「乃愛さんちょっと屋上きて貰える」
志堂寺君のことが好きな子だろう屋上に読んで何する気なんだろうか
屋上に来た
「志堂寺様と関わらないで」でたよ
私は関わりたくて関わっているんじゃな別に関わりたいわけじゃない」
私は真実を言っだけだった
「どうしてこんな生意気な奴が志堂寺様の好きな人になるの、あっ!そうだ」
生意気と言われたって別に気にしないというか気にならない 何を企んでいるかわからないけど 目付きが変わった何をしだすかて思えば 手鏡を思いきし地にたたきつけた
「何してんの?」
思わず声が出た
いつもなら気にも止めない事なのに
「どれがいいかな、あっこれ!ピシッ」
「は?まじでなにやってんの?」
なにをしだすかと思えばは割れた鏡の欠片で自分の手を切った
(あぁ、なるほど 私は今日から悪者だ)
「これもって 誰か助けて!」
そう言って大声を上げた私はどうしていいかわからなかったちょっとして友達と思われる子達が慌てて駆け込んできた
「どうしたの!?すごい声だったよ?て、このてどうしたの」
そう言った子は私の手を見るなり
「あんたがやったのね 今までただの陰キャと思ってたけど あんたほんとに最低 せっかく志堂寺様の好きな人だったのに こんな事してるのバレたら嫌われるに違いわ」私は頭の中に2つのことが頭をよぎった「また1人になってしまう」「父さんや兄さん、悠雅のこと」
3、いじめ
次の日学校に行けば机は落書きまみれだった『最低女』『学校来るな』悪口ばかり
「馬鹿馬鹿しい」
そう思っていても 少し傷ついてしまった
「こんなの気にしなくていいよ 私は乃愛がそんなことするやつじゃないってこと知ってるからさ」
風華は違った一生懸命机の落書きを消してくれた
「あんたの父親犯罪者なんでしょ」
そう言われた時過去の自分が頭の中で泣いていた私は父親から虐待を受けてたギャンブルに負けてかえってきて酒を飲んで私を殴って、お腹や背中にはその時の傷がまだ残っている兄さんもそうだ酒を飲んでは罵声を浴びせてきた、
「そうなの?乃愛さん…」
志堂寺君にも聞かれた 別にいい、でも志堂寺君が傷ついてしまうのも複雑なんだ…
机の落書き以外にもいじめが続いたそんなある日
私はいつものように学校に言ったいつものように机には落書きがあった私はもう消そう遠も思わなくなった
「酷いよね、僕がけすよ?」
そう言ってきたのは 志堂寺君だった
「なんで?私は犯罪者の娘 志堂寺君みたいな社長の息子には釣り合わない」
私はそう言った どう言われようと私は気にしないそう思っていた
「それはお父さんの話でしょ?乃愛さんは何もしてないじゃん、 別に僕は社長の息子だけどすごいのは僕じゃなくと父さんだから 乃愛さんのお父さんが犯罪者でも乃愛さんは違う それと一緒だから!」
私はその言葉に対して何故か涙が出た
「ご、ごめん💦」
なんだろう すこし志堂寺君に対しての気持ちが変わった気がした
次の日もその次の日も志堂寺君は私の机の落書きを消してくれた
「もういいよ どうせ消してもまた書かれるだけだから」
「いいのいいの 僕がしたくてしてるんだ 乃愛さんに振り向いて欲しいし」
あの日以来志堂寺君と話すたび胸が苦しくなる気がした
4、偏見
夏になって水泳の授業が始まる私は毎年プールはしない してもラッシュガードを着てからだこの学園はラッシュガードは禁止 先生に許可を貰ってラッシュガードを着ている
「今年はプールするんでしょ」
風華にそう言うわれて
「まぁしようと思ってる」
そう答えた また何か言われるだろうそう思っていた
プールの授業がはじまった
『あいつなんで長袖なの?』
『犯罪者の娘でしょ?刺青でも入ってるんじゃない?』
私は正直この場から逃げたくなった”犯罪者の娘”ただ父さんの娘として生まれた、ただそれだけなのに、私は何もしてないのに、犯罪者の娘だからといって、偏見を持たれるのはもう慣れたはずなのに、
「それはいくらなんでも酷いよ」
私の耳にその言葉が聞こえた時気付かないうちに私の目から涙が流れていた
「志堂寺様どうされたんですか?」
「酷いよ皆 ノアさんの何を見たって言うんだ お父さんが犯罪者だからってのあさんが何かしたの?」
志堂寺君はそういい私の方へ歩いてきた私は震えながら志堂寺君に尋ねた
「どうしてそこまでむりして私のことを助けるの?せっかくモテてるのにもったいないよ…」
「無理なんかしてないよ 僕が君を助けたいんだ」「志堂寺君…」
「し、志堂寺様そんなやつのことほっておいて泳ぎましょ」
「行ってきなよ」
私は志堂寺君にそう言い放ちプールをあとにした
私はそれ以来プールの授業に顔を出すことはなかった
「乃愛…?大丈夫?最近元気ないよ?」
風華はいつも心配してそばに居てくれる 風華だけが唯一の救いそう思ってた、でももう1人だけ私を救ってくれる人がいた”志堂寺 奏太”いつも私を助けてくれる、1人の人としてみてくれている
「犯罪者の娘」
じゃなくて私を私として見てくれるそんな志堂寺君に私は、複雑な感情を抱いていた
「ねぇ風華、私志堂寺君の事が好き」
「私は応援するよ?」
「でも、怖いの 悠雅みたいにならないか」
「悠雅…」
齋藤悠雅 私の彼氏だった人悠雅は、兄さんと一緒に私を殺そうとしたギャンブルと酒のお金が底をついたから私に保険をかけて事故と見せかけて殺そうとしただから私は、彼氏を作らない いや、作りたくなかった「でもね乃愛 志堂寺君は本気で乃愛のことを好きでいてくれてる その心信じてもいいと思う」
「そうなのかな…」
「悠雅は悠雅、志堂寺君は志堂寺君 悠雅があんなやつだったとしても 志堂寺君は違う そうでしょ?」「そうだよね ありがとう風華。」
風華のおかげで少しだけ複雑な気持ちが和らいだ気がした
時が経つにつれ私の好きという感情は増していく志堂寺が頭から離れないでも、もし志堂寺くんと付き合ってもまたいじめを受けるだけただでさえ限界ギリギリなのに この学園にいる限り私にはもう自由はないだから私は決めた この学園から姿を消す
5.運命
「あいつ退学するらしいよ笑笑」
「まじ?逃げんのかよ笑笑」
そんなことを言われたけどもう私は関係ないこの学園の生徒ではなくなる
「乃愛さん どうして?」
私に声をかけてきたのは志堂寺君だった
「私にはこの学園にいる限り自由はないから もういっその事この学園から姿を消そうっておもったから」
「風華さんも僕も乃愛さんと一緒にいたいと思ってる乃愛さんが辞めるならぼくたちもやめる」
志堂寺君はそう言い出した
「そうだよ…乃愛…何も言わずに辞めるなんて酷いよ…私達退学届出した」
風華もそう言い出した
「どうして?!」
「乃愛さんが好きだから」
「乃愛と一緒にいたいから」
2人はそう言って私を抱きしめてくれた
「私だって、ふたりと一緒にいたい、ずっと一緒にいたい 志堂寺君の事も好き 風華のことも好き好きだからこそ、迷惑かけたくないの…」
「乃愛さん迷惑なのは僕の前から乃愛さんがいなくなることだから僕とこれからずっと一緒にいて欲しい」「私だって志堂寺君が大好きずっと一緒にいたい私でいいなら一緒にいて欲しい」
「もちろん、いいに決まってる、いや乃愛さんじゃなきゃダメだから」
「乃愛これからは絶対に1人で抱え込まないで1人で決めないで 私乃愛がいないと生きてけないよー」
風華も志堂寺君も私を必要としてくれてる これからは志堂寺君と風華 2人ともをずっと好きでい続ける何を言われたって気にしない私が望むのは”私たちの幸せ”だけだからその幸せがどんな幸せなのかは私にはまだわからないでもそれはまたわかる時が来るのだろう
6.私達の幸せ
あれから8年がたった今私は今でも志堂寺君好きでいる好きでいるも何も私は津崎乃愛改めて志堂寺乃愛となったのだ男性を好きにならなかった自分が嘘みたいに今はとっても楽しい生活をしている
「おかあしゃん!」
可愛い息子もできて今は本当に幸せだ8年前のあの日私が望んだ”私達の幸せ”その幸せがどんなものなのかわかっていなかった私が嘘のように今は痛いほど私達の幸せがどんな幸せなのかわかる風華も優しい夫と可愛い娘に恵まれて幸せそうにしている
今日は結婚5年目の記念日奏太はお義父様のあとを受け継いで社長になった
今日は早く帰ってくる日だ
「ただいま 帰ったよ乃愛 優太」
「おとうしゃんおかえりなしゃい!」
「おかえり」
「ただいま 乃愛これを開けてご覧?」
「これは? …」
「おかあしゃん?泣き泣きしてるの?」
奏太から渡されたものそれはネックレス それと1枚の手紙だった
『乃愛へ いつも家の事をこなしてくれて本当に助かってるよ 8年前 あの学園にいた頃から僕はずっと乃愛の事を愛してる 乃愛がいてくれて本当によかった いつもありがとう 大好きだよ
奏太』
私は嬉しくて泣いた
「私だって奏太の事大好きだから」
「これからもずっと一緒にいてね 乃愛」
「もちろん…!」
私は8年前に私を救ってくれた奏太を私達の可愛い息子 優太をこの命尽きるまで、いやたとえ天国に行っても、地獄に落ちたとしてもこの先ずっと愛し続けると心に誓った 了