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「いらっしゃいませ」
そう言う前にいつもの子は
「ミスター!今日のおすすめは?」
「だからミスターじゃないですよ」
「いーじゃん」
そう言ってその子はキラキラとした瞳を自分に向けた
「今日は寒いからね〜、たい焼きデビューしち ゃったよ。」
「「॑⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝⋆*味は?!!」
「んー、今日はカスタードと餡とハムチーズか なー」
「んじゃあ!それ3つずつちょだーい!」
「お会計は540円でーす」
その子はピンクの財布を出した。
そこにぶらさがっているキーホルダーはきっとあの子たちと作ったのかな、
「毎回思うけどさー、ここの食べ物、美味しいけどめっちゃ安いよねー」
この子はお金を出しながらそう言った
「ちょうど貰います。」
「それはお客さんの愛のおかげです」
そう言って自分は6つのたい焼きを渡してこう言った
「楽しんで」
ここは花水屋。
通称食べ物屋。
季節によって出している食べ物を変えている。
質素だけど少し騒がしい。
この場所が好きだ。
だからここに店を立てた。
そして、今来たあの子。
毎回あの子が来る訳ではなく、
可愛い犬が来ることもあるし、
カップル、いや、夫婦みたいに仲睦まじい子達が来ることもある。
決まってその子たちは6つ買う。
5年ほど前から。
そして、この店はこの子達の青春となる。
そしてあの子たちからはこの店をこう呼んだ。
「アオハル屋」
今日も綺麗な青空が広がっていた
「ふふ、今日も楽しそ。」
窓から見える景色には色鮮やかな5人が青髪の子から買ってきたものを渡してる。
少し戯れたあと、6人は同じ家に帰っていった。それをおかずとして
自分はたい焼きを作っていく。