レイラと人形。( 短編小説)
作 湯葉 ⚠登場人物は実在しません。物語は本当にあった話ではありません。
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✧︎登場人物✧︎
レイラ(男)
静かな森の中で様々な人形を作っている。
作られた人形は美しい瞳を持っていてまるで生きているかのような物。
両親を事故で亡くしている。
リリー(女)
レイラによって作られた女の子の人形。
真っ白な睫毛(マツゲ)にふんわりとした銀色の髪の毛、真っ白なワンピースに氷のような瞳を持つ人形。肌も白く誰が見ても美しいので天使の人形とよばれている。
マヤ(女)
元は雪道に捨てられていたが、レイラが拾い、作り直してくれた人形。
リリーとは反対で真っ黒な睫毛、紫の髪、悪魔のような赤い瞳とワンピースを着た人形。
元から悪魔のような見た目をしていたので悪魔の遊び道具とも呼ばれていた。
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ある街の寒い冬の日のことです。
雪が積もり辺りは雪景色。子供達の楽しそうな声が聞こえます。
レイラが開いている人形には何人かのお客さんが人形を見ていました。
「この人形、とても美しいね。」
今日もレイラの作った人形が人々の笑顔に変わっていきます。
「お母さん!私このお人形さんが欲しい!」
「いいわよ 。店員さん、マリーちゃんをください。」
レイラの作った人形にはひとつひとつ名前がつけられています。
レイラの机には2人の人形が置かれています。
リリーとマヤ。
街のみんなには悪魔と天使と言われている人形。
リリーは天使のような見た目にマヤは悪魔のような見た目だからです。
今日も沢山の人形が売れ、閉店時間になりました。
閉店時間になるとレイラは作業部屋に戻り、新しい人形を作り出しました。
次の日
レイラはいつも通り店を開き、お客さんを待っていました。
ですが、何時になっても何時になってもお客さんは来ませんでした。
おかしいと思いながら雪の降る外を眺めていました。
すると、1人の女の子が入ってきました。
「大変なんだよ!レイラさん! 」
突然大声で叫んだものですから、レイラはビクッとしました。
「貴方のお人形屋さんが呪われてるって言われてて!」
どうやら街の噂でレイラの作る人形は買うと不幸になるという噂が流れたのです。
その噂で街の人は怖がり、店に来なくなってしまったのです。
レイラは慌てて街のみんなに嘘だと伝えても皆信じてくれません。
どうしようと考えているレイラ。
その様子を心配している2人がいました。
レイラとマヤです。
レイラとマヤは必死に考えるレイラを心配し、何かやれることがないかと考えていました。
そこで、レイラが寝てる間、2人で人形を作っていました。
来る日も来る日もレイラにバレないように。
そして人形が出来ました。
その人形を店の前に飾りました。
その人形はレイラが作ったことない人と同じような大きさの人形でした。
その人形に綺麗なワンピースを着せて、外に椅子を置いて座らせてみました。
するとみるみるうちに街の人が寄ってきて、お店の中に入り人形を買っていきました。
そして、レイラは元の生活に戻りました。
おしまい。
あれ、噂が嘘だというのをみんな信じてくれなかったのに、何故店に入り人形を買ったのでしょうか?
……
これを読んでる人へ、店に入ってきて噂のことを伝えてくれた女の子を覚えていますか?
そう。その子が噂を流した犯人だったのです。その女の子を恨んだリリーとマヤはその子のを人形にし、寒い寒い冬の中、ワンピース1枚で外に座らせたのでした。
コメント
1件
女が入ってきてどうしようと考えてるレイラを心配してるってところリリーとマヤって書こうとしてミスりました