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⚠️わたしが書くものはnmmn小説です
⚠️ご本人様と関係ありません
⚠️BL作品となります
⚠️人によっては不快な要素があるかも?
⚠️初心者作品
⚠️年齢操作あり
⚠️学パロ
受け入れられない人は🔙
注意事項(必読)という作品を先に読んでいただけると幸いです。
では本編、
✼••┈┈┈ᏚᎢᎯᎡᎢ┈┈┈••✼
💛side…
勇 斗と付き合い始めてから、数週間が経った。
「仁 人!!」
「うわっ、何!?」
学校から帰ろうとしていたところで、突然後ろから大きな声で呼ばれる。
振り返ると、勇 斗がこっちに向かって走ってきていた。
「どうしたの。」
「受かった!!」
「……え?」
「大学!受かった!!」
勇 斗がスマホの画面を俺に見せる。
そこには、勇 斗が受験した大学の合格を知らせる文字が表示されていた。
「ほんとだ。」
「やったぁぁぁ!!」
「ちょ、声でかいって!」
「だって嬉しいじゃん!」
「まあ、おめでとう。」
「ありがと!」
勇 斗が嬉しそうに笑う。
あれだけ勉強していたのを近くで見ていたから、俺まで嬉しくなる。
「これで春から大学生かぁ。」
「そうだね。」
「仁 人も来年ここ受ける?」
「……まだ分かんない。」
「え〜。」
「ちゃんと自分で決めるよ。」
「分かってるって。」
勇 斗が笑う。
「でも、一緒だったら嬉しい。」
「…………。」
「何?」
「別に。」
「仁 人?」
「……俺も、ちょっとはそう思ってる。」
「マジ!?」
「ちょっとって言っただろ!」
「それでも嬉しい!」
ほんと、分かりやすいな。
でも俺も自分の進路について、ちゃんと考えてみようと思えた。
ーーーーーーー
それから少しして、勇 斗は高校を卒業した。
卒業して学校で会えなくなっても、思っていたほど俺たちの関係は変わらなかった。
学校が終わればLINEをして、休みが合えば一緒に出かける。勇 斗が大学に入ってからは、大学であったことを聞くことも増えた。
そして俺も三年生になり、本格的に進路を決める時期になった。
「仁 人、結局大学にするん?」
「うん。」
「決まったんや。」
「まあね。」
机の上に置いた進路希望調査を見る。
去年は何を書けば良いのか分からず、ずっと白紙だった紙。でも、今は違う。
「ここ。」
「…………。」
太 智が紙を見る。
「勇 斗先輩と同じとこやん。」
「……うん。」
「やっぱ勇 斗先輩がおるから?」
「それだけじゃないよ。」
あれから、色々な大学を調べた。
何を学べるのか、どんな授業があるのか、その先にどんな仕事があるのか。
調べて、考えて、その中で一番興味を持ったのが、勇 斗が通っている大学だった。
「もちろん勇 斗がいるのも理由の一つだけど。」
「ふーん。」
「何その顔。」
「いやぁ、ええんちゃう?」
「なんだよ。」
「仁 人が決めたなら。」
「……うん。」
去年、進路のことで悩んで勇 斗に相談したときは、まさか自分が同じ大学を目指すことになるなんて思っていなかった。
勇 斗はあのときから、少し期待していたらしいけど。
ーーーーーーー
それから受験勉強を始めた。
思っていたより大変で、何度も嫌になった。
勇 斗に勉強を教えてもらったこともある。
「そこ違う。」
「え、どこ。」
「ここ。」
「何が違うの?」
「これは――」
「〜〜!!もう無理!」
「諦めるの早くない!?」
「疲れた。」
「仁 人、まだ始めて三十分。」
「三十分もやった。」
「受験生!!」
「うるさい。」
そんなくだらないやり取りをしながら、それでも勉強を続けた。
そして『合格』その文字を見た瞬間、真っ先に勇 斗へ電話をかけた。
『もしもし?』
「勇 斗。」
『ん?どうした?』
「受かった。」
『…………え?』
「大学。」
『…………。』
「え、もしもし?」
『仁 人受かったぁぁぁぁぁぁ!!!!!』
「うるさっ!!」
思わずスマホを耳から離す。
『やったじゃん!!』
「勇 斗の方が喜んでない?」
『だって春から同じ大学だよ!?』
「そうだけど。」
『やば!嬉し!』
「はいはい。」
『仁 人絶対嬉しくないでしょ!』
「嬉しいよ。」
『ほんと?』
「……うん。」
『俺と同じ大学なのが?』
「調子乗んな。」
『え〜!』
電話越しに笑う勇 斗の声を聞いて、俺も笑った。
ーーーーーーー
それからまた時間は過ぎて今日は、俺の卒業式。
「仁 人ー!」
「太 智。」
「卒業おめでと!」
「太 智もだろ。」
「せやったわ。」
「忘れんなよ。」
卒業証書を持ちながら、太 智と笑う。
長かったようで、終わってみればあっという間だった高校生活。
去年までは、卒業なんてまだ先だと思っていた。
勇 斗が卒業するときだって、俺はまだこの学校に残る側だった。でも今日は、俺が卒業する番だ。
「仁 人、写真撮ろ!」
「いいよ。」
太 智やクラスメートたちと写真を撮り、しばらく話す。
「じゃあ俺そろそろ行くわ。」
「うん。」
「勇 斗先輩待っとるんやろ?」
「……多分。」
「多分ってなんやねん。」
「朝から『絶対行く!』ってうるさかったから。」
「ええなぁ、彼氏。」
「うるさい。」
「顔赤いで〜。」
「太 智。」
「はいはい、ほなまたな!」
「またね。」
太 智と別れ、校門へ向かう。外へ出ると、少し離れたところに見慣れた姿があった。
「仁 人!」
俺を見つけた勇 斗が大きく手を振る。
「声でかい。」
「いいじゃん、卒業式なんだから。」
「関係ないだろ。」
「卒業おめでとう!」
「……ありがと。」
勇 斗が俺の持っている卒業証書を見る。
「ほんとに卒業したんだなぁ。」
「何その感想w」
「だって俺が卒業してから一年だよ?」
「そうだね。」
「早くない?」
「早い。」
「これで春から同じ大学か〜。」
「うん。」
「楽しみだな。」
「大学でずっと一緒にいる気?」
「え、ダメ?」
「ダメとは言ってないけど、授業とかは?」
「流石にそこは別々だなぁ…。でも、それ以外は一緒に居ようぜ!」
「……はいはい。」
勇 斗が嬉しそうに笑う。
一年前、進路希望調査を前にして何も決められずに悩んでいた。勇 斗が卒業したらどうなるんだろう。このまま離れてしまうんじゃないか。そんなことばかり考えていたのに。
今は、春から勇 斗と同じ大学に通うことが決まっている。
「そうだ。」
「ん?」
勇 斗が持っていた鞄の中を探り始める。
「はい。」
「何?」
差し出されたものを受け取る。
「……いちごみるく?」
「うん。」
「なんで?」
「仁 人これ好きだからな。」
「…………。」
勇 斗は何でもないことのように笑っている。
「卒業祝い。」
「卒業祝いがいちごみるく?」
「いいじゃん。」
「普通もっとなんかあるだろ。」
「じゃあいらない?」
「いる。」
「いるんじゃん。」
「……ありがと。」
「どういたしまして。」
手の中にあるいちごみるくを見る。
別に、特別好きではないけど昔から勇 斗に何度も渡されたことがある。
昔、まだ俺たちが小学生だった頃。
『仁 人、これあげる!』
『いちごみるく?』
『うん!仁 人にあげる!』
あの頃は、何も考えずに受け取っていた。
ただ同じぐらいの子から何かを貰えたことが嬉しくて、その相手をいつか好きになるなんて、もちろん知らなかった。
「仁 人?」
「ん?」
「どうした?」
「いや……懐かしいなって。」
「何が?」
「これ。」
「いちごみるく?」
「うん。」
「昔から好きだもんな。」
「……そうだね。」
勇 斗は覚えていないのかもしれない。
小さい頃から、何度も俺にいちごみるくをくれたこと、俺がそれを貰うたびに喜んでいたこと。
「飲まないの?」
「飲むよ。」
ストローを刺し、一口飲む。
「……あんっま。」
「そりゃいちごみるくだからな。」
「知ってる。」
「何それ。」
勇 斗が笑う。
その顔を見ながら、もう一口飲んだ。
『初恋はレモンの味』そんな言葉を、昔どこかで聞いた。
甘酸っぱくて、少し苦い。 初めて誰かを好きになることは、そんな味がするらしい。
でも、俺にはよく分からなかった。
勇 斗を好きだと自覚して勇 斗の一言に喜んで勝手に勘違いして、落ち込んで諦めようとして。
それでも結局、好きで。苦しいことだってたくさんあった。
でも、それ以上に………
「勇 斗。」
「ん?」
「……好き。」
「え!?」
「…………。」
「今好きって言った!?」
「言ってない。」
「言ったじゃん!」
「知らない。」
「仁 人、もう一回!」
「嫌だ。」
「なんで!?」
「恥ずかしいもん」
「いいじゃん!俺も好き!」
「声でかいって!」
「好きー!」
「勇 斗!!」
慌てて勇 斗の口を塞ぐと、楽しそうに笑われる。
本当に、うるさい。
でも、そんな勇 斗の隣にいられることが嬉しかった。
手に持ったいちごみるくを、もう一口飲む。
やっぱり甘い。
初恋はレモンの味だなんて言うけれど俺の初恋は、いちごみるくのように甘い。そんな恋の味をしていた。
⟡┅┅┅━─━┅┄ ┄┅━─━┅┅┅⟡
お疲れさまでした🍵
第10話、いかがでしたか?
これにて『恋の味は』完結となります。
少しでもみなさんの目に留まったなら嬉しいです!
次は何を書こうかな……?まだ何も決まってない😭
ではまた!おやすみ!!
コメント
3件
コメント失礼します🙇♀️ 一気読みしてきました!書き方がほんとにお上手で作品に夢中になってました!! このお話好きすぎて、ハートを全話200、300までしちゃいました!笑 素敵な作品を本当にありがとうございました! フォロー失礼します!!
あああ完結おめでとうございます😭💕💕 仁人が勇斗と同じ大学を目指して頑張る姿、受かった瞬間に電話するシーン、卒業式でいちごみるく渡す勇斗…全部が尊すぎて叫びました!! 「初恋はレモンの味」ってよく言うけど、仁人にとっては「いちごみるくのように甘い」って終わり方、最高にエモい…! 甘酸っぱくて温かい恋物語、本当にありがとうございました🌸 次回作もめっちゃ楽しみにしてます〜!!