テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
・曲パロ(J/A/N/E/ D/O/E)
・もはや名前お借りしてるだけ
・全体的に支離滅裂
・、と。多め
・口調、キャラ崩壊
・不定期な視点の切り替わり
・時系列バラバラ
・視点、時系列が切り替わる際の表記なし
(↑例:〇〇 side など)
・捏造100%
・読み手によっては伝わりにくい表現有り
まるで、この世界で二人だけみたいだね。
なんて、君にそう言って。
あの日少しだけ、この想いが通じてるって錯覚できる夢を見てしまっているだけで。
あの日。任務前に煙草を吸おうと近くの誰もいない夜の公園に行った。
そこでちょうど、ヒーロー協会からの呼び出しを終わらせたであろう君がいた。
正直心の中でガッツポーズしちゃったよ。だって、俺、君が好きだから。
滅多に二人になれる時間なんてなかったから夢なんじゃないかとも思った。
公園にきた当初の目的も忘れ俺が声をかければ、公園の自販機とにらめっこしていた君は少し険しい表情をふっと和らげて笑い、俺を呼んでくれた。
お互い少し時間があるし、なんて適当に理由を作って二人揃って冬の空気が染み込んだ冷たいベンチに座った。
君はその冷たさに驚いて飛び退る俺を、腹を抱えて笑って。それから、自分のコーヒーだけじゃなくて、温かいココアも買って俺にくれた。
俺の奢り、なんて優しい顔と声で言うもんだから、黙って受け取っちゃった。やっぱりお金返しとけばよかったよ。
男二人で座るベンチは狭くて、このデカ男、お前幅取りすぎ、なんて弄って一緒に吹き出した。
月明かりがつま先にかかって、長い影を作った。
花束みたいに花が所狭しと植えられている花壇から、風に吹かれてふわりと香りが運ばれて、やがて過ぎ去っていく。
それで、ぽつりと言っちゃったんだ。まるで、この世界で二人だけみたいだね。って。
君はぽかんと口を半開きにして驚いてたなぁ。それで俺、言わなきゃよかったって自分の口を呪ったよ。
慌てて弁明しようとして身を乗り出したときに、俺の指が、君の指に触れて。
俺は純情だから、それだけで自分の顔が真っ赤になってくのを感じて。もしかしてバレたかも、なんて焦った。
でも君はそんな俺を見ても何も思わなかったのか「お前の手氷?めっちゃ冷てぇ」って笑った。
あるいはちょっと気まずくなりかけた空気を笑い飛ばしてくれたのかもしれない。でも俺には、それがどうしても意識されてないみたいにしか思えなくて。
顔の熱が引いて、代わりにじくじくとした嫌な痛みが胸のうちに広がっていった。
君はその後俺の様子が少し変だったのに気づいたのか、「テツ?」って心配そうに俺の顔を覗き込もうとした。
それで俺は、思い切ってもう任務の時間だから行かないと、とこの場を離れようとした。
君は任務なら仕方ない、って引いて、「またな」って俺の背中に手を振った。
対して俺は、一度だけ振り返って「ばいばい」と手を一振りだけして足早に公園を出た。
もう、行かなきゃ。俺は行かないといけない。君への気持ちも、何もかも忘れて。
そこまで思い出して、俺はその場に座り込んで壁に背中を預けた。
なんとか任務先のKOZAKA-Cの拠点は潰した。あまりやらない単独任務にしては上出来なんじゃないかと自画自賛する。
でも成果と比べて、俺の身体はもうボロボロだ。上の服は汚れて半分ほど破け、時々着直さないとずり落ちてしまうほどだ。
靴もまた足元を狙われた攻撃によりずたずたに引き裂かれ使い物にならなくなったので、途中で脱ぎ捨ててきた。今、裸足の状態だ。
拠点を潰した後電波が切れ、連絡が取れなくなったがために必死で歩いてきたが、道中の瓦礫の欠片やガラスの破片で皮膚からは痛みが常に走り、血が流れ落ちて、俺の通った道に尾を引いていた。
朦朧とする意識の中で思い出すのは、やっぱり君だった。仲間の顔だってよぎったけど、やっぱり好きな人が頭の中に強く残る。
これが走馬灯かぁなんて呑気に思う。残機猫は使い果たした。もう身体は疲労と負傷により動かなくなってしまった。一度座り込んでしまったがために立ち上がれない。
こうなる予感はしていた。この任務の詳細を告げられた時からあぁ死ぬんだ俺、なんて案外冷静にそう思った。
でもそう感じたからって、俺の杞憂かもしれないし、なにより死ぬとしても行かないといけない。だって俺もヒーローなんだから。
ヒーローには一般市民を守る義務があると暗に決められている。その義務を全うすることが出来なければヒーローのくせに、役立たず、どうしてもっと早く来てくれなかった、ヒーローなんだから、なんて罵詈雑言が飛んでくる。
それが、怒られているみたいで嫌だった。それにこれだからヒーローは、だなんて他の皆にも風評被害が飛んでくる。断るなんて出来なかった。そして、だからその任務内容を、誰にも口外しなかった。
幸い他のメンバーに任務についてはさほど知らされていないらしく、アジトから出る時も「頑張ってな!」「終わったらKPしよ〜!」なんて明るく送り出してくれた。
それに、君も「またな」なんて、次に対面できる機会があるみたいに言ってくれた。
俺だってまだ君の顔も声も見たいし聞いてたかったよ。クソ、やっぱ死ぬの怖ぇや。
ただでさえ冷たい身体がもっと冷えて、どんどん身体の自由が失われていく感覚がする。
せめて、もう一度。会いたかった。
なぁ、お願いだよリト君。今、地面にここまで俺の血がめっちゃついてるよ。笑えるだろ?
暇があったら、その赤い足跡を辿ってさ。会いに来てくんねぇかな。
それが俺の、最後のささやかな悪あがきだよ。
そう思って、なんでか笑えてきて。まぁ、土産話たくさん持ってきてよ。待ってる。
緩やかに口角が上がって、そのまま。意識が溶けて、落ちて消えた。
機械的で等間隔な音と、少し鼻につく薬品のような独特の匂い。それだけが病室に満ちていた。
専用に用意されていた病院の個室にノックもせずに入って、小瓶の花と水を変えてやる。今日は白いガーベラを持ってきた。
一息ついて、椅子を引き寄せてベットの近くで座る。
窓から差し込むやわらかな光を浴びて、青白い肌をさらに白く見せているそいつに目をやる。
一切起きる雰囲気もなく、酸素マスクやら点滴やらをたくさん身体に付けたそいつの顔は眉間にシワが寄っているわけでもないのに、少しばかり痛々しく見えた。
あの日、公園を出て行くお前の背中が妙に寂しそうで、捨てられた動物みたいに見えて、それでいて生きているみたいに思えなくて。
そう感じても止めることが出来なかった俺は追いかけることも出来ずに姿を見失い、アジトに駆け込んだ。
アジトにいた二人にあいつの任務詳細は聞いているかと問いかけると、わからないというように首を振った。
でも流石におかしいと気づいて、ヒーロー協会の担当に電話をしてみればあいつは一人で拠点一時破壊という大きな、明らかにヒーロー一人では身の余る任務を言い渡されていたと明かされた。
三人して絶句して、でもそれを察した協会の人間は加勢をするのはやめた方が良い、これは協会の総意、命令だと止めた。
それでも体が先に動いていて、キリンちゃんに声をかけて真っ先にアジトを出た。
本来、協会からの命令は絶対で、逆らうことは許されない。最悪ヒーローの資格を剥奪されてしまう可能性もあった。
でもだからといって、ヒーローである前に一人の人間として命を燃やして生きているあいつを、死んでしまうかもしれないと分かった上で見殺しになんて出来ない。
必死に走って、二人とも連絡して情報共有して。
そして、不自然に赤く染まった、一つの道を見つけた。
錆びたプールに放たれた金魚みたいに、狭くて、それでいて悪い世界に閉じ込められてんだよ。皆も、俺も、お前も。
でも俺は、どんなことを犯しても、お前をその世界から少しでも隠したいんだよ。守ってやりてぇの。
今は届かない想いを散布させるように、未だピクリとも動かないそいつにそっと触れる。
最後に会ったときよりも少し萎びたように感じる肌に走る治りかけの凸凹の傷跡が俺にも移ったみたいに、つきりと胸の内が痛んで思わず顔をしかめた。
思考がぐちゃぐちゃになって、迷子になって、まとまらなくなっていった。
赤い足跡がたくさんついたような道を、吸い寄せられるように辿って進んでいく。
どこにいんだよ、テツ。
あいつがすぐそこにいたのなら、俺がそう言えば「ここにいるよ、リト君。どうしたの?」と物陰から顔を出してあっけらかんと言うだろう。
何してんの。
俺がそう聞いたら、「ずっと見てるんだよ、君のこと。真似ってやつ?」なんていたずらっぽく笑うはずだ。
でもあの心地の良い低音はいつまでたっても聞こえてこないし、あの妙に細い身体も見当たらない。
代わりに聞こえるのは、周りの雑音、足音、少しの機械音。そして、俺の激しい呼吸音だけ。
時々ポケットに入っているスマホが通知で震える。おそらく、俺達の行動を咎めるヒーロー協会からのものだ。
なぁ、テツ。俺が今やってるのって、間違いなのかな。
お前が任された任務だから、帰って来るまで大人しく待ってるべきなのかな。
それでもいい。お前を探すことが間違いだとしても、だったら間違いで満たして、絶対、見つけるから。
そんでまた、俺の側にいてよ。俺のこの気持ちも、聞いてくれるか?全部終わらせたら、一緒にどっか遊びに行こう。な?
あいつは必死に生にしがみつくタイプだ。諦めたりなんかしてない。
一縷の望みをかけて、中途半端に染みた赤い道を必死に駆けた。
どこだよ。どこにいんの。俺の声が聞こえたらでいい。だから、頼む、返事だけでも。
どこからか、声がした。確かに幻聴じゃない。あいつの声で、「会いに来て」って。
それにすぐ反応した俺は声がした方を追ってようやく、壁に横たわって動かないテツを見つけた。
ダメ元で声をかけても反応はなくて。もしかしたら、なんて青ざめながら確かめるようにそいつの胸元に手のひらを置く。
とくとく、とちゃんと心臓が収縮を繰り返している感覚がして、それに身体も呼吸で小さく動いていて。
生きてる。そう分かったらひどく安心して、でも触れた時の体温が驚くほどに冷たかった。どれくらいこの冷たい空気に当てられていたのか、考えたくもなかった。
とにかく、急がなくてはいけない。こいつの命の灯火を消させるわけには行かない。
だらりとして完全に力が抜けているそいつの身体を抱えて、来た道を戻って病院を目指した。
あの時お前はさ、この世界で二人だけみたいだね、って言ってたよな。
俺もそう思ったよ。今でもそうだ。できればこの時間がずっと続いて、俺の気持ちを伝えられたら良かったのに。
テツ、好き。俺は他の誰でもないお前が好きなんだよ、テツ。なぁ、早く起きろって。お前の気持ちもさ、聞きてぇよ。
なんであの時寂しそうにしてたの。多分、俺の言ったこととかがお前の琴線に触れたのかもしれない。それも教えてよ。
また、笑ってくれよ。声聞かしてよ。俺はお前のこと諦めてねぇから。
声がした。君の声。それと、温かい液体が肌に触れた感覚と、かすかな嗚咽。
もしかして君、泣いてるの?だったら俺にその涙、ヒーローみたいに拭わせてくれないかな。
俺泣いてる君を置いて逝けないよ。頼む、俺を連れてかないでくれ。
少しずつ、身体に力が込められるようになっていく。儚い夢から覚めるように、眩しい光を見ようと重たい瞼を押し上げた。
ぼやけた視界でなんとか最初に認知したのは、驚きと喜びと、その他の感情も全部ぐちゃぐちゃになったような表情をして、目元をひどく腫れさせた君だった。
なんて顔してるんだ、って言おうと思ったけど、しばらく眠りっぱなしだったから声が出なくて。
それに気づいた君がおっかなびっくりな手つきで差し出してくれたペットボトルの水を一気に飲んでようやく声が出せた。
本来なら目覚めたらすぐナースコールを押すところだ。俺はまだ思うように身体を動かせないからリト君しか押すことが出来ない。
それは分かっているはずなのにいつまでたっても押される気配はない。
声を掛けるまもなく、気づけば俺はリト君の腕の中にいた。ぎゅうぎゅうに、キツいくらい、「生」を実感できる抱擁だった。
そしてまた、肩を震わせてベットシーツが濡れるのにお構いなくぽたぽたと雫を落とす君を、俺はここにいると、そう伝えたい意味も込めてあやすように背中を軽く叩いてやった。
やがて落ち着いたのか、ぱっと離れた。まだ少し涙の残る目尻を指の腹で拭ってやる。
「なぁテツ、俺、」
「リトくん、」
声が揃う。無駄に高鳴る心臓がうるさい。
君の目を見れば、今から何を言われるか分かる。分かってしまう。
ずっとこの時を望んでいたはずなのに胸焼けがするほど息が苦しい。
はぁ、とどちらのものかわからない熱くて甘い吐息が聞こえる。
指同士が自然と触れて、あの日ちゃんと触れ合えなかったのを取り戻すように一本一本が絡み合い、きゅ、と繋がれる。
伝えて、確かめて、
通じ合って、触れて、それから_____。
END.
J/A/N/E/ D/O/Eに脳焼かれてるんですよね
勢いのまま曲パロを作ってしまった
一応時系列、視点の切り替わりは行間で区切ってるつもりです
順番としては↓
昏睡状態tt視点→回想シーンtt視点→回想終了、任務直後tt視点→tt発見後お見舞いrt視点→回想シーンrt視点→tt発見後お見舞いrt視点→回想シーンrt視点→tt発見後お見舞いrt視点→意識浮上後tt視点
という感じになってます
某アニメは多分バドエンなんですが、作者が生粋のハピエン厨なのでハピエンにしました
全部作者の解釈で出来てるので異論は認めます
誤字脱字の確認は随時行っていきます
早く公開したかったので…
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