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8月6日に世界で初めて、人間の上に、恐ろしい原子爆弾が投下された。
その2日後、自宅や私は夫が働いていた学校へ行った。
自宅は幸い爆心地からは遠かった。だから壊れたりはしていなかった。
そして夫の働いていた学校へ行った。
でも、跡形なんてもうなかった。
いたのは子供達の学校が跡形もなくなって悲しみに暮れていた人。
もう子供を見つけた人もいたらしい。
私は夫は生きていると信じてた。
…でもそのさらに翌日。
夫が学校の瓦礫の下から見つかった。
私たち夫婦には親戚と呼べる親戚がいなかった。
まだ幸子(勝太のおばあちゃんでひいおばあちゃんの娘)もうまれていないから、その時は私は本当の「ひとりぼっち」になった。
そしてその6日後。
日本は終戦した。
それからしばらく経ち、「ある人」が自宅を訪れた。
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