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廊下で、隣を歩く。
触れそうで触れない距離。
そのとき────
「へぇ、仲良いじゃん」
声に振り向くと、
御影玲王と、
蜂楽廻、
千切 豹馬。
レオ「噂通りだな」
レオ先輩が近づいてくる。
思わず離れようとした瞬間────
ぎゅ。
手を掴まれる。
黒名「離れない」
隣で、
黒名蘭世が静かに言う。
レオ「へぇ」
レオ先輩が面白そうに目を細める。
レオ「じゃあさ、俺が口説いたら?」
真白「……っ」
固まった瞬間────
ぐい、と引き寄せられる。
黒名「無理」
黒名先輩が即答。
そのまま、こっちを見て。
黒名「興味ないよな?」
確認する声。
真白「…..はい」
頷くと、
ほんの少しだけ目を細める。
黒名「ほら」
短く言って、
手を握る力が少し強くなる。
黒名「取られるの、無理」
その一言に、
一気に心臓がはねる。
レオ「…….ごちそうさま」
レオ先輩が笑って去っていく。
静かになって、
隣を見ると。
黒名「離さない」
もう一度、同じ言葉。
今度は少しだけ、優しく。