テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「スラっち、凄いよ~!おかげで僕、いい事思いついた!」
ゼロは、新しく生まれたスライムメイジを高レベルのダンジョンに配置すると、上機嫌で俺達に経験値をいれ始める。
カエンや兵士20人分の撃退で稼いだ経験値。高レベルダンジョンのモンスター達を一様にレベル15に引き上げ、残りの大部分を俺に注ぐ。
今日のデビュー戦で一番ヤバいのは、ぶっちゃけ俺だからだ。
おかげで俺はレベル31まで上がった。これなら5人がかりで来られても、ギリギリ行ける…か?
ヤバそうだったらユキが助けてくれる事になっているが、出来れば自分だけでカタをつけたい。
ユキと打ち合わせている目の端で、ゼロはまだコアに向かって色々やっている。
暫くそうしていたゼロは、振り向いて「ハク、ステータス確認しといた方が良くない?」と言って来た。
そうだな、何か戦闘に役に立つスキルかもしれないもんな。
早速見てみる。
名前:ハク
LV:31
種族:龍人(白龍)
性別:オス
レア度:5
属性:聖
◆能力値
HP:3520/3520
MP:2320/2320
STR(筋力):1600
VIT(耐久):1420
INT(知力):1300
MIN(精神):1320
DEX(器用):1250
AGI(敏捷):1420
LUK(幸運):4170
スキル:
・中級白魔術、
・《NEW》中級聖魔術、
・《NEW》かばう、
・格闘、
・幸運、
称号:
・主の忠臣、
・大金星、
・《NEW》ナイト
▽スキル詳細。
『NEWスキルのみ表示』
《中級聖魔術》。下級から中級までの聖魔術を扱う事が出来る。
《かばう》。対象者の代わりに攻撃を受ける。
▽称号詳細。
『NEW称号のみ表示』
《ナイト》
・対象者の危機を救った者に与えられる称号。
新しい称号って…ナイト?
危機を救った…?
…え…まさか…あれか?
リリスを止めた、あれか?
あれで、ナイト?
最悪だ。全然命に別状あるシチュエーションじゃねぇし!悪いが本気で止めてもねぇし。
あの件でナイトの称号、かなり恥ずかしいよ…逆に。
しかも今日のデビュー戦で使える称号でも、スキルでもない。
踏んだり蹴ったりだ…。
いや待て、むしろカエンにバレなくて良かった。軽く10分程爆笑されるところだった!
ゼロもなんとなく気まずい顔で、特に触れない。
俺達は見なかった事にして、ダンジョンプレオープン前の最後の仕事、ダンジョンの制限時間の検討と、3つのダンジョンの名付けについて議論した。
いよいよプレオープンの時間がやって来た。
ギルドに繋がるデカい扉を開けると、思っていたよりも沢山の人々が流れ込んできた。
冒険者風の人もいれば、着飾った女の子達も、かと思えば店番の途中で抜け出して来たような仕事着全開のおっさんもいる。
「いらっしゃいませ!」
シルキーちゃん達の元気いっぱいの声が響き渡る。お客様を迎える笑顔はキラキラだ。
ローラも含め、今日は色違いのメイド服で、見た目も華やか。ちなみにナギもいっちょ前に執事服のような服を着せられている。
「皆様、本日は、ギルド「クラウン」の冒険者支援施設、体験ダンジョンへようこそ」
客が入ると同時に、スピーカーからゼロの声が流れる。
ダンジョンマスターが顔を曝すのは自殺行為だし、この施設の経営者はカエンだという事にして、ゼロは裏方に徹する事に決めたからだ。