4話
*彼は*脳死したって
医者からそう告げられた時
僕は何が何だか分かんなかったんだ。
頭が追いつかなくて
そして涙も止まらずに。
大森 脳死って、、。脳死ってなんなんですかっ、、?
心臓は動いていますよねっ!?
若井はッ(泣) 若井はどうなるんですか、、
医者 落ち着いて話を聞いてください。
現状、若井さんは脳が完全に「機能していない」ということです。
ですので彼はもう起きる事は無いかと。
大森 ッ、、。でもっ 若井の心臓は動いていますよね、、。
寝たきりでも生きれるんですかッ
医者 残念ながら、心臓はいずれかは必ず止まります。
現段階でも人工的に動かしているだけです。
長くても後10日で心臓も止まるかと。
大森 もう希望はないとッ。そういう事ですか(泣)
医者 申し訳ございません。そうなります。
ただ、臓器はまだ生きている訳ですから
「臓器提供」という形で世の中に貢献する事ができます。
若井さんの心臓が完全に止まる前に臓器提供を承諾していただければ
人工的に心臓を動かす事を停止し、「死亡判定」を行い、
「臓器提供」という流れになります。
大森さんは臓器提供を承諾しますか?
「臓器提供」
それは若井の臓器が誰かの元に渡り、
そこで生き続ける
という事だろうか。
それなら承諾する。
若井がこの世にいる。
そう思えばいい。
大森 承諾します、、。
医者 分かりました。では書類を持ってきますので
少々お持ちください。
大森 (歩寄)
若井ッ、、。どうしてなんだよっ。
どうして若井がぁ泣
(膝崩)
目覚ましてよぉッ
どうして僕1人にするの泣?
酷いよッ若井泣
もっとっ、もっと側に居たいよぉ
若井の笑顔が見たいよっ。
若井の声で起こして欲しいよぉ泣
若井のその腕で僕を抱きしめて欲しいよッ
ねぇッ、、。
起きてよッ、若井泣
ピクッ
えッ、、、、、
若井の手、、、動いたっ、、?
次話に続く
コメント
2件
わかい?!
続き気になる...!