一話完結
…もし、ロミオがロミオという名前じゃなかったら、
ジュリエットと幸せに暮らせてたのだろう。
だけど、「ああ、ロミオ。貴方は何故ロミオなの」という、
有名な台詞は生まれなかった。
もし、俺が…菅原孝支が、女だったら、
お前と付き合えたのだろう。
でも…、お前と一緒に、
「バレーはできなかった。」
そうならいっそ、ジュリエットになった方が楽だ。
ロミオと一生を終える。
お互いの事を想いながら。
「なぁ、大地。」
「なんで俺って、菅原孝支なんだろうな」
ジュリエットみたいに言って、
「それは親が付けたからじゃない?」
「急にどうしたんだよ、」
伝わるわけ無いか~…
叶わない禁断の恋。
そこまでは似ているのに、決定的に違う所がある。
それは、俺もお前も男だって事。
男じゃなかったら…、
「付き合えたのに」
まぁ、男じゃなかったら、叶わない恋でも禁断の恋でも無かったけど。
「好き」
ロミオとジュリエット。
彼らは愛し合っていた。
「ごめん」
澤村大地と菅原孝支。
俺らは、愛し合えなかった。
いや、愛していたのは俺だけだ。
「なぁ、大地」
「なんで俺はこんな馬鹿なの、?」
もうロミオは返してくれない。
菅→大
「ロミジュリ 未満」