テラーノベル
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「この広い世界の頂点で。」
最終章 ‐ 現実 ‐
全ての始まりは、
このボタンだった。
『あなたは、今の
職業に満足していますか? 』
玩具のような、赤と青のボタン。
ky「誰、このボタン持ってきたの」
rt「俺ちゃう」
us「違う」
gt「俺も違うけど」
三人が俺の家に来て、
四人でソファーに
座った瞬間に、 現れた。
不思議どころじゃ済まされない。
gt「『職業』って…実況のことかな」
ky「まぁ、そうだよね」
rt「俺は全然満足してるけど…」
us「俺も。てか皆そうだろ」
gt「そりゃぁ、ね?」
ky「あえて『いいえ』押す?」
gt「どうせ、何も起きないだろうしね」
rt「押しちゃお〜」
そんな軽い気持ちで、
『いいえ』のボタン、
青のボタンを押してしまった。
ky「うぅ…?」
ky「痛っ…」
床が硬い。
どこだ…ここ、
商店街…という文字が見える。
商店、街……?
俺は慌ててがばっ、と起きる
商店街の道で寝てるなんて、
そこら辺の酔っ払ったおっさんかよ…
周りの目を気にしていた…が
ky「誰も…いない?」
目を擦ってみる。
何回か瞬きをしてみる。
それでも、目の前の光景は変わらない。
なんで、俺はここに…………
ぴこん。
携帯から通知音がなる。
おかしいな、通知オフにしてるはず…
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
貴方がいる商店街には、
違う世界の「あなた」が存在します。
その「あなた」に気に入ったのなら、
今の貴方は何もしないでください。
もし、違う世界の「あなた」に
気に入らなかったら。
今すぐ、違う世界の「あなた」を
捕まえてくること。
そうしないと…
その世界に、閉じ込められます。
それでは、ごゆっくりどうぞ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
顔が青ざめる。
なんだ、このメッセージ。
なんだ、この世界。
思い当たる節は…
もちろん、たった一つ。
あのボタンだ。
「違う世界の俺」──
あのボタンの説明的に、
今の俺と職業が違う俺なんだろう。
……そんなの、ありえない。
俺は「ゲーム実況」でいいんだ。
どんなに馬鹿にされても、
嫌われても。
これだけは譲れない。
そんなこんなで、
俺らはそいつらを捕まえて
無事に現実世界に帰れたってこと。
…説明がめんどくさくなったから
途中で切っただろって?
そんなバカな、んなわけねーだろ。
はいはい、さっさと帰れ。
俺らは今から撮影なんだよ。
TOP4は
この先もずっと
笑って、叫んで
怒って、話して
幸せで、大事な
ゲーム実況人生を送れたとさ?
―HAPPY END?―
コメント
3件
やべぇ... なんか、凄い...... やべぇ...(語彙力がマジで皆無)
ちょっぴりホラーで更新わくわくしながらみました〜! どきどきして面白かったです!! この(ゲーム実況者じゃない)世界線もみてみたいなー…なんちゃって
ちょっと前からなんとなーくこっちの方がドッペルゲンガー?というか…そんな感じなのかなって なった 1日で終わらせるのね うん やばい