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『お誘い』

??「アメリカ、という」


フラ「へぇ。アメリカ…。」


アメ「あぁ。気軽にアメリカって呼べよな。で。これに参加してくれるか?」


フラ「んー…その日特に予定ないしな。いいよ!!!大勢の人の前で演奏していいんでしょ?」


アメ「そりゃまぁな。とてつもねぇらぐらいくるぜ。」


あれ。誰かこっちにくる。


??「アメリカさん。今日のノルマは達成です。引き上げましょう。“彼“のことが気がかりで仕方ないんです。」


アメ「へぇへぇ。」


アメ「じゃーな!フランス。けっこーお前の歌すきだぞー」


フラ「あ…ありがとー!!」


あんなにはっきり言ってくれる人、結構珍しいから好きだな。


てか、あのフード被った人誰だろ。小柄で華奢だったな〜。


あ!!!やっっっべ。


ひがしずむ!!!


今日の宿探してないよぉおおお!!!


————


フラ「すみませぇん…部屋、空いてますかぁ…?」


女主人「おぅ!!あいてるよーー!!お兄さん、お1人かい?」


フラ「あー、はい!1人でぷらぷら、吟遊詩人やってるんですよ…ぁ、お代これで」


女主人「ん!!ありがとよ!ちょうどいただくぜ!!にしても吟遊詩人で一人旅かぁ。あたしゃ憧れるね」


フラ「へへ。そうですか?うれしいです!」


女主人「部屋は2階の3号室な。ゆっくり休んでけよ」

 

フラ「はーい!!ありがとうございます!」


ーーー


ぽふっ。


ふかふか。結構いいシーツ使ってるな。


んぐぁぁぁあ。きょーも疲れたぁ。


うたったしぃ、なんか勧誘されたしぃ、歩いたしぃ、宿探し忘れたしぃ…


久々にあれ、やるか。、



フラ「英国無事着に、かんぱぁい」


僕はグラスにことこと持ってきたワインを注ぐ。


ゴクッ


フラ「はは。虚し。」


カラカラな心を癒すには

ワイン一杯では到底足りなかった。

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