pn × kr 集

あの夜から、俺は 変わった。

バレたことがトラウマになるかと思った。

でも違った

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…どこか、ゾクゾクしてた。

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見られた。

聞かれた。

恥ずかしくてたまらないはずなのに、

そのことを思い出すたび、胸の奥がじわじわ熱くなる。

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kr）俺、終わってんな

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そう何度も思った。

でも、もう遅かった。

あれから、ひとりでする時、

わざとイヤホンの音量を少し上げたり、

ドアの鍵をかけ忘れた“ ふり ”をしてみたり

誰かが気づくかもしれない、

そんなスリルが、 何よりも効くって ことを

体が覚えてしまった。

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kr）んッ… ❤︎ ~──ｯ //

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今夜もまた、

シーツの中で自分に溺れながら、

心のどこかで、誰かの足音を待ってる。

誰か 見てよ。

誰か 止めてよ。

でも本当は

誰にも止められたくなんか ないんだ。

最初は“うっかり”だった。

イヤホンの接続を忘れて、pn に聞かれた

あれはただの事故。

あの夜から何かが壊れた気がする

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今夜。

ドアの鍵は、かけていない。

あえてね

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イヤホンはしてる。

けど、ボリュームは大きめ 。

ちょっと動いたら抜けるくらいの、 ゆるい角度で挿してる。

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部屋のカーテンは閉めきってるけど、

廊下に面したドアは、わざと薄く開けておいた。

kr）流石に…､やり過ぎかな… 笑

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口ではそう言うくせに、 胸の奥は 明らかに興奮してる。

ゆっくりと布団に潜る。

スマホを手に取って  いつものフォルダを開く。

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このフォルダに、

見られたくないものしか入ってないって知ってるくせに。

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kr）pn、起きてんのかな 。

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そうつぶやいた瞬間、

心臓が跳ねた。

聞こえてたらどうしよう。

聞こえてたら どうする？

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でも──ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

聞かれてたら、それはそれで“アリ”かもしれないって、 思ってしまってる自分が 一番怖かった。

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手の動きが止まらない。

息が荒くなっていく。

イヤホンが、

片方、カチャッと落ちた。

kr）あっ…

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一瞬で緊張が走る。

廊下のほうに気配を感じた…気がした。

ドアの隙間から、誰かが──

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（見てる……？）

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心が叫んでる。

やめろって。

やめないとマジで終わるって。

でも身体は、

“見られてるかもしれない興奮”に勝てなかった。

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kr）あぁ ｯ …❤︎” ん､ぅ… / /

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ギリギリまで、快楽に浸ったままㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

俺は気づいてた。

あの廊下の奥に、

誰かの視線が、確かにあったってことに。