目がさめた。
『ここは、どこ?』 見たことのない天井。
でも、すぐに病院だって気づいた。だって
昨日私は、倒れた、だから病院にいる。
ナースコールを鳴らしたら、看護師さんがきた。どうやら、私はストレスで熱を出して、
倒れたらしい。
「もう、熱は下がっていますので、明日には、出れますよ。、、、あなたの右目どうしたのかな?もしよかったら、教えてくれないかな?」看護師さんは優しくそういった。
何だかお母さんのように思えた。安心して涙が出てきた。
私は、今まで誰にも話したことのない過去を
いっぱい泣きながら、話していたか。看護師さんは「うん、うん、そっか辛かったね」と
相づちを打ちながら、話を聞いてくれた。
話し終わると、ぎゅっと優しく抱きしめてくれた、
とっても甘い香り。
安心できる声と手。
何もかもが優しくて、いっぱい泣いた。
落ち着いた頃にスマホがなった、
LINEでマイキーが
「咲乱ごめん」と、送ってきた。
たぶんマイキーのことだから、会いに行くのが気まずいんでは、ないかと思う。
私も嫌われるのは怖いけどいつか、目のことを聞かれるのではないかと予想はしていた。
だから
『気にしないでいいいよ!👍』と送った。
「咲乱が、話せるタイミングになったら、言ってくれよ!待ってから!」
とすぐに返信してきた。
『ッ!』私はその言葉を見て、涙が溢れた。
そうだよね、マイキーたちは、優しいから私を虐めたりなんてしないのに、私に気を使って今まで目のことを聞かないようにしてくれていたのに、
『ありがとう。』思わず漏れた言葉は、とってもあったい言葉だと自分でも思う。
『ありがとう!そうするね』
私はメッセージを送ってから、スマホの電源を切って起き上がろうとすると、お昼ごはんを持ってきた優しいさっきの看護師さんに
『あの、、名前教えてもらえませんか?』
と訪ねたら
「いいわよ!私は、山本梨沙(やまもとりさ)
よ!」
『ありがとう!私も教えるね!私は菜之咲乱って言うの!』
「そっか~なら、さっちゃんだね!」
そう言って梨沙さんは私にあだ名をつけた。
『そのあだ名エマちゃんにも言われてるw』
お昼ごはんを食べ終わって
梨沙さんに言ってみた。
『梨沙さんの友達がもし私みたいな子だとして、目を見せてきたら、どう思う?…気持ち悪いって思う?』
「う〜ん、私なら、驚くけど気持ち悪いとは思わないかな。」『ほんとに?』
「ほんとに!だって、その子が今まで隠してたって事は、それほど悩んでいたって事でしょう?勇気を出して見せて来てくれたのに気持ち悪いなんて思わないよ! さっちゃんの友達もきっと、気持ち悪いなんて思わないよ!
だって、救急車よんだのだって、熱に気づいてくれたのだって、これまで目の事を聞かないようにしてくれていたのだって、全部
さっちゃんのことを思ってやっていた事だと思うけどな!第一さっちゃんに初めて優しく接してくれたのってその子達なんでしょ?
だからきっと大丈夫!!!」
『!!だよね!大丈夫だよね!』うん頑張ろう!
みんなにちゃんと話そう!そう決めたときに、
私はLINEを開いて東卍のグループLINEに
『えっと、みんなにお話があります!』
『明後日、私は自分の目の事を話すから、例の神社に来てください!』
マイキー「分かった!😃」場地「おう!」
ドラケン「わかった、」三ツ谷「了解」
一虎「うん!行くね」パーちん「明後日な!」(その他もろもろ)
『よし!もうそろそろ寝よう』
『んー!よく寝た〜!!」
「あっ!さっちゃんおはよう。」
『梨沙さんおはようございます!』
「熱計ろっか」『はーい』ピピピッピピピッ
「36.5!大丈夫そうだね!」
「今日、退院するけどいい?」
『うん!私、友達に目の事を話すことにしたんだ!』「そうなんだね!頑張って!」
「じゃあ、あとは、着替えだね、今、着替え持ってる?」『そういえば!家にある!どうしよう~』「友達に着替え持ってきて貰えれば?なんか救急車よんだ子が、金髪のかわいい子だって、話題になってたよー」『それだ!』
そっか、エマちゃんが救急車よんでくれたんだ。しかも病院の話題になるなんてすごい!エマちゃんの可愛さ。エマちゃんのLINEを開いて『エマちゃんにお願いがあるんだけど、』
「うん、何?」『私、今日退院するんだけど、着替えがないから、持ってきてくれないかな?』「うん!わたった!」「カギとりに、病院行くね!」『おけ!待ってる!ありがとう!』「いいよ気にしないで!」優しいな〜
「どうだった?友達来るって?」『うん!梨沙さんありがとう!』
数分後
ガラガラガラと病室の扉が開いた、すると
「さっちゃん!来たよー!大丈夫?もう熱はないの?」『うん!大丈夫!救急車よんでくれてありがとね!』「な!なぜそれを!」『なんかねー、エマちゃんがかわいいって病院で話題に、なったらしいよー!』「そうなんだ!じゃあ着替えとりに行くから、カギ!貸して!」
『うん!ゴソゴソ。はい!』「じゃあまた、戻ってくるから!」
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