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甘い喧嘩
ただ一言、おかえり。その言葉も、声も。視線も全て、全てが自分に向けられてだった。酷く心を撃ち抜かれたかのようだった。それでも心地よく、胸が満たされた。ずっと会いたくて見たくて聞きたくて。
「…」
黙って近づいてくる。でも決して逃げたりはしない。ずっとずっと追いかけてきた人が、今まさに僕の方へ来てくれているから。
「……、」
「、ごめん、…」
一言、か細く行ってから抱きしめに来る。
さほど変わらんはずの身長。だけど体格のせいか、すごく包み込まれるような感じ。
「あの時、」
「カッとなって冷静じゃなかった、。。」
「メールも電話もしてくれたのに、焦って、、全部できなくて、……」
「本当は、…死んでほしくなくて、、。でも言えなくて、。」
「っ、」
思わず鼻をすする。
そうだ、そうじゃないか。この人は僕のことを心配して全部言ってくれていた。なのに僕自身も冷静さが欠けていて、。
どちらかが冷静になって、ちゃんと話を聞いていれば、していれば……。いや、冷静にならなきゃいけなかった、じゃないとダメだったのは僕自身。鳴海さんじゃない。
「昨日、の、スーツテスト、。」
「ぇ、……あるの知ってたんですか、?」
「当たり前だろ、」
「ずっと気にしてるやつがいつ第1に来るかぐらい把握してる、」
「だから、…会いに行こうとした、。。でも、」
「結局、……行動にうつせなくて、」
「っ、……」
「なるみ、さん、は何も悪あらへん、…、」
「心配してくれたんに、、僕が全部全部突き放してもうて、」
「僕かてカッとなってよう分からへんこと言ってもうたし、……」
「ごめんなさい、……」
「……うん、。。」
ぎゅぅぅうと、腕に入る力が強くなった。
「ん、……」
「っ、……ぅ、…」
「…ずっと、……話したくって、…」
「嫌われたんとちゃうかって、っ、」
「僕もう、……出ていかれた時飽きられたんとちゃうかってっ、…」
「見捨てられた思てっ、」
「そんなわけない、……」
「ごめん、…ボクも行動にうつせなくて、…なにもできなかった、」
「っ、…う、ん、……」
「っ、…ごめん、……嫌いじゃない」
「好き、…ずっと好きだから、」
「頼む、…泣くな、」
親指で涙を拭われ、手で頬を包み込まれる。
「泣くなよ、」
「誕生日に喧嘩理由で泣くなんて嫌だ」
「ボクはいつも通りのお前が好きだ」
「っはいっ、……」
「っ、…好き、」
「ん、……ボクも」
「ずっっと好きだ」
「宗四郎、誕生日おめでとう」
「んっ、……」
静かな雨のように落とされる
「っ、…ふふ、……最高の誕生日です」
「来年こそはもっといいもので、最高にするから」
「約束する」
「来年も一緒に居てくれるん??」
ねくすと100
またじかい⋆✴︎˚。⋆
疲れたぞ!!!!!!
そして今のところオチがひとつしかねえ!!汗汗
コメント
5件
もう可愛過ぎて尊過ぎてキノピオみたいな声でそうになりました(???) 鳴海さん!!!保科さん!!! ようやく誤解(?)が解けて安心しました!😖😖🫶🏻🫶🏻 お二人とも伝えられてよかった🤭🤭💖💖💖 なんかあの、雨降って地固まる(?)みたいなことわざがこのお二人によく似合いますよねほんと😖😖💗💗 今回もめっちゃくちゃ最高でした!💖💖💖💖 続き楽しみに待ってます!🥹🫶🏻🫶🏻
なるみさああああぁぁぁぁん!! やっと2人の思いが伝えられてよかったです!!ホンマに尊すぎます✨ 今回も神作をありがとうございました😭
鳴海いいいいい!!ナイス!! 保科さん 誕生日一緒にいられて良かったね!!