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「・・えっ飛行機に泊まる・・・っ!?」
「あ?そんなことも知らねえで来たのか」
「・・そ、そうですけど!スミマセンネ」
「〇〇ちゃんは海外とかあまり行かないのかい???」
マネージャーさんは眼鏡の縁を抑えながら言った。
「・・えっと、海外は行ったことなくて・・。」
「そっかあ・・じゃあ初めての海外、冴ちゃんで良かったね!」
いや、何も良くない!!!!只々地獄・・!!!
「てめえ今失礼なこと考えただろ」
わ~凄い!エスパーかな〜??それともそんなに表情に出てたかな〜〜〜???
あ、あはは・・引きつる笑顔でその場をごまかす。嘘下手糞過ぎる、と言わんばかり自分よりに高い目線は私の心を抉るように睨んでくる。
「スーツケースに洗面用具入ってる??それ使ってね。あ、次お風呂入って来ていいって。どっち先入っちゃう??」
「あ、わた「先こいつ入れとけ」
は?この人どこまで自己中なん??
「じ、じゃあ先もらいます、、」
マジかこの人、と引いた目で睨むと知らん顔をしながら自身の荷物をいじってるので余計に腹がたった。
◇
お風呂からあがり、ドライヤーで髪を乾かす。
知らない人も乗っているこの飛行機で一晩過ごすのは大変違和感があるなーなんて考えていたら強めのノックが聞こえてきた。
わわっ鍵掛けっぱなしだった!!
ドライヤーを止め慌ててドアを開けると、眉間にシワを寄せて私に前に立ちはだかるいとしさえがいた。
「何回ノックさせんだよ」
「え、そんなに叩いてた?」
「大体鍵かけんな馬鹿」
「は!?誰か入ってきたらどうす」
「はあ?何言ってんだ?」
「え、みんな鍵掛けないの!?嘘でしょ!?」
「はあ?誰もお前の裸なんざ興味ねえっつってんだよ」
「あ、そゆこと」
、、じゃなくて!!!!!!なんっっっっって酷いこと言うの!!!!????普通こんなこと言う??しかも今日あったばかりの人に???ありえないんですけど!!!!!!????危うくこの人のペースに乗っ取られるとこだったああああああ
ドライヤーを震える手でなんとか手に取り体制を整える。さっきより荒れた髪を整えようと鏡を見た瞬間目に半裸のいとしさえが髪をくしゃっと乱す姿が目に飛び込み、慌てて下を向く。
ドライヤーをしながら髪の毛で視界を覆って、彼の姿が見えないようにしていると、後ろから浴槽の扉が閉まった音がした。
自己中よ、せめて怒ってでも良いから私を外へ連れ出せ。
それか着替える前にお風呂に入ると言ってくれ。。。
それとも私、空気だと思われてる??見られても別に平気だよって、、完全に舐められてるな、私。
って、思ったけどよく考えてみれば先にお風呂をもらっただけで、最初から私の後は彼っていう話になってたよね?
これは私が悪いね。。苦笑。。